energy5:ライフル
治樹「なあ、野木。僕、見たんだよ。」
正也「え?見たって・・・エナジースーツか?」
2人はまた、エナジースーツについて話していた。
正也「おい、ほんとはエナジースーツの近くには行っちゃいけねえだろ?」
実はエナジースーツが戦闘中は半径500m以内に入ってはいけなかった。
治樹「実は僕、とても目がいいんだ。それに、野木も見たんだろ?」
正也「あれはしょうがなかったんだ。って目がいいってどんぐらい?」
すると治樹は遠くの机の落書きを見た。すると・・・
治樹「イェイ、イェイ、イェイ・・・こんなんが全部で47個書いている・・・」
まあどこにでもある落書きだ。
正也「ほんとか?どれどれ・・・」
スタスタスタ
正也は机の近くまで寄ってみた。
タッタッタッ
正也「おい・・・お前合ってるよ。すげえ目がいいじゃねえか。」
治樹「そんなビックリすることないと思うけどなあ・・・」
その異常ともいう視力が役に立つ日はそう遠くなかった・・・
放課後・・・
ちょっとした物を買いにスーパーに行った治樹はその帰り・・・
ブーン
車が近くにとまった。
???「おい!!!」
ドガガガガガッ
???「おい!ここにいる奴何人か人質にしろ!」
構成員たち「「「「へい!総長!」」」」
総長と呼ばれる男の命令により構成員たちはスーパーの駐輪場前にいる客十数人に銃口を向けた。
総長「よし。さてと・・・」
カチャカチャカチャカチャ
総長は車に搭載してあるパソコンに何かを打ち込んだ。しかし・・・その手は止まった。
バッ
スタッ
リンネスとライトロンが来たからである。
総長「ふっ・・・来たか。[ヴァンデミエール]と言ったか。これからお前達にこの事を教えてやろうと思ったが・・・やはり速いな。」
リンネス「あんたたち、[ブラックジーベン]の下部組織ね?」
ライトロン「ふっ、インバルトは別の仕事で行ってるがな。」
リンネスとライトロンがやって来た。一方駐輪場の左端に隠れている治樹は・・・
治樹(二回も見れるなんてな・・・僕、ラッキーかも。)
少しワクワクしていた。
総長「その通り。我々は[ブラックジーベン]の下部組織の中でも最強の[ブラックゲバウト]だ。我々には人質がいる。どうするかね??」
リンネス(人質か・・・)
ライトロン(やろうと思えばいけるが、もし人質にあたったら・・・)
総長「お前達が我々[ブラックジーベン]を追わないならここにいる人質は解放してやる。」
ライトロン「なんだと!!」(・・・ここまできて手を引くだと・・・)
リンネス「そんなの無理よ!!」(手をひけるわけないじゃない・・・!)
総長「時間ならいくらでもやる。じっくり考えな。」
治樹(何だって!何言ってんだよ・・・)
ピィィィィィン・・・ ジャキーン
治樹(え?これ・・・確か・・・)
そんなことを考えていると治樹の腕に何かが装着された。それはエナジースーツに変身できるチェインジビジョンだった。
<<あなたはエナジースーツの装着者に選ばれました。一番右のボタンを押して下さい。>>
治樹(何だ、この声?直接脳に流れてくるような・・・えっと・・右のボタン・・・っと)
ピッ
〜energy〜
<<エナジーと鳴りましたなら[サージルグ]と言ってください。>>
治樹「・・・サージルグ。」
ピピピピピピピッ
<<変身します。>>
カァァァッ ジャキーン
治樹が[サージルグ]と言うと脳に流れるガイダンスの後、体が光り、全身に迷彩服が、腕にライフルが装着された姿・・・サージルグに変身した。
総長「な、何だ!!」
ライトロン(あれは新しいエナジースーツ!!)
リンネス(変身したのは・・・誰!?)
