32.チャイ大陸(22) イーストダンジョン(4)
本部に戻り、経緯を報告し、イーストダンジョンでは大爆発の可能性が低いと判断したこと、今後のダンジョン資源復活の監視が必要なこと。資源の復活がなければ今度は大爆発の危険度が増している事になり、対策が必要である事を報告した。
ボルケーノドラゴンは、龍脈を通って何処かへ行った事にした。
ダンジョンでの資源調達は現状維持で、増加させないこと。そうしないと回復しているか確認しにくいから。
などなどの決め事をした。
他のダンジョンに関しては調査団を送ることにした。まずは、セントラルダンジョン、次にノースダンジョン、反時計回りにウェストダンジョン、最後にサウスダンジョンの順だ。
同時に派遣するには人材が足りないのだ。
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沖合1kmに停泊している母船には、先にウェストチャイまで南海路で回ってもらおう。
ウェストチャイで合流して、海路でサウスチャイまで行こう。陸路は飽きたし、海でやることがある。
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さて、『ボルケーノ』にいるドラゴンに聞いてみる、
「お前の仲間は居るのか?」
『3000年あそこに居たのでよくわからないな』
そうだよね。
聞いたのが間違いだったようだ。
「その時、ドームに人は住んでいたか?」
『その時は少し人が居たと思うが、直ぐに居なくなった。死んだか外に出たかは知らない』
「あと最近変わったことはなかったか?
海の精霊が言うには何か穢れが海に流れ込んでいる様なんだ」
『そういえば最近マグマの本流からくるマグマが汚れていたな、マグマ溜まりに入る前に分離しておいたがな』
「えっ? じゃあ今は」
『本流のままの状態だな』
それは大変。
マグマ支流に分離フィルター結界を張ってきた。
あぶないあぶない。
どこで穢れているんだろ、とりあえず本流にも分離フィルター結界を設ける事にする。
本流のフィルターの維持はメンテナンスが大変だから出来れば大元に対策をしたいなぁ。これでとりあえず海の精霊には報告できそうだ。
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海の精霊の里に行って調査報告をした。
「マグマの流れつまり龍脈を通って穢れが流れ出ている。
穢れの原因はまだわからない。」
『そうじゃったか、川からではなかったのか、これから悪化することは無いのだな』
「おそらくは」
『ようやってくれたの、あとも頼んだぞ』
オーシャはとりあえず里に戻ることになった。特に出番はないし。
ただ、俺達の働きを見ていたので、長達にはもっとうまく説明してくれるだろう。
『なんか、どぱーって出てきて、ぱっぱーってやって解決したのよ』
説明下手のようだった。




