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呪い屋本舗2 (ガーディアンズ・オブ・スピリット)  作者: ぽしょなれ


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21.チャイ大陸(11) 宿場町

宿場町に着いた。

まだ余り疲れては居ないが、休憩と聞き込みだ。

ーーーーー

「ロイ、密偵を待つのだな?

 そうまでしてやる必要があるか?」

「はっきり言ってありませんが、こちらのメリットもあります。

 ・密偵の行動を把握できること。

 ・貸出料を調査費用の一部に当てられる。

 ・いざという時に力を借りられる。

 などです。」

「なるほどな、あくどいな」

「アルス兄さん、心外です。優しいと言って下さい。

 密偵の身になって考えてWinWinになる条件を出しました」

「そういう事にしてやろう。ロイは優しい。」

「優しさが仇になる事はあるかもしれませんが」

「それが怖いな、悪意がないだけに」

「甘いとは思われているでしょうけどね。盗賊だって殺してはいない。

 ただ、敵対するものには容赦ないかもしれません」

盗賊の全財産を巻き上げ簀巻きにして冬眠させて役所に届け出て賞金をもらったりはしてるけどね。


ーーーーー

聞き込みと言っても、酒場で旅商人からのうわさ話とか聞いたり。護衛の冒険者達からダンジョン情報を聞いたり。ギルドの出張所で掲示板を見たり。ギルド員に魔物情報や盗賊情報を聞いたり。商業ギルドで衛星都市の経済情報を聞いたり。農作物の異常情報などが無いかとかだ。

調査団で手分けして情報収集だ。


この宿場町は、イーストチャイに近いこともあり、情報に大差はなかった。ただ、セントラルチャイ付近で魔物が増加傾向にあり、農作物の被害が増えているらしい。

ただし、ここはセントラルチャイから離れているため一ヶ月ほど前の情報だ。


ーーーーー

2日遅れてきた密偵の方々にゴーレム馬を貸し出し、とりあえず一月分の代金をもらった。

ほとんど休み無く移動したらしい。お疲れ様。2日ぐらい出発を遅らせてあげよう。泣いて喜んでた。

登録者しか使えないこと、通常速度(時速100km程度)であれば魔力補給は必要ないことなどを告げた。

基本操作は手綱で出来るので少し慣れれば問題なく扱える様になるだろう。

街道と言っても距離が長いため、あまり整備されていない所や、自然災害などで荒れたところもあるので、それほど速度は出せないだろう。移動するだけなら他の楽な方法もあるが、調査目的なので馬車ぐらいが適当だ。

実は彼らに渡した通信機は、こちら側での受信は応答を待たず何時でも出来る仕様だ。更に、位置情報も得られる。『GPS機能付き盗聴器』みたいな物だ。ゴーレム馬も現在位置が分かる様になっている。

簡易シールド機能もつけてあげたから、ゴーレムが危険を察知した場合自動的にシールドが張られる。

WinWinである。

ーーーーー


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