お兄ちゃんだけど優しささえあれば関係ないよね!(偽)
レディースアンドジェントルマーン!
の意味がいまいちわからない
こんばんわ、あおたんです
ぜひ愛称として、あおたんたんと呼んでください
あおたんたん、あおたんたん、よし、変
という訳(ry
おんえうええ、あいあおう!
よし、じゃあちょっと落ち着いたから早速ステータスの確認をするか
「ステータス」
**********
バディオル=グレルヴァン
種族:魔人族(魔族と人族のハーフ)
年齢:3
Lv:1
HP:300\300
MP:∞
STR:100
DEX:100
VIT:100
INT:100
AGI:100
MND:100
LUK:100
スキル
なし
固有スキル
想像魔法
神通
**********
…………とりあえず言いたいことはあるが…
ありがとう!神様!
俺はその場でシュバッと胸の前で両手を握って祈るようなポーズをとった
さすがにレイがひいていたのでやめる
「運動能力に補正かけるとかなんとか言ってたけど、予想以上にあがってたな」
「???」
レイが訳が分からなさそうにこちらを見ている、その姿は相も変わらずかわいかったけどとりあえず放置
ステータスは個人でしか見れないからな
「それにしても魔力が無限とは…」
∞、おそらく無限という意味だと思うが……
これ本当に貰っても大丈夫なの?
無限、文字通り限りが無い。魔力を限りなくに出せるってことだよな?
確かにとんでもないチートだが……なんか違うような…
まあいいか、せっかくもらったチートだからな
それにしても一番聞かなければいけないことを忘れた
「麗奈……」
麗奈の行方、または状況やせめてどこにいるかでも聞けばよかった
俺はこの世界に麗奈と来たなら絶対会うと生まれた時から決めている
もちろん個人的に会いたいのもあるが、もし麗奈がひとりぼっちだったりしたら許せないからだ
そこらへんやっぱ神さんに聞いときゃよかった
話はステータスに戻るが一つおかしいのがある
ステータスの異常さはわかる、固有スキルの想像魔法もなんとなくわかる
だけど、その隣にある同じく固有スキルの“神通”というのはなんだ?
神と通じる、的な?
何それ怖い。
「とりあえず説明を見るか…」
ステータスを開いてスキルや固有スキルをタップ?することでその能力の詳細を知ることができる
これまたテンプレな設定だが、便利なので何も言うまい
—————
『神通』
・ある一定の条件を満たせば神と念話、または会話することが可能になる。
※条件はそのスキル保持者によって変わる、なお条件は教会へ行くことで知ることができる
—————
「マジかよ……」
めっちゃ便利じゃん…
「これを使ったら麗奈の居場所が……」
わかるかもしれない、と言おうとしたところで重大なことに気がつく
——想像魔法でなんとかできないの?——
と、
だって、想像魔法ってあれだろ?自分の想像を創造、的な感じなんだろ?
だったら、想像魔法で麗奈を探せる魔法や物を作れたりできないのか?
想像すればいいだけだし
とりあえずそれもたしかめるために想像魔法もしらべるか
—————
『想像魔法』
・自分の頭で“想像”したものを“創造”する能力
※想像魔法により創造したものはその術者しか使用することができない
※一度見たものでないと創造はできない
※生命を創り出すことはできない
—————
「ふむ……」
ということはさっきの案は却下か
それにしても見ればみるほど便利な魔法だな
多少縛りがあるにしても十分チートじゃないか
縛りについては、つまり俺が一度でも視認したものであれば何でも創り出すことができるということか
まあ、何事にもイメージが大切だものな
だが俺の思ってる魔法と何かが違うな、確かに強力で日常生活でもとても便利な能力だが、やっぱり思ってたのと違う
主に縛りのせいで
俺はてっきり自分の想像したものなら何でも創造できると思ってた、だけど縛りのせいで一度見たものでないと創り出せないときた
つまり、この世界に存在するものしか創れないというわけだ
やっぱりそこはイメージが必要だからだろうか
すると一つの疑問が生じてくる
“俺の前の世界で視認したものは創り出せるか”だ
まあ、物は試しだ
やってみないとわからないだろう
さて、何を創造しよう
「レイ、何か欲しいものある?できれば物限定で」
そしてさっきまで放置されて少しむくれていたレイが目をピカピカとして振り返り
「バディが欲しい!」
……おいおい…
確かに最近は妙に好かれすぎだとは思っていたがまさかここまでとは……
そして俺が本当は物だったという衝撃の事実
そして再びレイに聞こうとしたが
「かわいいー!レイ!今、君は最高にかわいいよ!」
これも呪いのせい、仕方ないね
「みゅふふ〜」
顔をほんのりと赤くしながら嬉しそうに微笑んで撫でられてる姿は、まるで小動物のようだった
そしてそのまま
かわいい→撫でる→笑う→かわいい→撫でる→笑う→かわいい→撫でる……と変な悪循環……いや、良循環でその日の夜まで続いた
—————
………おっと、レイがかわいすぎて意識が持ってかれたよ、撫でながら
もうレイもとろけそうな顔でふにゃ〜ってなってるが、かわいいからオーケー
「よしっ!じゃあちょっと暑いから扇風機を創ってみるか」
今の季節は夏……とまではいかないが春にしては暑いのでまあいいだろう
ちなみにこの世界の時間はあちらの世界とほぼ変わらなかった、変わっているところといえば1ヶ月30日の12ヶ月で1年360日といったところだろうか。季節もまた同じである
「想像して……」
そして俺は扇風機のあらゆる特徴を想像した
羽が回り、風が生み出される。
首が回れば多方向でも風を送ることができる
だが一番忘れてはいけない特徴…
手前で声を出せば宇宙人になれる!これ重要!
