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く、熊のおかげでくまったな……(震え声)


おはよう、そしておやすみ



あれから想像の魔法はある程度つかえるようになった

物を作れる能力もいいけど、それより魔法の方が使い勝手がいい

何しろみたものを創造できるんだから、実質一度みた魔法はつかえるってことだ

何てチート、頑張ってる人に申し訳ないな

使うけど


ちなみにこの魔法はレイ以外には秘密にしている

別に秘められた力を隠しながら生活してる俺カッケーーーってわけじゃなくて、まだ不完全だからもっと上手に扱えるようになってから明かそうと思ってるだけだ



あれから発覚したのだが、母さんとレイの母親ファミアルさんは小さい頃からの幼馴染だったらしい

そして妊娠するときだけ家事の手伝いやその他のことをするために泊まりがけで来るらしい

母さんは妊娠中普通にげんきだったけどな


しかし、妊娠の期間が終わったのにも関わらずレイはいつまでも俺のそばにいる


最初はファミアルさんも普通に帰る予定だったがレイが、絶対にはなれないっ!って言うように俺に抱きついてくるからしばらくはレイだけ俺の家に置いとくらしい

いいのかよ、と思ったがファミアルさんがニコニコしながら「バディちゃんなら大丈夫よー」と言うので大丈夫らしい


それにしても見事にレイは俺の依存症になったな、かわいいからいいけど、食べちゃいたい








次の日レイが行方不明となった




—————


「はあっ……!はあっ……!」


俺は今、例の裏森で走っている


1日の始まり、普通の1日が始まるはずだった

だが、いつも一緒に寝ていてどこへ行っても付いてくるレイが今日はいなかったのだ


その後、家中探したりしたけど髪の毛一本も見つからなかった


取り敢えずファミアルさんに報告しようと一度部屋に戻った時に一枚の紙が落ちていることに気づいた

多分あの時は焦りすぎて気づかなかったんだと思う


それにはレイの文字で手紙が書いてあった

俺はレイにも小さい頃から言葉も教えてきたが同時に文字の書き方も教えていた


「せいれいさん もりにみえた ばでぃおきない せいれいさんいっちゃう とりにいく」


足が震えるのがわかった


文章も拙いながらもなんとかわかった

つまり、森に精霊が見えたから取りにいく、ってことだろう

多分俺を起こしたのは俺にもみてほしかったのかもしれない、全然気づかなかった


それよりも、事態は最悪だ

森には浅いところにはそういないが深いところには魔物がいる

しかも、この大陸に住んでいる魔物は人間の大陸の魔物より数段強いと親父から聞いた


俺は一目散に森に入っていった




あれから小一時間ほどがたった

なんの手掛かりもないこの状況でレイを探すのは至難の技だ


しかし俺には想像魔法というものがある

この状況で創造できるものは限られてくるが、きっとなんとかなるはずだ

俺の前世の記憶があれば


とはいえ


(くそっ…!何を創造すればいいんだよ!)


思いつかない


この状況で何を創造すればいいのか全く思いつかない

いや、まだ諦めるな

絶対何かあるはずだ


(こんなんだったら、居場所がわかるようなもの渡しとけば………あ、)


「渡してたああああああ!!!」


そして俺はガサゴソとポケットの中をまさぐり

携帯(・・)を取り出した



以前、俺が死ぬ時に持っていたスマホを創ったことがあった

あまりにも暇すぎて携帯ゲームをやろうとしたからだ

結果はできなかったが、なんと自分でゲームを作ることができた

もちろん魔法で


そして、その作ったゲームで遊んでたらトコトコとレイが俺とスマホの間の膝の上にちょこんと座りだした

まあ、いつものことなのでと放置してたらレイが興奮しながらゲームを見てたのでレイのために俺と同じ携帯を創ってあげた


どうせならと思い、俺とレイの間にだけ魔法で電波を繋いだ

通信して遊ぶために

電波はどうして想像できたのかわからないけど肉眼で見えなくても、みていたということが大事なのだろうか


そして遊び心で電話やメールをしたりし、GPS機能まで搭載してあったのでよく軍隊ごっこなどして遊んでいた

まさかこれが命綱となるとは、人生わからない


レイは、ずっとポケットに大事そうに入れていたから大丈夫だろう


「お願いだっ………!」


………いたっ!ここから……北⁉︎奥に向かってるじゃないか!

急がなきゃっ!


—————


「うぅ……バディ…、バディ……」


辺りがくらい森の中に、一人の少女が木の上ですすり泣いていた

その木の下では隠れている魔物がおり、どんどんと集まってきている


この少女の名は、レイティア=ミリアーナ


なぜこんなところにいるかというと滅多に見ることができない精霊を見ることができここまで追ってきたのだ

そして木の上まで追いかけおりれなくなった、ということだ


「うぅ……、うぅ……、」


少女は泣いてばかりで木の下を見ている


それもそうだろう、さきほどまで隠れていた魔物たちが我慢できなくなったのかぞろぞろと出てきたのだ


魔物は登ってこれないのか木の根元をガリガリと爪で削っている


見た目はさまざまで、虎のようなものから熊のような巨体まで、さらには角のはえたうさぎまでいる

4歳そこらの子供がそれを見て泣かない方がおかしい


「グルルルルルッ………ギャウッ!」


青い色の狼のような魔物が威嚇するかのように鳴き声をあげた次の瞬間、そこらにいる熊よりもはるかに大きく威厳のある真っ黄色の熊が狼を一振りでぶっ飛ばした


「ガアアアアアアアアアアアッッッ!!!」


森の隅々まで届くかのような鳴き声、いや、その表現すらも幼稚く思えるほどの声を発する熊を見て、レイはひたすら泣き続けた


「うわああああん!!!うわあああん!バディ!バディ!」


熊が木ごとレイを潰そうと腕を振り上げる


「ガアアアアア!!!」


咆哮とともに放たれた一撃は木を粉々にし、地面も少しえぐれている


「ガアアアアア、ガッ⁉︎」


最後に勝利の咆哮を轟かせようと思った次の瞬間、砂埃の中にうごめく人の形をしたシルエットが出来上がっていた


やがて砂埃もおさまり中から出てきたのは


先ほどの少女をお姫様だっこで抱える、少女と同じくらいの少年だった


チ○コとマ○コ


どちらがいいですか?


ちなみに僕はチ○コの方ですかね


あの最初は硬いけど、どんどんとろけるように甘くなるところが好きですね


ちなみにマ○コは嫌いではありませんが、あの見た目と匂いがいやですね、嗅いだことないけど


さあ、皆さんどちらがいいですか?


え?何を言ってるんだ変態だって?


何ってチョコとマツコの話ですけど?


なぜ伏せたのかって?


なんとなくです


いやですね、別に悪意なんて2割ぐらいしかありませんよ

ちなみに残りの7割がいたずら心で、あと1割が煩悩です

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