第1章 3話
-桜崎遥の場合-
ようやく到着。
今使っているPCがかなり不調なので、新しいのを買おうと思っていたけど。
やはり買うならここが一番。
ネットショッピングもいいが、やはり実物を見て買うのが性に合ってる。
数字だけ見ても良い物とは限らない。
それにここなら、どんな性能のPCだろうと揃っている。
山手線のおかげで、そう遠い場所でも無かったし。
やはりオタク気質がここへと誘うのだろう。
ポエム乙。
オタクなら秋葉原だろう常考。
だがそんな秋葉原にも欠点がある。
それは、人混みが苦手な私には休日にはまず来られない場所という事だ。
今日は平日でしかも午後4時だからまだそれほど人はいないから助かってるけど。
そうでなければ、家で引きこもっていた方がマシ。
あぁ、そういえば引きこもりに必須のPCの調子が悪いんだった。
しょぼん。
さて、まずはどこへ行こう。
普段運動不足だから、あまり遠い店には行きたくない。
かと言って、他の店よりも性能が劣っていて高い物を買いたくも無い。
そういう意味で最初から除外されている店もある。
ここで名前を出すのもアレだが、正直初心者しか引っ掛からないと思ってる。
それぐらい、ある程度詳しい人からは敬遠されている店もある。
そう、ここは初心者向けの街では無い。
何も知らない名前ぐらいしか知らないような人が踏み入れるには、かなり難しい街だと思ってる。
多種多様な店もそうだが、どこに目的の店があるのか分からないようなのも中にはある。
中央通りにある店が主に初心者向けとも言えるが。
一本奥に入ると、そこは秋葉原独特の世界が待っていて。
なかなかカオスな空間を醸し出している。
とはいえ、まずは中央通りにあるソフマップから。
秋葉原の中ではかなり大手のお店であり、パソコン専門店も存在する。
性能と値段の目安には丁度良い。
まぁ私はこんな初心者向けでは満足出来ない体なんですが。
ディスクトップやノートという分類だけでなく、DOS/Vも扱ってるなかなか本格的なお店。
最新の機種から、ちょっと型落ちしたのも扱っている。
大手なだけあって、安心感のあるラインナップ。
ここでだいたいの性能と値段を覚えておこう。
ここが基準になる。
もちろんこの店が悪いという訳ではない。
割と良心的な価格だし、いろんなメーカーのパソコンも揃っている。
だがここはマニア向けの街、秋葉原。
濃い人はこんなのに満足してはいけない。
こだわりを持っているなら、もっと深い所へ行かなくてはいけない。
好きだからこそ妥協しては駄目。
その為に労力と資金を惜しんではいけない。
もちろん、ぼったくり同然なお店は無視するに限るが。
それでも需要に応えてくれる店がある。
だからこそ、ここを選んだ。
そう、ここにはわざわざ来る甲斐がある場所。
よし。
次へ行こう。