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かわいいは正義!(確信)

何故かラ行だけ早口言葉が言えない


あおたんです

ぜひ愛称としてブルーたんと読んでください

ブルーたん、ブルーたん、うん、変じゃない


とい(ry


読んでくれて、蟻蛾蚪う!

重大な事に気づいた


気がついてしまった


——なに母さん普通に過ごしてんだよ


いや、あのね?さっきまで普通にスルーしてたけど、妊娠してたんだよね?


あれ?おかしいな、なんかつい最近まで普通にお母さんやってた気がするんだけど……



それも確かに問題だが、まだいい


もう一つ……


「妊娠した子供は?」


その瞬間、その場にいた親父、母さん、ラド兄さん、そして滅多にお目にかかれない長男のビル=グレルヴァン、ビル兄さんがあからさまに目をそらしてそそくさと朝食をとった


レイは俺の隣で無邪気に朝食をとっているがレイの母親(確かファミアルさんだったような気がする)がいない

ちなみに父親の方は人族なので、魔族の夫だとバレないようにあっちの大陸にちょくちょく行っていて今はいない


「ねえ?話し聞いてる?妊娠した子って一体どうなったの?」


別に最初はただの興味本意で聞いただけだったが、みんなの反応を見る限り絶対に何かあると推測した


「バ、バディ!ほら今日もレイちゃんと遊びに行ったら?」


母さんがあきらかに動揺してる口ぶりで話をそらそうとしている


だがこちとら、精神年齢は17歳……いや、3年たったでちょうど20歳ぐらいかな

そういや俺もう二十歳(はたち)か、大人になったな

いやいや、そうじゃなくて


「それよりも僕は生まれた赤ちゃんと会ってみたいよ」


3歳児が放つ言葉じゃないのはわかる

だが生憎、まだ子供なのに天才か!というイベントはもう終えた

そこらへんは周知の事実だ


「…………そうね……」


そして何かを決断したかのように母さんはそう呟いた


「い、いいのかミリル?子供らに話すのはせめて10歳までまってからって決めただろ?」


もう、この発言で何か秘密があることは確定である


「何言ってんの?レイちゃんは兎も角、うちの子達はみんな天才なのよ?ラドにだって5歳の時に問い詰められたし、きっとバディも受け入れてくれるはずだわ」


「まあ、確かにそうは思うが……」


え?何?そんなに重すぎる話なの?

なんだよ、確かに何か秘密はあるとは思ったがせいぜい、妹は病気で今は魔病院(俺の世界の病院的存在)にいる、的な軽すぎず重すぎないようなことだと思っていたがどうやら思っていたより重い秘密なようだ


「バディ、落ち着いて聞いてね?

まずこの世界には4つの神がいることは知ってるわよね?」


知ってる、本で読んでもらったことあるし自分で読んでたりもしてたし


「第一神が幸福の神で、世界の永遠の平和を願い、そしてあらゆる人に慈悲ある行動を起こす者に恩恵を与える、マリアール様

そして第二神が付与の神で、凄まじい努力をした者にだけ強力な能力を付与してもらえる、ザック様

次に第三神の記憶の神で、神を心から敬い信じている者の夢に現れ助言をくださる、ゼリアル様

……そして最後の神、第四神の暗黒の神、この神はランダムに生まれてくる子供に呪いを与える神、ヴァラギウス

そしてその呪いを受ける子供は必ず4番目の子供で髪が黒かったらもう手遅れで、殺すか監禁しなくちゃいけないの……」


……何てことだ…


出てきた4つの神に前会った神が二人もいることに驚いたことがあり、美化されてるなと思いついでだから4つの神を、調べたことあるがさすがにそこまでは知らなかった

ということは……


「安心して、その子は今日の朝ファミーに孤児院に送ってもらったわ、だから殺したり監禁なんかしないわよ

……孤児院ではどういう扱いになるかわからないけど…」


は………?

そこで俺が家族たちに持った感情は、軽蔑でも憎しみでもなかった


憐れみ


それ以外の何者でもなかった



人はいつも自分のことしか考えてない

もちろん俺もその一人だ

だけど俺は初めて他の人のことを考えられるようになった


妹、麗奈の存在だ


俺も最初は、妹がいてもいつも自分のことばかりしか考えていなかった

小学生くらいから妙にベタベタしてきてウザったいと思ったこともあった

だがもう高校に入る頃には、優先順位が自分から妹へと移っていた

不思議だ

本当にこの世は愛で何でもできるのではないかとも思った

もちろんそんなことは不可能だが

まあ、つまり言いたいことは———


「何でそんな簡単に子供を捨てられるんだよっ!!!」


自分の子供より、呪われた子供による危険性


やはり自分のことしか考えていない


認めた周りのやつも同罪だ


「パチンっ!」


「痛っつ!」


またこれ(ビンタ)か、デジャブだな


「簡単に捨てる何てしたくないわよ!だけどあなた達のことを考えるとこうするしかないのよっ……!」


俺たちのことを考える(・・・・・・・・・・)

じゃああの子は?あんたの子じゃないのか?


