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第7話 記憶

コメ、少ないので頼みますw

評価してくれるとタメになります!ご協力よろしくです。

いつも静かな居間は、時計の音と泣き声とが混じった音だった。

私と大地は優菜さんをずぅっと見てた。

優菜さんは

「ごめんね。あなたたちの前では絶対泣かないって決めたのに。

ごめんね、ごめんね。」

優菜さんは何回も謝るものの涙が止まらない様子だった。

それを見るのがとても辛かった。

優菜さん、やっぱり無理してたんだよね。

ありがとう

優奈さん。

あなたは、

情けなくなんてないよ。


その日、梨花とお母さんは帰ってこなかった。


優菜さんは精神的にやばかったみたいで私はあえて話し掛けなかった。


大地と和室で空を眺めた。


『大地、もう夜だね。ご飯、食べる?』

大地は横に首を振った。皆、ご飯なんて食べる気にはなれないもんね。

『大地、前お兄ちゃんが言ったこと覚えてる?

お星様と、お月様のこと・・・・・・・・・。』

私はお兄ちゃんとの思い出を、覚えているか聞いてみた。

大地は当時、ホントにちっちゃかったから覚えていないと思った。

「ゆなお姉ちゃんもそう思ってたの?僕もそのトキのこと考えてたんだ。

僕、年長さんだけど分かるよ。お父さんとお兄ちゃんとお姉ちゃんのお友達、死んじゃったんでしょ。ぼく、ちっちゃいけど『死』ってこと、知ってるよ。お星様になるんでしょう?」

大地はちっちゃな口でたくさん喋った。とても悲しそうに・・・・・・・。

大地は私が思っていたよりしっかりしてた。でもそれが

年長さんっぽくなくて

逆におとなっぽすぎて

かわいそうだった。

ごめんね。大地。。。お姉ちゃん何もできないよ。。。

何もできない自分が一番情けないよ・・・・・。

「でもね、お姉ちゃん。僕はお父さんやお兄ちゃんがどんなことしたって

僕たちの家族ってことは変わんないと思うんだ。

僕、お月様とお星様にお願いする!願い事・・・・・・・」

大地はちっちゃいなりに考えてたんだ。

大地、お姉ちゃんも頑張るよ。ありがとう。

あなたが今そばにいてくれて

感謝してるよ

大地


そう、お兄ちゃんは3年前、こんなことを言った。

その日はちょうど満月だった。

”おい、おまえら”

お兄ちゃんは私と梨花、大地を呼んだ。両親が留守だったと思う。

「なぁにぃ〜」

皆でそう言ってお兄ちゃんの方へ行った。

”よくさぁ〜流れ星に3回お願い事すれば願いが叶うって言うだろ?”

ゆ『何?急にィ〜!』

大「言う言う!」

梨「梨花、やったときあるぅ〜」

3パターンのリアクションに兄はうけていたみたいだ。

”まぁまぁ(笑)でもな、お兄ちゃんもぉっと簡単な方法知ってるんだ!”

ゆ『あっそぉ〜』

大「何何!?」

梨「梨花も知ってるよ〜〜〜〜〜」

”梨花、言って見て?”

梨花は今とは違って知ったかぶりをする子だったなぁ〜

梨「え?え?えっとぉ。。。そのぉ。。。。。」

”やっぱりね(笑)お兄ちゃんが特別にゆなと大地と梨花に教えてあげるよ。”

3人「どんなのなの?????」

好奇心旺盛な大地、知ったかぶったけど知りたかった梨花、何となく気になったゆな。

理由は違うけど、知りたい気持ちは一緒だった。

”今日みたいな満月の日に一番光ってる星見つけてね、ねぇお月様、ねぇお星様って言って

からお願い事を言うんだよ。ほぉ〜ら簡単だろ?”

梨「それホントにぃ〜?」

ゆ『嘘っぽぉ〜』

大「今からやろおよ!!」

大地は素直な心の持ち主。梨花とゆな強がりはそこで終わった。

”じゃあ、皆であわせて言ってみよう!”

「!!!!!うん!!!!!!」

実は私も梨花もやりたかったのである。

打ち合わせをしてお兄ちゃんが合図する。

”せぇ〜のッ”

4人〔ねぇお月様、ねぇお星様、私達家族がずぅううううっと健康で幸せでありますように!

見守っていてください。〕

そして、皆で笑いあったよね・・・・・・。


そんなこともあったなぁ。。。と思いながら大地に話し掛けた。

『大地、お願い事しよ。』

「うん!!」

〔お兄ちゃんとみあとお父さんが立派なお星様になれますように。〕

2人でそう言ったよね。大地。。。。。

あえて、大地にそして自分に3人は帰ってこないって言い聞かせてたのかもしれない。

「お姉ちゃん。」

『うん?』

「お姉ちゃんは泣かないの?」

大地は変なこと聞いてきた・・・・・。

『大地の前では泣けないよッッ!!それにね、よく分かんないけど涙がでてこないよ。

悲しいヤツって思われるかも知んないけど。。。。

すっごく心は泣いてるよ。すっごく悲しいし、信じたくない事実だよ。。。。。

でも、今は私がしっかりしてなくちゃ。』

なんて、柄にもないこと言った。

大地は意外なことを言った。

「無理しなくて、いいんだよ。僕もスッごく悲しいよ。」

大地はそういうと泣いてた。もらい泣きもあったけど、これまで押さえ込んでた気持ちが

一気にぶあっと溢れ出して私も泣いた。

泣いて、泣いて、泣いた。

お兄ちゃんやお父さん、美亜との一つ一つの思い出が蘇る。

そういえば、忘れてたけどお父さんがお兄ちゃんを殺したんだった。

こんなにも悲しいことってない。。。。


”実親が実の子を殺す”ってことになるし。。。。それに死んだショックで美亜まで。。。。



この後、私は新たに衝撃の真実を知ることになる。

それは、私達兄弟を裏切る真実。。。。。。。

どんどん、知ることになりますね。

嫌なことも。。。

複雑になってきましたが、がんばりま〜す。

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