62.チャイ大陸(52) 鳥人国再び(3)
釜炒り茶も作ってみた。龍井茶みたいだ。
出来上がったものを更に加熱してほうじ茶にしてもいいな。
緑茶は発酵させないので比較的早く出来る。
抽出の仕方も紅茶と違うので、お湯切りが良くなるように網付きの急須も作って売ろう。
何処かの貴族のお茶会に持ち込み、流行らせてもらおう。
貴族の知り合いって居たっけ?
皇帝?
あっ、ちょうど良いところに第13皇女様が居るではないか。頼もう。
試飲にも参加してもらおう。皇女様も自分がブランドの発信源になれると張り切っている。
試作・試飲を繰り返し、なんとか特徴のある美味しい緑茶が出来た。
苦いだけでは無く、青臭い風味?がある。薬にもなると言えば、薬よりは苦くないので大丈夫だろう。
石臼も作って抹茶にしてみようか、
作法も合わせて流行らそう。茶道具も作って売る。
鳥人国だけ、国王でないのは、鳥人国が仲間外れみたいなのでという理由で、初代鳥人国国王にも就任してしまった。別にコンプリートしたいわけじゃないんだけど。いいのか? まっいいか。
ーーーーー第13皇女のアルガ・チャイ
新しいお茶の発信源になれる。絶対に成功させてみせるわ。
作法も独自に考えないといけないわね。
ロイが言っていたのを参考にしよう。
お茶の淹れかたも、違うのでちゃんと文章にしてお茶と一緒にして売れる様にして
売り子の教育も必要だわ
ロイが言っていたけど、甘いお菓子も必要ね、お茶に合うのは、和菓子って言うらしい。
これを最初にひとくち食べて、苦いお茶を飲む。と
小豆という豆を煮込んで砂糖をいれるらしいが、砂糖は高価で使いにくい。何か良いものは無いだろうか。
ロイが刑務所でサトウキビの栽培をしてくれるそうだ。
これでいける。
最初の茶会は家族でやろう。こういうのはトップダウンが必要だ。
大量生産体制が出来る前に貴族間に広めて、それから試飲会を開き庶民にも下ろしていく。
『お茶姫』の名は私のものだ!




