87.ゾーエ大陸ダンジョン(1) 北極ダンジョン
そう言えば使節団を編成するにしても、双方語学研修が必要だな。まだ地上世界には何も話していないし。窓口はどこになるのかな?
とりあえず皇帝に頼もう。
その前に、北極のダンジョンが本当に地上世界に繋がっているか確かめたほうが良いかな。
まず母艦で北極にあるゾーエ大陸へ向かう。
やはり、上空には黒い穴が見える。
ダンジョンの出入りはあるな。
そのまま地上世界に抜けてみる。
無事に地上に出られた。アウル帝国に向かってみる。サンマル遺跡のあたりだ、
「あれぇ?サンマル遺跡がある!?」
大爆発で消失したはずだ。
「タイムトリップ? パラレルワールド?」
おかしい。そんな事が?
戻った方が良さそうだ。
再びダンジョンに入り地下世界へと戻った。
イャチ帝都に行くと、そこは出かける前と変わらない様だ。ルウア帝国にも行ってみる
ローズが怒っている。仕事を丸投げして来たからな。
うーん。
一つの仮説を考えてみる
・地上世界と地下世界では時間差が存在する。
・地上南極から地下世界に入ると−10年そのまま戻ると+10年
・地下北極から地上世界に出ると−10年そのまま戻ると+10年
と仮定してみた
我々は南極から地下世界に来て、地下世界の北極から地上に出た。
仮定が正しいと考えると、−10年、と−10年、合わせて−20年。サンマル遺跡は存在する。
つまり、このルートを周ると20年過去に戻れる。逆のルートを周ると20年未来に行ける。
やばい。巨大なタイムマシンだ。時間差がちょうど10年かどうかはわからないが。
バグだっ。神様、これ間違えたんじゃないの?
まずい。この計画は中止すべきだ。封印すべきだ。
色々と検証は必要だろうが非常にまずい状況だ。
検証自体ちょっと怖くて出来ない。
まずは、マイワールドを経由した地上世界への出入りは禁止した。
どの時間軸に繋がるかわからないからだ。幸い、マイワールドが快適で、誰も出入りしていなかった。
どうしよう。




