(笑)って便利だね(笑)
はい、改めまして、(笑)って便利だね(笑)です
嘘です、すみません
もうすぐ年越しですね
自分、そばのアレルギーなんでうどん食べます
うどんこそ至高
まずは、現状を把握しなきゃな
俺が今いる場所は確か2階の階段登ってすぐ隣の部屋だ
家から出るには、正面玄関、裏口、窓、くらいかな?
俺は裏口から出ようと思う
理由は以下の通り
・裏口から出たら塀を挟んですぐ森がある
・裏口はめったに誰も使わず、近寄らない
・二階の窓からは論外として、そもそも一階にある窓が少ない
・正面玄関は、現在親がいるであろうリビングみたいなところから見える
以上だ
もう、あれかな
神様がはよ裏口から出てけっていってるようなもんだろ、ありがとう
ただし裏口から出るには幾つかの難関ポイントがある
まず難関って言うほどではないかもしれないが裏口の玄関には鍵がいる
その鍵は、裏口の近くにある倉庫にある
まあ、それはまだいいんだ
問題は………
「???」
今、小首を傾けている金髪な俺の幼馴染ちゃんだ
え?聞いてないって?
はははっ、残念だったな
さっきからずっといたぞ!
そうなんですよ、幼馴染です
さっきいった家に箱入り息子(笑)として家に籠れと言われた日から幼馴染ちゃんの家族ごと家の使用人みたいになってるんですよ
本当に理由教えて欲しいです
閑話休題
幼馴染ちゃんとは一応会ったことある
俺がまだ赤ちゃんでお袋と共に近所へと駆り出していた頃、その近所の若奥様の中に例の幼馴染ちゃん一家がいた
正直に言おう
めちゃくちゃ可愛かったです!
いや、もちろん今も可愛いのは健在だが会った当初は、自分が赤ん坊だということを忘れそうなくらい可愛かった
そんな可愛い子が親のお遊びで俺の付き人となった
グッジョブお袋
まあ、今となってはただの障害だが可愛いから許そう。うん。
だが、どうすべきか…
この幼馴染ちゃん、俺の後をトコトコついて来るんだ
昔の麗奈を見ているようでかわいいったらありゃしない
いやいや、そうじゃなくて
そういえばいつまでたっても幼馴染ちゃんという呼び方はいけないな
彼女の名前は幼馴染ちゃんこと、レイティア=ミリアーナ
心なしかどっちも名前に聞こえるがまあ、これが本名だ
以下、レイと呼ぶ
「レイ、僕トイレ行ってくるからここで待っててくれる?」
するとレイは、首をフルフルとしながら
「やっ!」
と言って、俺に抱きついてくる
フヒヒヒヒヒ、カワイイ、カワイイよレイたん……はっ
「でもレイた…レイ、トイレにいくんだよ?レイがトイレに行きたいって言って僕が付いてくって言ったら嫌でしょ?」
するとまた首をフルフルしながら
「やじゃないよ」
マジかよ!…じゃなくて…
「ホント⁉︎……あ、……」
心の中だけじゃ収まらないくらい俺の煩悩は限界をこえているのかよ!
「レイのおトイレについてきてくれるの?」
俺の言葉に反応し、嬉しそうな顔をこちらに見せている姿はまさに天使の様だ、サイレントにすればだが
「違うよ、じゃあこの話はもういいや」
自分から切り出しといて、もういいやとは
「今からかくれんぼをしよ?ほら、昨日やったやつ」
昨日、この天使レイちゃんとかくれんぼをやった
レイが鬼になったとき、俺が大人気なく子供の体格を活かして、タンスの上に隠れたんだが、その時のレイのオロオロっぷりが途轍もなく可愛かった
泣きながら部屋を飛び出していった時は真面目にやばかったが
「やっ!あれやったら、バディがいなくなっちゃう!」
ぐっ………
まあ、実際いなくなるつもりだし反論できないが
「じゃあ、せめてトイレは一人で行かしてよ
かくれんぼはやらないからさ」
「わかった……」
あ、いいの?
ダメ元で頼んでみたらOKもらった
「じゃあ、トイレに行ってくるけどもし僕が今日中に帰ってこなかったら、お母さん達に僕が裏山に行ったって伝えてね」
地味に死亡フラグ立てたり、墓穴掘ったりしてるが、この子は素直なので多分大丈夫
「うん!」
もしかしたら、この子はトイレが途轍もなく危険などと思っていないだろうか
後からたって思ったが意外に自分、ひどいこと言ってたな
「よし!んじゃあ、行ってくるねレイ」
「うん!行ってらっしゃい!」
—————
舞台は整った……
今こそリミッターを解除すべきっ!
「ハアッッッ!!!」
側から見たら、なんだ中二かで終わるかもしれない
いや終わってるけど、どこがとは言わないが
とにかく俺は今、無事に裏口の隣の倉庫で奮闘している
なにと?
もちろん忌まわしき鍵だ
高いとこにあるんだよ
最初はぴょんぴょんやって届きそうでひたすら飛んでいたが、子供の体だからかすぐに疲れた
なので近くにあったバケツ?みたいな形をしてる入れ物を踏み台にして、鍵をゲットしようとしている
だが届かない…
後1センチぐらいなのにどんなに手を伸ばしても届かないんだ…
俺のリミッター(笑)を解除しても届かないとは…
だが俺にはまだ第二形た————
「あら?何してるの、バディ?」
「母さん⁉︎…って、うわあ!!!」
倒れる⁉︎
「バディッ⁉︎」
ゴツンッ!
その音を最後に俺の意識は薄れていった
ハッピーニューイヤー!
と言いたいところですが、あと7時間もある
まあ、ちょっと早いけどいいか
あ、あとメリークリスマス(遅い)
まあ、おちゃらけはおわりにして
次回までお楽しみ!
と素直に言ってみたかった
べ、別にあんたのために言った訳じゃないんだからね!