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呪い屋本舗2 (ガーディアンズ・オブ・スピリット)  作者: ぽしょなれ


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51.チャイ大陸(41) 龍人国(1)

イーストチャイを出てセントラルチャイとの間にある『刑務所』村に向かう。

まだ建設途中だが、ここに刑務所を設置してから龍人国に向かう。

獣人を警備につかせるため、12人連れてきている。3交代制で住み込みで業務に当たる。

警備員の宿泊施設は刑務所に併設されるので村には宿泊施設も店も無い。村と言ってもセキュリティゲートの設置された建物と塀があるだけだ。

公には、地下に施設があるという事になっているが。実はマイワールドにあるので、脱獄しようと穴を掘っても無駄であるし、外から穴を掘っても何も無い。ただし、トラップは仕掛けてある。一生懸命トラップを抜けてたどり着いた先が何も無い場所で「残念でした」と張り紙をしておくのも良いな。


ーーーーー

『刑務所』の設置が終わったので、次はセントラルチャイに向かう。

盗賊は狩り尽くしてしまったらしく、まだ盗賊ホイホイ出来るほど新たに出現していない。

セントラルチャイでは、セントラルダンジョンのその後の様子を見に行き。回復状況を確認する。どうやら順調なようだ。

セントラルチャイを出発して更に西に向かう。以前ホワイトドラゴンの里に行くときに途中まではこの道を来たが、途中から龍化し空路で向かったため、山麓の更に奥に進むのは初めてだ。龍人国は大きな滝の近くにあるらしい。

龍人国出身のリュウ・トラゴを呼ぶ

「リュウ、龍人国ってどんな所?」

「人口は多くありません2万人ぐらいです。産業はほとんどありません、ほとんどが傭兵戦士か狩人です。」

「ちょっと新しい産業の導入って難しそうだね。受け入れられるかなぁ」

「主は強者なので受け入れられるでしょうが、獣人国とは違い、何も出来る事はないと思います。

 ホワイトドラゴンを崇拝しておりますが、交流があるわけではありません。」

「皆さん強いの?」

「強化された今、里では私が最強だと思って下さい」

「帝国との関係は?」

「元々傭兵として帝国に雇われる事が多いので悪くはありませんが、歓迎されているとは思いません」

「あっそうだ、俺達が盗賊を多く狩られてしまったから怒っているかな?」

「気を害しているかもしれませんが、怒るのはお門違いです。」

「じゃあまず、お詫びに魔獣肉を大量に持っていこう」

「それが良いかと思います」

ーーーーー

道は曲がりくねって、いくつも分岐があった。迷路みたいだ。飛んでいけば楽そうだな。

一人では帰れそうにない。帰りはなんちゃって転移か、飛んで帰ろう。

迷路地帯を超すのに2日ぐらいかかった、よく道を覚えているな。

龍人族でも時々迷子になるそうだ。ここを自由に出入りできるようになるのが成人の儀らしい。目隠しをされて連れ込まれ。一定期間内に出られれば良いらしい。俺には無理だな、ズルしない限りは。

因みに、捜索隊は出ないらしいので命がけみたいだ。

良かった、龍人じゃなくて。


迷路地帯を出ると暫くは岩場が続く。浮いていけば馬車でいけないこともないが不自然に見えるので、歩きで進む。


自然の城壁の中なので、簡易的な柵で囲まれた居住地域に差し掛かった。ここで、リュウには先行してもらい、先触れを頼んだ。



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