第3章 4話
え?
またこの感覚?
どういう事?
どうにも今日はおかしな事に合ってる気がする。
白昼夢というには生生し過ぎる。
何かが起きている。
それはこの街だけではない。
私自身にも何か起きている。
珍しくやる気になっているから?
そんな事で、こんな悪夢を見たかのような気持ちになるなんて。
悪夢?
そういえば。
一体何を見たのかは忘れている。
ついさっき、とんでもない目に合った気がする。
高温の炎に包まれたかのような。
もちろんこの残暑の暑さじゃない。
火の熱さを感じた気がした。
しかも、これで二度目。
さすがに気のせいにするには嫌な感覚が纏わりつく。
二度ある事は三度ある。
しかも、次がいつ来るのかも分からない。
もの凄くやる気が削がれていく。
これが私のアイデンティティーでもあるパソコンの事で無ければ、とっくに諦めている。
どうしても譲れない事だからこそ、ここまで頑張っている。
それに疲れているにしろ、悪夢を見るのとはまた違う気もする。
とにかく今は忘れよう。
考えても答えは出ない。
まずは続きの行動を取らないと。
私は必死に中央通りの店を回る。
どうも、中央通りの方も盗難被害の事は知っていて。
次に狙われるんじゃないかと頭を悩ませているみたい。
当然大きい店が一番不安を抱えているでしょう。
普通は真っ先に狙われていてもおかしくない。
防犯装置はあるにしても、これまでの手口を見るにそれでも不安を感じるのはしょうがない。
そういえば。
なんで今まで気づかなかったの?
小さい店であろうと、防犯装置を付けているのは普通。
防犯用警備会社と契約している店だってある。
それなのに盗難に合っている。
それってもしかして防犯装置が働いていないとか?
もしそんな事があれば治安が悪くなる。
だからこそ、どの店も口に出さなかったとすれば。
防犯に詳しい店が怪しいのでは?
となると。
この秋葉原で一番充実しているお店。
秋葉原防犯グッズ店、通称ASG。
ただ防犯グッズを取りそろえるだけじゃなくて、コンピューター知識もあったはず。
犯人像にかなり近い。
行ってみる価値はあるわね。




