energy22:ヘルプ
数日後、朝、3年2組―
ガラガラガラッ
興「うぃーす。」
興が登校した。
鋼健「おう。どうだ?メンバー選びの調子は。」
興「思ったより見つからねぇな。そっちは?」
鋼健「こっちもいねぇよ。てか俺としては最悪3人だけでもいいと思ってるんだがな。」
興「まあな。」
ガラガラガラッ
興「ん?・・・おう。おはよーさん。」
???「あ、栄己くんおはよう。昨日はメールブチってごめんね。」
興「いや、いいよいいよ。それぐらい。」
???「眠たくなったから・・・」
興「遅い時間にメールした俺が悪いだけだっての。あ、そうそう・・・」
教室にきた女の子・・・尾津弓香は興と少し話をして自分の席へ向かった。
鋼健「意外だな。栄己にいつのまにか女友達がいたとは。」
興「まあな。別に不思議じゃねえだろ。」
鋼健「俺もいるしな。てかお前尾津のこと好きなのか?」
興「何でそんなこと聞くんだよ?」
鋼健「態度があきらかに違うだろ。で、どうなんだ?」
興「・・・気になるだけだよ。てか尾津には彼氏いるんだろ?」
鋼健「そうだったな。悪い悪い。変な質問したな。」
興「ったく・・・」(あ、そういえば最近、別れたって言ってたな。ま、気になるだけだしどうでもいいか。)
夕方―河川敷―
弓香「すごい・・・これがエナジースーツの力なんだ・・・」
能力者でもあった弓香は、エナジースーツの力がどんなものなのか、C級組織で試してみた。すると予想以上の力を発揮したので、変身を解いた後、驚いていた。
弓香「帰ろか。」
弓香は家に帰ろうとした。しかし・・・
ザッ
???「ゆ・・・弓香・・・」
エナジースーツに変身した男が弓香の前に現われた。
弓香「えっ・・・誰?」
???「お前も能力者だったんだな。それより・・・何で・・・別れよなんて言ったんだよ・・・」
弓香「まさか・・・茂琉!?」
弓香の元彼、宇田茂琉は
???「ああ・・・俺だよ・・・」
弓香「だって・・・もう好きじゃなくなったから・・・」
???「・・・・・・・ふざけんじゃ・・・」
ダッダッダッ
???「ねぇっ!!!」
ブンッ!!
弓香「きゃあっ!!」
茂琉のエナジースーツ・・・ロスノフは手に持つ大きな鎌・・・シリアルサイズを弓香に振るった。幸いにも弓香には当たらなかったが、弓香は転んでしまった。
弓香「あ・・・あ・・・」
弓香は自分が能力者であるということを忘れ、怯えている。
ロスノフ「勝手なこと言うなよ・・・俺はまだ好きなんだよ・・・」
弓香「そんなこと言ったって・・・」
ロスノフ「うる・・・せぇっ!!!」
ブンッ!!
ロスノフはシリアルサイズを弓香に向けて振るった。しかし・・・
ザッ ガキィィン!!
ボナパルト「・・・」
弓香は助けに現われたボナパルトによって救われた。
ロスノフ「何だお前・・・関係ねえだろ!!」
ボナパルト「関係なくもないな。俺は[列強]なんでね。エナジースーツに変身して生身の女襲うか!?おかしいだろ?」
ロスノフ「お前に何がわかるんだよ!!」
ボナパルト(俺の正体知らねーだろ。何勝手なこと言ってんだよ。)
ザッ
ロスノフ「くらえぇぇっ!!!」
ブンッ
シリアルサイズの一撃がボナパルトに向かっていったが・・・
ボナパルト「・・・」
キィィィン!!
ボナパルトのバロンソーがそれを弾いた。そして・・・
ボナパルト「一撃で終わらせるぞ!・・・大公!!!」
ズバァァァン!!!
ロスノフ「ぐあぁぁっ!!」
ドサッ
ロスノフは吹き飛ばされた。
ロスノフ「はあ・・・はあ・・・くそぉっ!!」
ダンッ!
ロスノフは逃げた。
弓香「あ・・・ありがと・・・」
ボナパルト「・・・さっきまでエナジースーツに変身してたのに、何でさっきはしなかったんだ?」
弓香「え・・・」
ボナパルト「まだまだ[列強]には程遠いな。フッフッフ・・・」
弓香「だって・・・初めてだもん・・・」
ボナパルト「あっ、そうだったのか・・・ファクション作らないか?」
弓香「えっ?・・・でも・・・」
ボナパルト「聞いてみただけだ。いやならいい。じゃ、俺帰るわ。」
タッタッタッ
弓香「あのっ!」
ボナパルト「ん?」
ボナパルトは足を止めた。
弓香「あなた・・・誰・・・?」
ボナパルト「・・・俺か?[列強]のボナパルトだ。じゃあな!!」
タッタッタッ
ボナパルトは去っていった。
弓香「・・・」
―興の家
興は今日の事をとても後悔していた。
興「何言ってんだろ自分・・・はずかし・・・」
サッ ピッピッピ
興はチェインジビジョンを取り出し、[ファクション作成]の項目をクリックした。
興「ファクション名は・・・不明としとくか・・・まだ一人だっての。」
メンバー探しは本格的に始動した。
終