第6話 現実
「大地、ゆな、、、、まず、あなたたちのお兄ちゃんは、友人に頼まれて
人をあるところに呼んだの。そして、お兄ちゃんの友人がその人を殺害した。
お兄ちゃんもその人のこと嫌いだったみたいで協力しちゃったんだって・・・。」
・・・・・・・・ハァ、ハァ・・・・聞きたくないよ・・・・・・・・。
「お兄ちゃん、その人にいじめられてたみたいなの・・・・。でも、その友人が助けてくれたんだって。お兄ちゃん、自殺したいって何度も思ったそうよ。でも、危ない所をトモダチが助けてくれた。」
大地はワケわからなそうだったが空気を読んでておとなしく座っていた。
なぜだかわかんないけどその光景は今でもハッキリと覚えている。
「殺した人もその人にいびられてたんだって。動機はただそれだけ。お兄ちゃんは
それから警察に行ったわ。でも、1日だけ釈放された時にね、殺されたの・・・・・」
私は現実の重さに耐えられなかった。でもそこで逃げたらダメだとも思った。
私は恐る恐る聞いた。胸の高鳴りを抑えながら・・・・
『お兄ちゃんは誰に、、、、、殺されたの?』
優奈さんは・・・・・言った。
「アナタのお父さんよ。」
・・・・・アナタノオトウサンヨ・・・・・・・・・
・・・ワタシノオトウサン・・・・??
がおにいちゃんを・・・・・・・・・・・?コロシタ・・・・?
優奈さんは続けた。
「みあちゃんは、お兄ちゃんが好きだったそうじゃない!?そのショックで学校で首を吊って
自殺したそうよ・・・・・・・・。」
ミアガ・・・オニイチャンガ・・・・・オトウサンガ・・・・・・
「これが恐ろしい現実。私は口だけかもしれない。未だに、あなたのお兄ちゃんも
トモダチもお父さんも生きてるって心の中で信じてるもの・・・・・・・・・・・
お父さんはね、息子を殺した後自殺をしたのよ。。。。。。」
優奈さんはそう言うと泣き出した。きっと辛かったんだろう。っていうか、普通に辛いだろう。
こんなにも非現実的で
こんなにも悲惨で
こんなにも情けないと感じるのだから・・・・
私に事実を打ち明けるのも、
お母さんにはできないだろうと思い、代わりにしてくれたんだろう。
・・・・・辛かったよね
いいたくなかったよね
不安だったよね
ありがとう、優菜さん。あなたがいてくれて本当によかった。
私は頭ン中真っ白で意識も不安定だったけど、優菜さんに感謝の言葉でいっぱいだった。
優菜さんは私達の前で泣いてた・・・・・・。
私はお兄ちゃんが人殺しってことを知った時すっごくないてたから不思議と泣きすぎたのか
涙すらでてこない。ただ、この不幸の連続が怖くてならなかった。
皆が死んだ今、私って生きている意味があるんだろうか・・・・・・?
よくわかんないけどそんな疑問を抱くようになった。
3人が死んで、すっごく悲しいよ。皆悲しんでるよ。なぜ殺したの?なぜ自ら命を絶ったの?
まだまだ、あななたちの未来は無限大に限りなくずぅっと広がっていたのに・・・
ナゼ・・
ナゼ・・・・
ナゼ・・・・・・・・・。
意味わかんないし
信じらんないし
こんなドラマみたいなことが
実現するなんて・・・・・
しかも私達家族が・・・・・・
私が今涙が出ないのは、頭で分かってても心が納得してないからだ。
だって、まだ信じてる。
3人が生きていると・・・・・
イキテイルト・・・・・
コメ、残してくれると嬉しいです。