energy25:ウェーブ
模範戦闘まであと二週間。
3年2組―
興「座原、お前ファクション作ったのか?」
鋼健「まあな、一人誘った。」
興「誰だよ。」
鋼健「後で教えるよ。」
興「変な奴誘ってないだろうな?」
鋼健「変な奴って?」
興「元[メンシェヴィキ]とかそんな感じの奴だよ。」
鋼健「当たりだ。」
興「当たりかい!!ふざけやがって・・・」
鋼健「大丈夫だって。悪い奴じゃねえからよ。じゃ。」
鋼健は自分の席に向かっていった。一方そのころ・・・
隆二「なあ弓香。あれから、ボナパルトからは何にもないのか?」
弓香「うん。何もないよ。」
隆二「あの男一体誰なんだ?[列強]だからって本当にバラしちゃいけねえのか?」
弓香「わからないよ。」
隆二「だよな。」
その日の夕方―
弓香は一人で家に帰っていた。すると・・・
???「おい!お前『光和学園』だよな!」
制服を着た数人の男と一人の女が弓香に声をかけた。
弓香「は・・・はい・・・」
生徒A「俺ら『真華学園』なんだけどよ。お前[列強]と仲いいだろ?」
弓香「いや・・・仲良くは・・・・」
???「ボナパルトと喋ってたでしょっていってんのよ!?」
そう言ったのは狐目をした女、江島藍である。
弓香「・・・何で知ってるの?」
江島「うちらの生徒で見た奴がいるのよ。『漆黒卿』は有名だからね。」
弓香「・・・それで?」
江島「人質になりなさいよ。」
弓香「・・・何で?」
江島「あんたが知る必要はないわ。お前たち、おやり。」
生徒たち「「「「はい!!!」」」」
ピッ 〜energy〜
生徒たち「「「「S-1」」」」
カァァァッ ジャキーン!
弓香「まさか・・・エナジースーツ!?」
生徒たちは赤をベースにしたエナジースーツに変身した。
江島「量産型エナジースーツS-1、量産型とはいえ、集団戦には強いよ。」
弓香(変身・・・するしかない!)
ピッ 〜energy〜
弓香「デュナーク・・・」
カァァァッ ジャキーン!
江島「へえ・・・あんたも能力者だったんだ。」
S-1A「へっ、俺たちと戦うのか・・・」
S-1B「一人じゃあねえ・・・」
S-1C「江島さん、我々は・・・」
S-1D「命令を遂行するのみ。」
江島「さ、おやり!!」
ババッ
4人は腰にある剣を構えた。そして・・・
4人「「「「うぉぉぉぉっ」」」」
ダッ
弓香に斬りかかった。しかし・・・
サッ サッ ヴァァァァッ・・・
弓香「・・・」
弓香は両掌を突き出した。そして波動のようなものを放出した。
S-1A「何だこれは・・・!」
S-1B「動けん・・・!」
S-1C「空気が・・・?」
S-1D「空気に押されてるような・・・」
4人は動けなかった。
江島「へえ・・・なかなかやるじゃない。でも・・・」
ピッ 〜energy〜
江島「ステーナ・・・」
カァァァッ ジャキーン!
一人遠い位置にいた江島は紫のエナジースーツに変身した。動きやすそうな格好である。
ステーナ「フフッ」
シャキーン
ステーナの指から爪・・・クレインネイルを出した。そして・・・
ダダッ ビュッ!
ズバァァッ!!
デュナーク「キャアアアッ!!」
背後を突かれたデュナークはステーナの攻撃を受けた。
ステーナ「どうやらこのエナジースーツは攻撃型じゃなく補助型らしいねぇ。さ、おやり」
4人「「「「ははぁっ!!!!」」」」
ダダッ
ズバァン!!
4人の攻撃を受けたデュナークはその場に倒れた。
デュナーク「ハァ・・・ハァ・・・あんたは何がしたいの?」
ステーナ「あなたが知る必要はないわ・・・ビュートクレイン!」
サッ
クレインネイルが更に伸びてデュナークに向かう。
デュナーク「・・・!!!??」
はずだった・・・
ステーナ「ん?」
ザッ
一人のエナジースーツがステーナたちの前にデュナークをはさむ形で立っていた。
終
エナジースーツ紹介
デュナーク
装着者 尾津 弓香
能力 掌から空気の波動をだす。
弓香を助けに来たのは誰か、今、考え中です。
みなさんは誰がふさわしいと思います??