第22話 いつかの日々
そこは森の奥深く普通ではたどり着けない場所
外見は寺子屋を思い浮かべてもらえれば簡単だろうその家には道場があった
その道場の縁側で初老の男と、10歳ぐらいの幼そうな女の子が座っていた
男「どうしてこんなところまで来るのかね?」
少女「………」
男も少女もお互いに向いて話さない。ずっと庭であろう外の4本の木のうちの右から2番目の梅の木を見て話していた
男「ここは一応儂らの先祖が結界で立ち入られないようにしているはずなんだがの」
少女「………」
男は少女にいろんな話をした旅をしていたときの話、そこで大変だったこと仲間との会話等いろいろと
喋らない何を話題にしても口を開かない
唯一開くときは
少女「……明日、来る」
男「待っておるよ」
そう言って帰るときぐらいだ
そうやって少女は毎日男のところへ来ていた
夏は梅の木を見ながら、秋はその隣の紅葉を、冬はまた隣のゆずの木を見ながら座っていた……
…夕方だけは…
朝5時
男「今日も来たかね」
少女「…」
男「では道場を開けておるからすきにつかいなさい」
少女は頷き道場へ向かう
少女は毎日ここで鍛練をしている
たまに…よく男が見に来ている3日に2日のペースで
最初は少女に殺されかけたが強さを認められそのまま放置になっている
普通は逆だろう男が少女を組伏す側だろう普通であれば、男は興味本意で見てしまったのだ少女の体が生身でないことを
それを見られた少女はブースターをつけているかのように走りだし宙に浮き男に向け左足を右から踵落としを応用して腹に当てようとした
とっさに男は立て掛けてあった真剣の刀2本を鞘つきのまま交差させ蹴りを耐えようとしたが当たった瞬間折れると判断し受け流しをしようとし右にずらした、刀は案の定折れ足は横腹を掠めた
少女「…すごい…避けた…もうやらないから…内緒…聞いたら怒るよ」
男は頷いて掠めた時の怪我を治しに部屋に戻って怪我を治しその後はなにも問題なく日々を過ごした
少女はほぼ全身機械だ、こうして道場で鍛練をするとき以外は肩まである長い白いが透けない手袋をつけて、足にも同じ白く透けないストッキングを着けている。両腕は肩から白色で黄色の線が明滅を繰り返す、脚も同じだ
正直少女はもし生きていたとしてもオートマン。つまり機械人形にしか見えない機械で動いている何を動力源にしているかは知らないが機械なのは手足だけではないその身体首まで機械だろう首の半分くらいまで白色だその上は肌色なのにだ
春になる前桜が開く前まだ出会って1年もしていない
仲は良い訳ではない
男の部屋で
少女「……」
少女は泣いていた
男を布団に寝かせ隣に正座をした状態で
泣いていた、泣いて泣いて泣いた
とにかく泣いた
少女「…後1つだったのに…」
声は震えていないその代わり涙が出ている
少女はまともな会話を1度もしていない
どこで少女が気にしたのかはわからない
涙が渇れてでなくなってから立ち上がり部屋をでるときに
少女「…さよなら……次の世界は自由に…」
その言葉と同時に男の体は白く発光した
少女は振り返らず出ていき2度と戻ってこなかった
誰が前世地球とか言った誰がファンタジーじゃないと言った
誰もいってませんね聞いてもないし…




