第五話 隠しているキモチ
やっぱり弘が好き!っていう言葉は、まだ私のどこかに隠れてる。でも何処にあるのか分からなくて。それにずっと戸惑っていて。
2年間も弘を愛し続けた。でも、やはり感情が薄れて来るもんだなぁ…。私は改めて思った。いや、”感じた”
弘…弘…弘弘弘弘弘!!
ジリリリリリリリリ…。
朝の目覚まし音が鳴り響く。
私は弘の名前を呟いてみる。でもしっくり来ない。
友「えぇ!もう好きじゃないっ?!」
私「…うん…。もうキュンキュンしなくなっちゃった…。」
友「…絶対気のせいだってぇ!李梨花が弘君を離さないって!」
私「…う〜ん…。やっぱり、弘が好きって気のせいだと思うんだ…。」
友「里奈に弘が何をしても何を話しても全然傷つかないんだ。」
私「…。やっぱり私には釣り合わないって言うか…。」
友「…それだよ!そう、それ!」
私「えぇ?」
友「”釣り合わない”って今言ったじゃない!」
私「だってホントのこ事じゃん…。ユノみたいな顔してて…私にはとてもじゃないけど合わないよ。」
友「…あぁ!そうだね!その通りだよ!李梨花には弘は合わない!」
私「…えぇ!酷い!○○ったら!そうゆう人だったのね!」
友「…え?何が酷いの…?」
私「…酷いじゃない!合わないって!」
友「だって今、李梨花が自分で”合わない”って言ったんでしょ?自分で言っておいて何が酷い?」
私「…酷いじゃない!だって…その…。」
友「ほら!すぐ言い訳を探す!それ、李梨花の悪いクセだよ!」
私「…見損なった!そんなに性格ブスだったのね!」
友「性格