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タイムリング2  作者: 山本吉矢
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第1章 4話

ちょっち休憩。

さすがに普段の運動不足を感じる。

あれから2店舗ぐらいは廻ったかな。

お持ち帰り店でのジュースを飲んで一休み。

しかし。

嫌な話を聞いてしまった。

パソコン店ばかりを狙う窃盗団がいるって話。

警察にも通報済みだが、未だに捕まっていないらしい。

それで店長達が戦々恐々としているっぽい。

無理もない。

最新式のパソコンともなると、かなり高価な品物。

しかもノートパソコンなら持ち運びもそれほど不便じゃない。

車に積むとしても、10台は盗む事は可能。

そうなると何百万円という損失になる。

保険に入っているとはいえ、捕まえられないとなると次はどこが狙われるか不安でしょうがない。

うーん。

単に買いに来ただけなんだけどなぁ。

でも、こいつはオタクの敵だ!

高価で持ち運びが楽なのは他にもいくつもある。

なのに、わざわざパソコンを狙うってのが許せない。

自分の大切な領域を汚された気分。

予定変更!

その窃盗団の尻尾を掴もうじゃないか!

まずはスマホを使って、被害に合った店の検索。

こういうのは実際に聞くのが一番正確。

ネットの情報に頼ると噂に尾ひれが付いて、余分な情報に振り回される事もある。

それは普段ネットを使ってるからこそ、一番よく分かっている。

今も昔も、足を使うのが一番なのは変わらない。

まずは中央通りに戻るか。

こんな人通りが多そうな所でも被害が起きている。

最もそれは昼間の印象であって、真夜中はさすがに静まり返っているだろう。

そこに団体が荷物を抱えて車に積んでいる姿を見ても、荷物の搬入と思われてもしょうがない。

昼間は車があまり止められない場所だからこそ、人通りが少ない時にやってるのは普通だから。

そこを逆に利用されている。

でも、探偵でもない普通のオタクに事情を話してくれるかな?

そこが唯一の不安。

でも今更止められない。

オタクというのは、自分の聖域を汚されるのが許せない気質の人間だからだ。

普段大人しいからといって、侮ってもらっては困る。

よし!

気合いを入れなおして。

まずは言ってから考えよう。

その次の瞬間だった。

ドォン!という物凄い音と。

爆発がすぐ側で起きていた。

まったく何もない所から。

そして。

目の前が炎で包まれたと思ったその時には遅かった。

私の体は爆発に巻き込まれていた。


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