四話 新たなスキル
朝起きて、初めてポイントとブックマークがついていたので、嬉しくなり、予定にない投稿をしました。
スキルの確認をしたい気持ちを抑え、俺はまずゴードンを復活させる事にした。
ゴードンを復活させたいと念じると、目の前が発光し始め、やがて、盾も修復されたゴードンが現れた。
今日の残り復活回数が0になったが、あとは帰るだけなので大丈夫だろう。
しかし、先のゴブリンとの接敵もあるので、帰りは周りを警戒しながら歩く事にした。
(ステータス確認は宿についてからにしよう)
冒険者ギルドに到着し、討伐証明部位であるゴブリンの魔石とスライムの魔石を受付嬢に手渡す。もちろん、その際に借りていた剣も返した。
「討伐お疲れ様でした。ゴブリンの魔石が一つとスライムの魔石が20個で、300ギリーです。」
内訳は、ゴブリン一体で100ギリー。スライム20匹で200ギリーである。
正直、Fランクの依頼は子供でもできる内容が多いため、報酬が安いのだ。
俺はゴードンにある一つの命令を課し、節約のため、街で買った1個100ギリーのパンを晩飯として食べながら宿に帰った。
ベッドに横になり、ステータスを開いた。
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名前 金堂人史
レベル3
体力50
魔力50
攻撃力50
防御力50
敏捷50
スキル
人形作成レベル1
言語理解
棍術レベル1
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レベルが一つ上がり、各々の能力値が10ずつ増えていることは良いとして、問題は新しく増えた【棍術】というスキルだ。
【棍術】
棍棒の扱いが上手くなる。レベル10に達すると、上位のスキルになる。
説明を見ると、どうやら棍棒の扱いが上手くなるだけのようだ。
しかし、本当に人形が破壊されるとスキルを得ることが出来ることが知れたのは今日一番の収穫だろう。
ステータスが上がったおかげか、足が痙攣を起こすほど疲労していた体が、森から帰る時には、それまでの疲労が嘘のように体が軽かった。
対する俺の冒険者へのモチベーションは下がっていた。
というのも、元々、もう働きたくないと思っていたのは、言うまでもないが、片道1時間かかる距離を歩くこと。
そして、いつ命を落とすかも分からない状況で、魔物がわんさかといる森に少ない賃金を得るために行く事が馬鹿馬鹿しく思えてきてしまったのだ。
しかし、俺にはある秘策があったため、そこまで悲観的にはなっていなかった……。
翌日の朝、目が覚めると共に、頭から聞き慣れたアナウンスが流れてきた。
【人形ゴードンが破壊されました。】
【スキル【凶爪】レベル4を入手しました。】
【スキル【怪力】レベル3を入手しました。】
どうやらゴードンは与えた任務を遂行してくれたようだ。
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