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続いて鑑定、
これは手にした物の内容を、パネルに表示する機能、
昨日世界樹と分かったのは、この機能のおかげだな。
この機能については5段階で2のランク、
調合に比べれば、かなり能力は低い事になる。
しかし、何か分かるだけでも、今の俺にはかなりありがたい。
最後に祝福、
これはレベルが上がりやすいらしい。
レベルとかあるのか・・・
恐る恐る、レベルを表示すると1と表示された。
ま、そうだよな。
とりあえず、今使えそうなのは、鑑定と収納。
まずは食料の確保。
水は川があるので困らなさそうだが、ろ過か煮沸してないと、
病気になったりと心配ではあるが、鑑定の結果、
とりあえず飲めるらしい事は分かったので、飲んでみる事にする。
(安全かどうかは少し不安は残る)
後は食料だが、木の実が何種類かなっているので、
手当たり次第鑑定して、食べられると表示された物を口に含む。
しかし所詮鑑定レベル2。
フルーツみたいに美味しいもののあれば、酸っぱいものや、
繊維を食べているみたいな物など、当たり外れがある。
取りあえず食べた物の感想を、パネルに追加していく。
パネルは表示するだけではなく、書き込みもできるので、
かなり自分流にカスタマイズできそうだ。
ひとまずの目標としては、この土地の情報をできるだけ集めるのと、
街を目指す事。
それと、薄い光の膜のような物を見つけ、
鑑定すると『世界樹の結界』と表示された。
この結界内は悪意・殺意のある者は入って来れないようだ。
モンスターの侵入も防ぐとあって、ぞっとした。
モンスター・・・ここが本当に異世界だと認識させられる。
街を目指すと言っても、途中でモンスターに襲われたら、
武器、防具もなく、レベル1の俺では、死んでしまう可能性がある。
『世界樹の結界』に感謝しながらも、
鑑定、収納、そしてパネルでの情報収入に時間を費やす事にした。