第2話 ◇大切なトモダチ◇
私は必要とされてないって思ってる。
お母さんや悠也は気を遣ってると思う・・・・・。そうあの事件があったから。
「お邪魔するよぉ〜ゆなぁ!いる!?」
悠也が来た。お母さんは仕事に出てて今は私1人・・・。
悠也はインターホンを押さずに入ってくる。そして、私の名を呼ぶ。いつもいつも、来てくれる。
『悠也ぁ!!来てくれたんだ!それに、、、、、剣!?・・・・クン・・?』
久しぶりに悠也以外のクラスメイトの顔を見た。
「お久ァ〜↑↑ゆなチン。元気してる!?」
相変わらずだなぁ・・・・。一応、口には出さない。ただ、心んなかで思っているだけ。。。。
「お邪魔するぜ〜」
「お邪魔しまァス↑↑」
『どぞぉ〜』
私は悠也以外は信用してない。でも、悠也の友達なんだからきっといい人だよね。
「俺、今日塾だからちょっぴしかいれないけど、、、ごめんな。最近、これなくて。」
『ううん。来てくれるだけで嬉しいよ!!お茶持ってくんね〜』
「ゆなッチ、元気そうじゃん!もっと、精神的にダメージくらってるかと思った。。。」
『う〜ん、ゴメス。それ禁句だからぁ・・・・。」
ちょっと、ワラってみせた。ホントはちょっと辛かった。
「・・・・。じゃあ、話題切り替える!2人とも仲いいよねぇ〜」
「うっせぇ〜よ!幼馴染なんだからッッッ!!」
悠也は分かりやすい・・・・・・。バレバレだ・・・・
「プッ・・。」
思わず剣はふきだした・・・。
『どしたの!?』
「どうしたんだ?」
一番、分かってないのは本人たちだ。。。全く困ったもんである。
そういえば、今気が付いたけど剣ってスラ〜っとしてるなぁ〜
長身に黒ブチ眼鏡が似合っていて、いかにもモテそうな感じだ。。。近くにいけば香水の香りが漂う。
それに比べると悠也はちっちゃい。少なくとも私よりはおっきいけど。。。。。
性格も正反対っぽいし、、、不思議だなぁ〜
・・・・・・・こんなことだって、ただ思っているだけ。決して口には出さない。
「ゆなッチ、どうしたのぉ〜?俺に、釘付け状態!?(ワラ」
「ッなはずねぇ〜だろッ!今、自分の世界にはいり中。なんか1人で考える癖があんだよ。」
「ふぅん。謎めいた女の子だねぇ〜。興味深いよ。」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
『あッ!ごめん!で、今何してたっけェ??』
2人は顔を見合わせ笑った・・・。
『私、なんかしたぁ?』
「自覚、ないんだなぁ・・・・・。(ワラ」
「あぁ。。。。」
『!?』
「まぁ〜いいやッ!もうこんな時間だ!!ゆな、俺もう帰るから。ちゃんと飯食えよ」
『・・・・・うん(?)ありがとね、いっつも♪悠也にはホント感謝してる。
剣クン。。。も今日はありがとね!!また、来てね^^』
「剣でいいよ!!ゆなッチ、元気そうでよかったよ^^またねぇ〜↑↑」
『うん、またねぇ!』
「じゃな、ゆな!!お邪魔しました。」
「お邪魔しましたぁ↑↑」
『バイバ〜イ♪』
ハァ・・・1人になっちゃった。。。。私は1人が嫌い・・・。だけど、大勢も嫌い。
さっきみたく2,3人がいい・・・・。
私ってつくづく変なヤツって思われるかもしれないけど、あの事件の前までは普通の女の子だった。
普通に学校も行ってたし、友達だってそれなりいた。勉強も、ボチボチ頑張ってた・・・・・・。
なにより、あの頃の家族でいたことが幸せだった・・・・・。
でも、そううまくはことは運ばないんだね・・・・・・。
私はそれを1年前知ったの。
そんな時、救いの手を差し伸べてくれたのが悠也だった。
でもね、悠也。私はアナタの期待に応えることはできないの・・・・・・・。
ごめんね・・・・・。私は、あの頃から変わってしまったんだ。
まるで、なにかに取り付かれたように・・・・・。
・・・・・・・・そう。あの事件は私の人生もを変える大きな転機だった・・・・・・。