サージルグ「え・・・これって・・・エナジースーツ!!!?」
総長「フフフ・・・あいつ初心者のようだな。おい!!その場を離れろ!!」
サージルグ(離れろって言われても・・・人質を解放するした方がいいよな・・・)
そんな事を余裕で考えることができたのはサージルグの特性にあった。サージルグの主な攻撃は射撃で、視力が強化されている。更に治樹自身の視力も異常にいいため、今のサージルグの視力はアフリカのどっかの民族以上に良くなっているのだ。
サージルグ「ん〜・・・」
総長「速く離れろ!!」
サージルグ「・・・よしっ!!」
ダッ バキューン・・・バゥン ガガガガガガッ
サージルグは駐輪場の左端から右端まで走り人質に銃口を向けている構成員たちにライフルを撃った。
構成員たち「うっ!」「ちぃ!!」「くそぉ!!」
バタッ ガクッ ドサッ
全ての構成員たち銃弾が命中しその場に倒れた。ちなみに死んではいない。
総長「なっ・・・そんな・・・」
客A「わーーーー!」
客B「ひーーーー!」
バタバタバタバタ タッタッタッタッタッ・・・
スーパーの客や店員は恐怖のあまり逃げていった。残ったのはライトロン、リンネス、サージルグ、総長、そして一部の構成員だけだった。
ライトロン「形勢逆転だなぁ・・・」
リンネス「覚悟しなさいよ!」
総長「くそ〜・・・てめえのせいだぞ!!死にやがれ!」
サージルグ「えっ!?」
総長はサージルグにむかって手に持っていた銃を発砲しようとした。だが・・
ジュウウウッ スタッ
マスク・オブ・サン「ふっ、失敗したか・・・まあ最初から期待はしていなかったがな。でもいいセン
いってたじゃねえか。」
水蒸気になってやってきたマスク・オブ・サンによってふせがれた。
総長「[ブラックジーベン]三幹部、マスク・オブ・サン・・・」
ガタン ブルブルブル
総長は恐怖のあまり銃を落とした。
サン「そうか・・・写真でしか見たことなかったからな・・・」
ライトロン「マスク・オブ・サン・・・」
リンネス「何しに来たの?」
サン「なあに、この男の処刑をしたのだ。下部組織などゴミ同然だ。」
バッ ズバァッ
総長「ぐああっ!!!」
総長はアポロンロッドで斬られた。総長はその場で死んだ。
サン「フッ・・・」
リンネス「何やってんのよ!!」
バサッ ギューーーン
リンネスはサンに襲いかかった。
サン「馬鹿が・・・」
サッ ボンッ ボンッ
サンはアポロンロッドを前に突き出すと先端の日輪から火の玉が数個放出された。
ギューーン スタッ
リンネス「くっ・・・」
リンネスは火の玉をよけると、これ以上は近づけないと判断し元に場所に戻った。
バキューン
サージルグ「当たれ!!」
サージルグはライフルを構え、狙いを定めてサンに撃った。
サン「ん??フッ・・・」
バッ
サンは余裕の笑みを浮かべてよけた。
サン「お前新しい奴か・・・あまり[ブラックジーベン]に関わるなよ。ライトロン、リンネス、今回の所は見逃してやる。次に我々が来るまで、ま、のんびり待っているんだな。」
ジュウウウウッ
ライトロン「おい!くそ・・・また逃げられたか・・・」
リンネス「それよりも・・・ねえ!そこのエナジースーツ!」
サージルグ「え?あ・・・」
タッタッタッ
2人はサージルグの元に駆け寄った。
ライトロン「さっきはすまなかったな。担当直入に言うのもなんだが俺達の仲間にならねえか?」
リンネス「別に嫌ならいいけど・・・」
サージルグ「いや、いいよ。前からエナジースーツってのには興味あったし。ていうか、君達2人は僕と同じ・・・」
リンネス「うん。同じ学校だと思うけど・・・」
ライトロン「とりあえず、変身とかねえ?」
ピッ バァァァン
3人は変身を解いた。3人の反応は・・・
香「うそっ、三島!?」
隼人「三島とはな・・・」
治樹「烏丸・・・伊能・・・うそだろ!?」
隼人「まあ本当はもう1人藤崎がいたんだが・・・」
香「今ちょっと別の用事でね・・・」
治樹「藤崎も!?あいつ他人事みたいに・・・」
隼人「ま、ゆっくり話そうか。何から話そうかな・・・」
これで[ヴァンデミエール]は4人になった
終
エナジースーツ紹介
[サージルグ]
装着者 三島治樹
能力 長距離からの射撃
外見 ロックマンエグゼのサーチマンのような感じ