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呪い屋本舗2 (ガーディアンズ・オブ・スピリット)  作者: ぽしょなれ


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55.チャイ大陸(45) 鳥人国(2)

元来た道を戻り、北上する。

「〜まってくれぇ〜〜ぇ」

追ってくるやつがいる、が、とりあえず無視だ。

高速移動しているので、追いつけないみたいだ、あっ飛んだ。

俺達も同じ速度で移動してやろう

追いつけなさそうだ、だんだん速度が落ちてきた、あっ本当に落ちた。

仕方がない助けてやるか。落下地点に向かう。

スラッシュだった。息も絶え絶えだ。何してんだろ。

水を掛けてやる。

「ぶっふぁ〜、たっ助かった」

「なぜ追いかけてきた?」

「なぜ止まってくれない」

「なぜ止まらにゃならん?」

なぜなぜ合戦になった。

「頼む、戻ってくれ」

「なぜ?」

「お願いだ」

「用は済んだ、辺境伯と認められればそれでいい、商人とは話がついたし問題ない」

「問題おおありだ」

「なぜ?」

「もーー許してくれ」

「なぜ?」

「助けてくれ、お願いだ」

「まあ、話だけは聞いてやる」

「では、戻って」

「いや、此処で話せ、戻るのは面倒だ」

「こちらの態度が悪かったのは認める」

「それはもう良い、済んだ話だ。

 拒絶されれるのであれば、こちらからは特にそれ以上関わろうと思わない。安心しろ。」

「違うっ話を聞け」

「聞いてるが」

相手の態度に寄って対応を決める、当然だ。しかも強者はこちら。無理に関わる事もない。

「商人が税を上乗せすると言って」

「当然だな、税率はかなり低いとは思うが」

「今でもギリギリなんだ、なぜか盗賊が減ってしまって救助する報酬が激減してしまって」

あっ、俺のせい?

「盗賊が居なければ生きていけないのであれば、盗賊と同じだな」

「じゃあどうすれば」

「丸投げか?無責任なやつだ。最初から解決策を他人に依存するなどもってのほかだ」

「冷たいな」

「冷たいさ、フィアを勘当したろ、それは冷たくないのか?」

「俺じゃない」

「反対しなかったろ、同罪だ。お前だってキングにボロ負けしたろ。」

「わかった俺も家を出る」

「逃げるのか?」

「ぐぬーー」

「お前たちに誠意は一切感じられない。どうすれば良いのか自分で考えろ。次期の長だろ」

「一旦帰る、また会ってくれるか」

「いいぞ、覚悟を決めたなら来い、話を聞いてやる。俺達は魔人国に向かっている」

とぼとぼと帰っていった。

「ちょっと厳しすぎない」

メンバーにも言われたが

「それが彼のためだ、鳥頭ではこれから困るだろ、少しは考えることを身に付けないと。

 キングの方が賢い。可愛いし」

なんか身びいきかもしれないが。

我々は、北上し魔人国を目指す。


まあ鳥人国を潰したいわけじゃないから、道すがら考えておくか。

今は特に特産品とか無いんだよね、だから輸入が多く金が足りなくなる。

特産品があれば収支が取れる様になるだろう。

飛べるのだから、高いところにあるものを採取する。例えば岩茸みたいな高いところにあるからこそのものとか。元の世界には高山茶とかあったな。茶の木の栽培とか良さそうだ。コーヒーとかも高くて寒暖差の大きい所が良いんだっけ。

「フィア、戻りたいか」

「出来れば故郷には帰りたい、でも家には帰りたくない」

「そうか、お前を鳥人国の代官に任命する。これで帰れるな。魔人族からの帰りにもう一度鳥人国に行こう」

「ありがとうございます」

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