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第18話 止まりかけた時間

『どたッ』


私は一気に力が抜けたように

玄関に座り込んだ。


『あぁー・・こんなんじゃ

ダメだぁ・・・』

私はそう心の中で思いつつ

よぼよぼの足を立たせてリビングへと向かった。


「ゆなへ これ、お昼ごはんだから食べてね

お母さんより」


そう、置手紙があった。

お母さんは私が帰ってくるって分かってたんだ。


あーあ

見透かされていた

でも、またあの教室に行こうとする気は

湧いてこない・


ゆなの時間はあの時のまま

進もうとしても

進めない・

どんなに決意したって

脆く、儚く、砕け散る


でも、学校には・・・・

行かなきゃと思った。

行かなければ・・・と

あの時がんばって決意したじゃないかと

過去の私が今の私を追い詰めてくるのだ。






母「『心の相談室』に行ったらどうかしら??」


お母さんはそう言った。


私はその日の夜、珍しく食卓でご飯を食べた。

お母さんはまず、にこにこしながらこんな話をしてきたのだ。


母「梨乃がねぇ、病院で自主的に勉強するようになったんだってー

お母さん、嬉しくってさぁ。大地も何か、絵で賞とったみたいで

すごいのよー」

お母さんがこんなに目を輝かせて我が子のことを語るのは

とてつもなく久しぶりで

私は嬉しくなった。

私だけなのかもしれない、進歩がないのは・・・


母「あのね、ゆな。無理して学校行かなくてもいいの。

でも、ゆながそんなに行きたいというのならお母さんは

止めないわ。

提案があるんだけど、『心の相談室』に行ったらどうかしら??」


心の相談室かぁ・・。聞いたことはあるけれど・・・。

まあ、確かに教室にはいにくいし・・。


母「ゆなはそれが逃げたって思うかもしれないけど

ゆっくりでいいと思うの。だから、考えてみて・」


そう言うとお母さんは食器を片付けてキッチンへ行った。

私はそれと同時に自分に部屋に行った。


『心の相談室かぁ・・・。それにしてもお母さん、

いっぱい喋ってて、幸せそうだったなぁ・・・』

私はぼそぼそと独り言を言っていた。・・・ん??心の中で言ったのかもしれない。


部屋には何もないからすることないし、そのまま寝た。

携帯がいつまでも光っているのが一つ、気掛かりだったが・・・。


あえて、返事はしないよ

迷惑かけてゴメンなさい





あわわw

遅れましたー


すみません・やたらすみません!!

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