48.チャイ大陸(38) 獣人国(2)
さて、何が問題なのだろうか。
・帝国内での扱いが悪い。
なぜか?獣人の多くの思考は直線的で短気な者だ。理知的な種族も居るが脳筋な種族も居る。
人類と大して変わらないではないか。ではその比率の問題か。であれば、教育でレベルアップ出来ないだろうか?賢いものの居るのだから獣人だから頭が悪いとかは無いと思う。
現在、獣人国には学校は無い。指導者レベルが学べる小さな塾みたいなところがあるだけだ。
学校の設立を提案した。
・経済格差の問題
経済活動が人族よりも少ない、産業が生まれない。
これはローリン商会が力になれる。
・差別
見た目?はどうしようもない。他の街に出て見慣れてもらうしか無いかな。
・自然を守る
精霊と友誼を結ぶ。経済は発展させるが自然は守る。
・女神教の布教
イーストチャイでは我々女神教が布教を始めている。獣人国でも似たような信心があるため、
女神教に統合させる。
以上を長に提案してみた。
基本的には賛成だが、今までやろうと思っても実行できなかったり、やっても出来なかったことらしい。。
力になろう。
まずは学校だ、必要なものは建屋と教師。
アニマの街の外れに用地をもらった。もらったと言っても俺の領土だけど。
ここが上手く運営できれば各種族の街にも広めよう。
建物は慣れたもの、ぽんっと作れる。みんなびっくりぽんだ。
教会に併設する形だ。
大工は泣いていた。俺達の出番はぁ?状態だった。
彼らには机とか椅子をお願いしよう。サンプルをぽんっと出してあげた。なぜかしょんぼりしていた。
講義室x3、食堂x1、教員室x1
・文字の読み書き 必須科目
・算数(四則演算)必須科目
・経済(帳簿、税金、統計)応用科目
・科学(自然科学)応用科目
武闘は必要ないだろう。
歴史は、文献が残っていないのでちょっと難しい。
まず教員の教育が必要だな。イーストチャイで教員の教員を雇おう。
当面年齢制限無しだな。
定着するには時間が必要だな。
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次に経済だ
果物は多く取れることから、果物の栽培採取。栽培はノウハウが必要だ
採取では生産量が限定されてしまう。果樹園を作ろう。
旬には生で、それ以外もドライフルーツを供給できる様に工場も必要だな。最初は小規模でよいか。
イーストチャイにフルーツの店を作ろう。
森では木の実が取れる。これも栽培しよう。クリリとかカキキとかミカカンの栽培。
イーストチャイへの輸出でお金を得るそして、国内外でお金使う機会を増やす。
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どれも結果が出るのに時間がかかる。結果が出るまで耐えられなければ頓挫する。それが続いたのだろう。我々が支えれば絶対に出来ると信じて取り組もう。
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舞踊をやろうと思う、俺がするわけじゃないけど。
武闘大会で、綺麗な動きをしている者が居た。取り組むのは舞踊ならぬ武踊集団だ。
武術の力ではなく舞を披露するショービジネスだ。イーストチャイの郊外に土地を借りてテントを組みショーを行う。街中でデモンストレーションを行い客寄せをする。
経済効果はしれているが、従事のイメージアップにはなると思う。
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とりあえず無税でも良いけど、それだと長続きしない。社会システムの維持管理に必要な税金は確保しないといけない。初期投資を我々が投資することで、負債が無いので比較的負担を少なく出来るだろう。あとは経済が発展すれば税収も上がり、新たな投資をする事もできる。
発展がある程度終われば、更新が必要な時期になるだろう。
ただし、戦争特需はもう無いはずだ。殆どの国と友好関係にある。人族と亜人族の争いも無くす方向だ。
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ただ、器を揃えても、住人に受け入れられないと意味がない。
そのためには必要性を説いただけでは不充分だ。
何らかのインセンティブが必要だ。
基礎教育は無料。応用教育を卒業できたら仕事の斡旋に有利になる様にしよう。
応用教育は卒業できれば無料。冒険者ギルドのポイントも評価に加算する様に掛け合おう。
現状カリキュラムだと初等教育レベルだけど。帝都の学園の受験資格も現状は門前払いだけど、卒業者には得られる様にしてもらおう。
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長と二人で妄想にふける。