「創造っ!」
すると何か俺の掌から光が漏れ出しまるでそこにあったかのように俺の世界の電化製品が存在していた
すなわち……
「俺の愛しの扇風機!」
いや、ぶっちゃけ全然愛しくないけど、なんか俺の世界のもの久しぶりに見たからテンションが、なんか変
「よっしゃあああああ!!!」
それからの俺はもう、それはそれはひどかった。
同じく電化製品のテレビをつくり、冷蔵庫をつくり、洗濯機をつくり
……なんでチョイスが家電製品なんだよ…
そして作れるだけで消せる訳でもなく……
「ちょっとバディ!一体これなんなの!」
「あ……」
そう言われるのも仕方ないだろう
なにせ、今俺の部屋はまさにカオスといった風景だからな
俺とレイは家電製品によって普通の足場がなくなった部屋で呑気に鬼ごっこをしていた
レイが楽しそうでなによりだ
しかし口を開いてはいけない
開けばそのまま想像魔法や異常なステータス、最悪の場合俺が異世界から来たということも喋ってしまう可能性があるからだ
なんて不便な。恨むぞ、神
黙りこけている俺にしびれを切らして、もう一度俺に語りかけようとしたが
「お母さん!ちょっとこっち来て!」
そこで俺に助け舟をよこしてくれたのは俺の優しい方の兄、ラルドル=グレルヴァン
通称、ラド兄さんだ
生まれた時から優しく、俺の面倒を見てくれている自慢の兄である
だが7歳、俺から見たらまだまだひよっこ
まあ、4歳で子育ての手伝いを怠らなかったから普通に優秀だよな
そして、7歳であるにも関わらず見た目がイケショタ。
素敵!抱いて!と俺が女だったら言っていただろう
ちなみに前に言っていた、ハーフの方がこっちのラド兄さんである
最近家でみなくなったのは、家がこの状況なので親父と一緒に食料を補給してると母さんに聞いた
「台所にジーがいるよ!」
ジーとはもちろんGのことゴキブリである
この世界ではゴキブリのことをジーというらしい
「ええええ!!!」
バタバタと台所に戻っていった母さん
そしてちょっとして
「やあ、バディ。
また今日も変なことになってるね」
俺の救世主、ラド兄さんが戻ってきた
見た目は7歳でありながらも知性の色で染まって見える
「ありがと、ラド兄さん。今日は早めに狩りが終わったんだね」
「ああ、終わったというか今日は父さんが行けなくてずっと庭で素振りをしてたのさ」
へえ、知らなかった
「それにしてもこれはなんだい?どうしたらこんな状況になるんだい?」
黙りんこ黙りんこ……
「……まあ、言えない事情があるならいいけど何かあったら僕に相談してね」
さすが兄さん
「うん……ごめんね」
ぶっちゃけラド兄さんになら話してもいいと思うのだが、何か察したようなのでこのままのろう
この後、色々と想像魔法でレイと遊びその日は終わった
—————
家のひきこもり条令が解けた
あの後すぐに家から出てもいいと言われラド兄さんになぜ籠っていたのか尋ねたところ理由がわかった
ラド兄さん曰く、母さんの4度目の妊娠が発覚したらしい
妊娠が発覚したらなぜ家に籠るのか、という疑問があるが理由は結構単純な物だった
つまり、母さん妊娠→親父が心配→勇者とか倒せない→家に籠って戦闘拒否、だそうだ
なんかいろいろツッコミたいところもあるがこれはいわば約束ごととなっており人間もこの期間は手を出さないこととなっている
記憶はないが俺の時も多分そうなっていたと思う、とラド兄さんは言っていた
命懸けあっているのに妙に律儀だなっと鼻で笑ったのは内緒
そして鼻で笑ったら鼻くそがでてレイに笑われたことも内緒
「なんでそれを内緒にしてたの?」
母さんの妊娠で家に籠っていたことは百歩譲って理解した
だがそれを俺たちに隠してた理由がわからない
「いや、そもそも3歳児がそんな疑問持たないと思うけど?」
苦笑まじりに兄さんがいった言葉にひどく納得した
確かに3歳児にそんなこと聞かれるとは思ってないし、例え聞かれても妊娠してるからというのは少し忍びないだろう、レイがいい例だ
ギャグじゃないから
自分はどちらかというとインドア派(と書いてひきこもり)なので、正直外が嫌い
ひきこもりじゃないよ?(威圧)
例の友人 (アウストラルピテクス)は言いました
「お前、外にでて遊んでくれば?」
そして自分 (超絶イケメンハイトーンボイスボーイ)は言いました
「ファックユー(ごめん、ちょっと体調悪いから無理だわ)
この物語は後書き含めフィクションです(多分)