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呪い屋本舗2 (ガーディアンズ・オブ・スピリット)  作者: ぽしょなれ


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27.チャイ大陸(17) セントラルチャイ(5)

街道に戻り龍化を解き、いつもの馬車移動でセントラルチャイに戻り、報告する。

龍化能力は女神教メンバー以外には秘密だ。

「ヴィアを故郷に返しに行ったら同行することになっちゃった、てへ。」

報告は簡潔に。てへは要らないか。

第2皇太子は嘆く。

「どうしてこうも異常なことばかり対応しなければならないんだ」

「対応しているのは俺ですよ?」

「わかったわかった、他の者への対応だよ」

「大変ですね」

「誰のせいだと思っている」

「ヴィアを虐めたドラゴンたち」

「そうだが、そうじゃない」

なぜ怒られているかわからない。

虐められて困っていたドラゴンを助けて里へお繰り返しただけだ。何処に問題があると言うのだろう?

調査もしているし報告もしっかりしている。

帰ってアイスに相談してみよ。

「今アイスに相談すると思っていなかったか?」

「えっ、わかっちゃうんですか。テレパシィー?」

「思ったことが言葉に出てるぞ」

しまった、悪い癖だ、つい本音が漏れてしまう。

ーーーーー

で、アイスに相談してみた。するなとは言ってなかったよね。

「どう思う?」

「主だから仕方ないんじゃないの。善意が迷惑みたいな?

 でも、それでいいわよ。

 どうすればよかったのかって思っていると思うけど、一番良い選択をしているわ

 全てが良い方向に向くのは不可能よ」

良いらしい。気にしないでおこう。

どうやら犠牲者は一人らしい。

ーーーーー

領主との会談では

・ダンジョンの維持に問題がないか

・ダンジョンに危険性は無いか

が主な議題だった。遺跡に関しては任せるの一言で終わった。

つまり、ダンジョンがなければ領の運営ができなくなるので一大事って事だ。

とりあえず10階層よりも先は通行禁止にしてもらう。調査団を送りたいが適任者が居ない。

そしてダンジョンから10km以内つまり領のダンジョン側までが居住禁止になった。店や宿などはあるが定住するのを禁止した。

今まで10階層を見たのは一組だけだ。皆アンデッドフロアで引き返している。目的が冒険ではなく物資の採取だから危険を犯してまで行く人はいない。だが、今回ドラゴンが居ないとわかってしまったので、遺物を求めて行くバカがいるかもしれない。扉を設置して施錠し、見張りを置くことになった。

扉の設置は俺が手を上げた。なぜかと言うと、呪い屋本舗の本領発揮のためだ。

サンマル遺跡の様な大爆発が起きては大変なので、頑張るかな。


扉は普通の鋼鉄製で比較的簡単に開く、

扉を通ると催眠の呪が発動し

開いた先は牢屋に堕ちることになる。マイワールド『牢獄』直行便だ。

解呪しても堕ちるのは『牢獄』である。意識がある状態で牢獄に落ちれば地獄だ。

無事に通れるのは登録者だけだ。

登録者は、厳選され教育を受けたうえで許可される。

問題行動があれば即時登録抹消となる。

登録者を脅して通ろうとしても通れるのは登録者だけ。

問題があるとすれば、登録者に悪意がある物が混じっていた場合だ、

だが、抜かりはない。

通る時にもう一つ呪が発動する。『規律に違反しなくなる呪』だ。

これは『規律を守らなくなる呪』を反転利用したものだ。

だが規律を改ざんする奴がいるかもしれないな、

扉でなく壁を破って入るやつも居るかも、

転移で入ろうとするやつとか、

隠し通路とか、

「ロイ!」

「えっ?」

しまった。会議中に妄想モードに入ってしまった。


とりあえず考えられるだけの対策を施す事にした。

さて調査チームだが、俺達『女神教』は別のダンジョンの調査に向かいたい。

当然専門家は居ない。

帝都から調査のための人員を送ってもらうことになった。

龍脈の研究者、遺跡の研究者、魔力感知に長けた者、結界を張れる者

などを推奨しておいた。あの爆発に耐える結界を張れるやつは居ないと思うけどね。


ジャパンゲア大陸に居るラリーにも今回の情報を与え、向こうの遺跡の調査を依頼した。特にクマモ王国のアッソー遺跡は稼働しているので調査のやり甲斐がありそうだ。

古代のホムンクルスのラリーもマイワールド『屋敷』に出入りできるので、こういったコミュニケーションは楽だ。


女神教の教会の結界があれば領都の一部でも安全にできると進言したら、領主館の隣に教会を設置する許可を得られた。布教活動も順調だ。他の領土でも同様に教会設置の許可は出るだろう。


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