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可愛がるのは可愛いうちだけ


三世界論。


 それは、僕たちが触れることのできる。もしくは、近づくことの出来る、認識することが出来るやも知れない世界があるという論文。


 『死んだら天国へ行って、天界で暮らすんだ。とか、悪いことばかりしていたら死ぬときに悪魔、もしくは死神が来て地獄へ連れて行かれてしまうよ。とか…そんなあるか、ないかも分からない世界のことなんて考えていたって仕方がないじゃないか。だったら、霊界。云わば、霊体がうろついていると言う世界。錯覚かもしれないが。けれど、生きている“人間”という一生物の少数でも確認することができていると言うそちらを信じているべきではないのか』という考えが記されており、読んでいてとても興味深かった。


 『どうして人は、そんな天国やら、地獄やらは信じるのに、霊と言う存在そのものが自分たちと同じ世界に住んでいるという事象そのものは信じようとしないのであろうか?私は思う。それは人が、自分たちが死んだ後に、極楽浄土や転生、それらができずにただひたすらに漂いたくはないからではないのかと。

 だから私は、私たち人間の触れることの出来る世界は三つだと思われる。ひとつは今言った霊界。ひとつは私たちが生きている人界。ひとつは夢ではないか………』


 と、彼の持論は続いていくのだ。僕はその論文を読んだときにならば、その答えは本当か否か。世の中の事象の何が正しくて、何が間違いなのか。それを考えることは意外に、僕にとって面白いことであったのだ。

 まあ、まず結果から言ってしまうと、僕からしてみれば霊界というか、人間が住んでいるこの世界に霊体は存在している。

 どうしてそんなことが言い切れるのかといわれれば、実証があるわけではないのだが…僕は。僕の中ではそれはいると認識されている。だってそれは…


 僕自身が“みえる”のだから。


 東京都のとある自称進学校の3年である僕、千川雹(センカワヒョウ)は霊感のあるごく普通の男子高校生なのである。





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