ははっ、そういうことか


「自分の子供のくせにあの子のことを呪われているだけで偏見の目で見てたんだな」


「っ……!」


その場はすでに修羅場となっていた

オロオロした親父、豹変した俺を見て警戒してる(ラド)(ビル)

ただ一人この場の状況を全く理解していないレイ

レイは俺達が声を荒げたことに少しびっくりしていたがすぐに朝食を続けた

無邪気なもんだ


「そ、うね……。きっとその通りよ……、私達はあの子を奇異の目で見ていたのよ…

ごめんなさい、目が覚めたわ…」


そう言われて俺は、はっとする


「ぼ、僕こそごめん!事情も何も知らないのに勝手なことを言って……」


「ふふふっ、いいのよ

子供は思ったことだけ言ってれば


……まあ、でも3歳児に論破されるとは思わなかったわ、さすが私の息子ね」


実際に3歳児に口喧嘩で負けることを想像したらなんかきもかった


—————


あれから一年がだった、俺は4歳になりあの子は1歳となった



あの後はトントン拍子にことが進んでいった


母さんがすぐに孤児院に迎えに行き

赤ちゃんの名前を決め、みんなで可愛がっていた

……兄のビル以外は…


あの時以降、ビル兄さんだけは俺に警戒を解かず同時に呪いもまだ受け入れてない


まあ正直、これから障害にならなければ兄の評価なんてどうでもいいが


赤ちゃんはこれまた何のいたずらか妹だった

名前はマール=グレルヴァン

途中から思っていたがうちの家族って名前に絶対“ル”が入ってるな

究極的にどうでもいいが


もちろん、うちの家族の遺伝的に超絶かわいい

俺はどうかわからないが少なくとも俺以外の周りの人物はほとんど美男美女だ

これで俺が普通以下とかだったら……


まあ、ないよな

狂神も親のスペック通りって言ってたし

うん、ないない

ボックイッケメーン(棒)


俺は生まれてきた子が妹だと知った時に少しショックを受けた


(麗奈以外に妹なんて…考えられない……)


やっぱ俺は例え記憶が消えてもシスコンなんだなと思った

まあ


「あうあうあう〜〜♪にぃ、にぃ〜♪」


「ああ〜、我が妹よ〜。

かわいい、かわいいぞ〜!」


ちょっとたったらその気持ちは薄れていった


仕方ないね、押しに弱いから


マールに“にぃ”と呼ばせるのは、それはもう苦労した


最初はやっぱり「おにいちゃんっ(はーと)」とか言わせてみたかったのだが赤子は赤子

そんなの不可能だ


だから比較的呼びやすい呼び方を教えることにした

その悩んだ結果が“にぃ”


考えても見てくれ

レイはともかく、俺の周りに誰もいなくなった時に


「にぃ、だよ〜

ほら、言ってごらん

にぃぃぃ、いぃぃぃ」


と赤ん坊にひたすら説いている場面を


まあ初めて、その可愛らしい口で「にぃ?」と告げた時は発狂しそうなくらいテンションがハイになった

お前らなめてると軽く萌え死ぬぞ


「むぅ〜バディ、レイとも遊んでよ〜」


おっとぉ、そういえば最近妹に付き合っていたせいでレイともあそばなくなったな


頬を膨らまして、その大きな澄んだ瞳で俺を見つめている


ほおほお、嫉妬ですかい


そんなに俺のことが好きなのか〜い〜?


「いいだろうっ!それではこれから緊急ミッションを実行するっ!」


レイとの遊びが今日も始まった












無理矢理シリアスに突っ込んでしまい、少し凹んでいる

直せよと言われそうだが正直めんどゲフンゲフン忙しいので時間がない(と言ってみたい)


そして、またしても妹キャラ

バカなの?と思う人も中にはいるかもしれないが、自分はわかってくれる人がいることを信じている!


何をわかってくれているのか自分にはわからないが!




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