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第12話 気持ち

最近、色んなことがあった。

お兄ちゃんが人殺しをしたかと思ったら、

お父さんがお兄ちゃんを殺した。

お父さんがお兄ちゃんを殺したと思ったら、

お父さんが自殺した。

お父さんが自殺したと思ったら、

美亜も自殺した。


どうすればいいのだろう・・・。

私は取り残された1人である。

私はあの3人がいなくなっても尚、ここにいる意味があるのだろうか。

そりゃあ、お母さんたちのこと支えていかなくちゃならないけど

私にそれができるのだろうか、私も死んじゃったほうが楽になれるのではないか。

こんなこと、ずぅっと思ってきた。


でも気づいたんだ。

あなたのおかげで・・・・・。


色々、考えた。色々、悩んだ。でもでも、、、

・・・・私は、学校に行く決心を固めた。

たぶん、恐ろしいと思うし怖くてガタガタ震えちゃうかもしれない。

一つだけの約束事は決めた!

「絶対に自ら命を絶たない」と・・・・・


私はその日お母さんに言ったんだ。学校に行くって。

その日のことはよぉく覚えてる。

今まで、色々覚えてることが多い私だけどその中でも特に覚えている一つ。

お母さんは、心配して「いいの?本当に。。。あせらなくてもいいのよ。気を

遣わなくてもいいのよ。」って言ってくれたけど

私は『自分で決めたことだから。』って言ったらお母さんはちょっと不安そうに

ちょっと微笑んでOKしてくれた。


ありがとう。お母さん。

その頃の私達は本当に弱かったもんね。

だから、私を心配してくれたんだよね。

でも、快くOKしてくれてありがとう。

あなたの思いは私までちゃんと伝わったよ。


でも、やっぱり怖かったから今日は一人だけ信用できる友達に電話してみた。


”悠也”


美亜がいなくなった今、一番話せるのは悠也だ。

悠也は幼馴染で幼稚園・小学校・中学校と一緒だ。

家族ぐるみでいいお付き合いをさせてもらっていた。

中学校はがんばって勉強した。悠也に負けたくなくて。

小学校までは悠也に負けたくない一心でやっていたけれど中学校に入って

その気持ちがいつしか”恋心”に変わっていた。

友達、、、だけど一応片思いである。

でも、こんな状況の中悠也は私を特別扱いしないだろうか。。。。。

それだけが心配だった。

お兄ちゃんのことを聞いたとき、ずぅっと悩んでいた時

携帯がずっと光っていた。きっと悠也だろう。。。。。。。私は思っていた。

でも、全国放送であのニュースが流れて以来悠也は気を遣ってか、

メールしなくなっていた。

その気持ちは嬉しかったけどそんなこと考えてられる余裕はなかった。

でも、改めて悠也の優しさに気づく。


”ありがとう”


悠也だけじゃなく、私は皆にこういいたい。

私が今生きていられるのも、支えてくれる人たちがいてくれたから。

私もその恩返しができたら・・・そう思って学校へ行くのを決意した今日。

悠也に電話してみよう。時間割とかの関係もあるだろうし。。。。

メールでもよかったんだけど、今は悠也の声が聞きたかった。

携帯の液晶画面に”悠也”と字が出る。

「発信」

このボタンをついに押した。押してしまった。

もう後戻りはできない・・・・。

悠也は意外と早くでた。まだ、心の準備ができていないのに。。。

「もしもし?・・・・・ゆな?」

・・・・あぁ、緊張して声が出せない。

「もしもし?もしもし?・・・・・・大丈夫?」

悠也は何回か声をかけてくれた。私は何回目かでやっと声を発した。

『あっああ。。。もしもし・・・。ゆっゆなだよ。。。』

やっと声が出せた。。はぁ。。。。

「お、おぅ。色々、大変だったな。。で、何のよう?」

悠也はその一言だけあの事件のことに触れるともうそのことについては

何も言わなかった。

特別扱いしないでくれた。。。。。

それがただただ嬉しかった。

『あのね、明日学校に行こうと思って時間割聞きたくて・・・・その教えてくれる?』

「あぁ、いいよ!これとこれとこれ・・・・・・・分かった?」

『うん!ありがとう。』

「明日、ゆなんちに迎えに行くよ。7時30分頃そっち行くから準備しとけよ。」

悠也は気を遣っているのかもしれない。

でも、その時の私はその気持ちに甘えた。

『うん。じゃあ、待ってるね^^』

「おう。じゃな。」

『うん・・・。」

〔プープー〕

終わった・・・・。

悠也との電話がこんなにもドキドキするなんて夢にも思わなかった。

でも、明日の朝悠也が来てくれると聞いてちょっと嬉しい反面、恐怖が頭をよぎる。


私は明日から学校へ行く。

気持ちは変わらない。

行くっていう気持ちも。。。

怖いっていう気持ちも。。。


でも、行くしかない!!

悠也も来てくれるんだし、大丈夫大丈夫・・・。

でも、怖いよ・・・。皆が私を見る目が・・。

そして3人を失った私自身が、

”怖い”

失ったものが私には大きすぎて精神的にもたないけど

それでも私が闘い続けなければならない。

自分と・・・・。



私は明日の朝、家を出る。そして、学校へ行く。

そこで待っているのは良夢か?悪夢か?

更新、ずいぶん遅れてすみませんでした。

夏休み、どのくらい更新できるか分かりませんが

がんばります!!

P.Sコメント、ありがとうございます♪

 これからもドシドシ待ってまぁす!

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