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『雪の果、春の光』 あらすじ

(ゆき)(はて)(はる)(ひかり)』のあらすじです。

だいぶ前に書いた物語なので、拙い部分が多く、読み返すのに苦労しましたが……要約するとこんな感じです。基本的に少女達の異能バトルですね。

本作『(くら)(うみ)(くら)(ともしび)』は、前作からおよそ9ヶ月後から始まる物語です。直前に何があったかは『(あか)きロザリオのアリーチェ』という話で語っていますが、読まなくても問題ないです。


今回は前作よりもっと百合! エロ! 成分を出していきたいです。

 主人公である少女・砂原(すなはら)雪花(ゆきばな)は、十二歳の冬、鬼に襲われ母親を目の前で殺されます。ショックで秘められた力を暴走させてしまった雪花は、親友だった灯雨(ひさめ)を含め、町の住民達の意識を消し飛ばしてしまいました。意識を失った人々の何割かは死に、生き残った者は数年経った今もなお眠り続けています。灯雨もその一人です。一瞬にして死の町となったそこへ、一人の女性が現れます。名を荒野(あらの)(れい)。黒い髪に白い肌の、(くろ)き麗人。雪花は彼女の誘いを受け、異能集団〈天神(アマツカミ)〉の一員に加わったのでした。


 中学の三年間をアマツカミの中で過ごした雪花は、公立高校に入学し、高校一年の冬を迎えていました。ある日雪花は、砂色の髪をした少女・(はる)と出逢います。荒野(あらの)春日子(はるひこ)と名乗った少女は、黎の妹だと言うのです。黎と春の関係を怪しく思いながらも、雪花と春は一緒に生活を始めます。


 雪花はアマツカミに属しながら、黎の仕事を手伝っていました。黎の仕事とは、かつて雪花の母を殺した鬼のような存在――〈游泳する悪意(キリングダイバー)〉を討ち滅ぼすこと。実はこの世界は、二つの世界が織り重なってできているのです。もう一つの世界を〈溟海(めいかい)〉と呼び、それは観測も干渉もできない意識の海とされるものでした。全ての意識が還る場所であり、全ての生命が眠る墓所でもある、大いなる(くら)き海。そしてどうやら、その海には〈悪意(キラー)〉が潜み、人々の意識を喰らっているのです。意識を喰われた者は汚染体・変容体となり、悪意に衝き動かされるまま殺人に走ります。黎が属する天神中央本部〈地祇(クニツカミ)〉討滅課の仕事は、汚染された者を破壊・討滅することです。


 雪花は黎に協力しながらも、自らの異能力を鍛えようとしていました。しかし過去の失敗――町の人々の意識を消してしまった事実を罪と感じ、トラウマから能力を巧く扱うことができていませんでした。そんな雪花の前に、四年前に母を殺した鬼が再び現れます。春を殺そうとする鬼に対し、しかし雪花は恐怖のあまり逃げ出してしまいました。黎によって事なきを得ましたが、それでも、雪花はさらなる傷と後悔を負ってしまいます。


 独り泣く雪花に、優しく語りかける春。春は自分の過去を告白します。昔の名が彼岸西風(ヒガンニシ)春暁(シュンギョウ)ということ。女の胎からのみ産まれる異能力者が血を継いでゆく、彼岸西風という歪んだ女系一族のこと。先天的に子宮がなかったために、一族に見放され孤独に育ったこと。自分を産んだことで、母親が死んでしまったこと。七歳の時、姉である天明(テンメイ)――つまり黎と共に彼岸西風から逃げ出し、名を変えたこと。過去と向き合い、姉のために尽くそうとする春の姿に、雪花は勇気をもらいました。


 雪花には一人だけ、親しいと呼べる級友がいました。名は常葉(ときわ)たかね。雪花はたかねが好きだったし、真面目で頭脳明晰な彼女もまた、雪花を好いていました。つまりたかねにとって、春は自分と雪花の間に突如割って入ってきた邪魔者だったのです。日々募る黒い感情を、〈悪意〉は見逃しませんでした。


 悪意に憑かれ、母を殺した鬼と化したたかねは、衝動のまま雪花に牙を剥きます。黎が鬼を殺せば、当然宿主であるたかねも死にます。雪花は自分がたかねを救おうと決意しました。雪花の異能は、溟海を游いで他者の精神に潜り込み、意識を刈り取ること。かつて暴走させた雪白(せっぱく)の刃で、雪花はたかねに憑いた鬼を討ち滅ぼしました。


 その光景を見ていた黎は、不気味に嗤います。全てはこの日のためだったと告げた彼女は、真実を語り始めました。自分が溟海を漂っていた名もなき意識体だということ。それは見方を変えればキリングダイバーと同じであり、現に自分はキラーに干渉し彼等を操れるということ。昔、彼岸西風曙光(ショコウ)という女性に見つけてもらった名もなき意識体は、彼女に黎明(レイメイ)という名を与えられ――彼女を愛してしまったこと。そして黎明は、本来生まれてくるはずだった彼岸西風天明の意識を喰らい、肉体を手に入れたこと。天明として生きていた黎明は、曙光が亡くなる直前、生まれてくる妹――春暁を託され、その約束を守ってきたこと。天明の意識を喰らい、曙光を騙し続けてきたことを後悔していた黎明は、ただもう一度曙光に会うことを望み、死ぬ方法――つまり意識体である自分の存在を消滅させる方法を考えます。最愛の曙光に日に日に似てゆく春から目を背け、自分の目的を果たすために、彼女は雪花に目をつけたのでした。つまり、雪花の異能力に。


 鬼を操っていたのが黎の仕業――母を殺したのも、春を危険な目に遭わせたのも、たかねを酷い目に遭わせたのも――全て黎の仕業だと知った雪花は、望み通り黎を殺そうとします。しかし、制止する春の声に正気を取り戻した雪花は、黎を殺すのをやめました。この四年間、自分が生きてこられたのは紛れもなく黎のおかげで、たとえ全ての元凶が黎であったとしても、全てが嘘だというわけではないと――その真実の想いを消すことはできなかったからです。


 雪花は黎と約束します。いずれ自分が死ぬ前に、必ず貴女を殺すと。だからどうかその時まで、自分と春の姉でいてほしいと。


 季節は廻る。

 雪が解け、草木が芽を出す春の光。

 彼女達の物語は続く。

更新はかなーりゆっくりになると思いますが(たぶん数ヶ月に一度)、1年以内には終わらせたいですね!(笑)

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