表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
4/5

第四章 バレンタイン

まーさーかーのバレンタイン。私は告白…?する事を天に誓ってしまった。しかし内心は…。


「…私でも…良いのかなぁ…。」


里奈の不安が胸を突き刺す。


「…きっと…弘は里奈が好きなんだよなぁ…。」


でも弘が好きになる女子のポイントは、すべて知っている。それは…。


”自分の事が好きという女子。”


これだ。そう、この通り。弘に、”こいつ弘の事好きだって”とか言うと、弘もそいつが好きになる。それで、里奈と私のどちらを選ぶって言ったら…。断然里奈だろうなぁ…。うん、間違いなく里奈だ。スポーツも出来て可愛いし、面白いし…。私とは正反対の性格。



そんな事言ってるうちに、バレンタイン。


放課後、直接チョコをあげるつもりだったけど…。委員会で居なくて…。私はこの日、ちょっとした用事があって、待ってられなかったし…。結局近くの男子に”これ…弘に渡して…!”と言うしか無かった。


翌日…。


渡してくれた男子が、”渡したよ!”と。弘は私と目を合わせてくれない。そして私が、「もらった?」と聞くと、”うん”と頷いてくれた。それも照れながら。そしたらね…。なんだか弘への感情が、ぐうううう!っと薄れた気がしたんだ。でも私は、「気のせいだよね…。私は弘を愛してる。」そして、帰りの会の名札で、誰にも見せない優しさで、里奈に名札を渡しても、全然心に傷が付かない。「まさか…ね…。」



そう、私は気づいていた。


”もう弘は愛していない”と。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