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1.懸念事項

遺跡調査隊が『精霊・妖精友好の架け橋』へと発展的解消してから1年が経った。

精霊を守る取り組みが進み、自然も回復していっている。まだ自然が大きく破壊されたわけではないこともあり、このままいけば異世界侵略という神からの干渉を回避することが出来るだろう。早期に対応できたのは良いことである。

ただ、一つ不安がある。ここジャパンゲア大陸とエゾー大陸、魔王国大陸、クマモ大陸は調査したのだが、星の裏側にあるチャイ大陸が未調査である事だ。チャイ大陸はジャパンゲア大陸と同じぐらいの広さがあるため、星の環境に対して無視できない存在である。

遠いこともあり交易はあまりない、年に何回か貿易船が行き来するぐらいだ。

チャイ菜という葉野菜が特産物の一つであるが、貿易船で2ヶ月程かかるため、輸入されるのは乾燥したチャイ菜である。ビタミンCは減ってしまうもののビタミンB、ミネラル等が豊富に接種できる栄養保存食として珍重されている。

旅の野宿などではこれを使ったスープにする事が多い。乾燥されて軽くなっているので荷物の軽減に重宝されている、アイテムボックスがあれば問題ではないがアイテムボックス持ちは希少なため現実的ではない。ただ、湿度の高いところでは密閉しておかないと傷んでしまうので注意が必要だ。もちろんここには真空パックなど無いので軽い密閉容器があれば売れそうだ。開発しようかな。

いや腐らない呪というのがあればよいのか?

何でも呪で解決しようという発想は職業病とも言える。

乾燥する呪とかが良いかも。水分を吸収する呪があれば。。いや持ってる人が死んじゃうか。

ここは能力付与でリュックに中身の水分吸収能力を付与しよう。その水分が外の水筒に貯まるようにしておけば、水の確保も出来るようになる。これは呪い屋本舗とは関係ないので、冒険者ギルドに売ろうかな。

ーーーーー

いや、それはそれとして、チャイ大陸に行く計画を立てよう。

『精霊・妖精友好の架け橋』へ行って提案してみよう。今は相談役として所属しているので、俺が相談するのは変かもしれないけど。

あっ、乾燥機も作って売るかな。

ーーーーー

早速、本部にやってきた。

「所長いるー?」

所長は冒険者ギルドのグランドマスターが兼任している。冒険者ギルド本部に居るのが嫌でこちらに居ることのほうが多い。

「なんだ、また厄介事か?」

「厄介事のブリーダーやプランナーになった覚えはありませんが、厄介事かもしれませんね」

「やはりそうか、でもまあ冒険者ギルドの多彩な厄介ごとより、一つのでっかい厄介ごとのほうがましか。

 それで?」

「実はチャイ大陸に対しても精霊保護に何らかのアプローチが必要ないかなと思ったんですが」

「そりゃそうだろうが、なんの伝も無いぞ」

「だから使節団を送るとか出来ないですかね」

「そうだな、もうこの大陸周りでは大きな問題は無くなってきているし、国際会議開くか」

「お願いします。」

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