46.チャイ大陸(36) 亜人国
亜人国巡りの計画を立てよう。
とりあえず、従魔となった5人の内4人の出身の
・獣人国(リオネル・キングの故郷)
・龍人国(リュウ・ドラゴの故郷)
・鳥人国(フィア・バードの故郷)
・魔人国(ライブラ・マギクスの故郷)
に行ってみよう。
獣人国はイーストチャイの南
龍人国はセントラルチャイの西、中央山脈の麓
鳥人国はセントラルチャイの南西、中央山脈の麓
魔神国はセントラルチャイの北西、中央山脈の麓
にあるらしい。この順番で行こうかな。
リオネルを呼び出して話を聞こう。
「リオネル、まず獣人国に行こうと思っているんだけど、どんな所?」
「自然豊かな国です。様々な種類の部族がいて、我らライオン族が長を務めて、各部族長を取りまとめています。全体のことは部族会議を開いて決定されます。今回の招集は帝国側から直接私が指名されました。
おそらく獣人国の弱体化を狙ったものだと思います。」
「なるほどね、じゃあ俺が辺境伯を賜ったことは不服?」
「いいえ、俺は逆に好機だと思っています。どのみち亜人国は帝国に勝てません。そうであれば、我らの主であるロイ様が辺境伯になられたのは良いことです。理由のわからない帝国の官僚が相手では話になりません。他の亜人国も同様だと思います。ただ、感情面で受け入れがたいという勢力もあると思います」
「なるほどね、どうすれば良いと思う?」
「力を示せば良いと思います。単なる力だけでなく、亜人国を良い方向に導く力を」
「そうだな、単純な力を示すのは好きではないので、手持ちのドラゴン4頭連れて行くか。
導く力は、話し合って問題としていることを解決してやれば良いか」
「良いと思いますがドラゴンは一頭で良いと思います、ですがなぜ単純な力を示すのが嫌いなのですか?」
「俺は戦闘狂じゃないし、気分良く従って欲しいんだ、力で押さえつけられたら不満だよね。
いくら強いものに従うといっても、弱い者に感情面で不満であれば、こちらも嬉しくはないよ。」
「わかりました、ご助力します」
「で、硬い話は終わりにして、獣人国の見どころは?」
「もふもふバーとか、密林クルーズとか、武闘大会とか...」
「武闘大会とか面白そう、見たいな」
「そろそろ開催時期だと思います。同一部族での対決と、無差別級があります、俺も長の息子として出場する事になります。主に強化されているので楽勝です。主も出場しては」
「やめとくよ、見るだけで充分」
だって、シールド張って、呪玉ぽん、で勝ちだから。参加しても面白くない。腕力だけなら負け確定だし。こういうのは結果がわからないから面白いんだよね。




