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energy21:ウォーゲーム

特別室―

ガチャッ

ドアが開いた。

鋼健「へっ、[列強]かい、この6人が。」

興「まあな。」

流堂「にぎやかになってきたじゃないですか。」

義景「曲者3人が登場か。」

隼人「[列強]が6人もいるのか・・・」

王史「ようこそ。座原鋼健。会議に出るのは初めてだったな。」

鋼健「お、おう。で、話があるんだろ?」

王史「そうだ。・・・この学校の名前が変わることは知っているな?」

興「そういえば、そんな話あったな。」

隼人「みんな、あんまり興味なかったよな。」

王史「第壱中学校などという名前ではこれから起こるであろうことに対して見栄えが悪いそうだ。」

義景「その・・・起こるであろうこととは?」

王史「座原が予想していた、エナジースーツ同士の争いだ。」

鋼健「ほう・・・遂に起こるか。」

王史「日本政府が学校同士での戦いを推進しだしたのだ。」

流堂「意味がわかりませんね。何ゆえそんなことを・・・」

王史「学校同士で戦いを起こすことにより、意識を高まらせるのが狙いらしい。」

興「で・・・名前は何になったんだ?」

王史「『光和こうわ学園』だそうだ。」

興「学園って・・・ここ中学校だぞ。」

王史「我々が進級しても、同じだ。この地域の学校のほとんどは中高一貫なんでな。」

隼人「ああ、そうだったな。」

鋼健「『光和学園』か・・・かっこよくなったんじゃない?で、どの学校と戦うんだ?」

流堂「それはあまりにも話が早すぎると思いますよ。」

王史「いや・・・そんなことはない。『真華しんか学園』と戦う確率が高い。」

5人「「「「「!!!!!」」」」」

『真華学園』という名を聞いたとたん、5人は驚いた。

興「おいおい、それマジで言ってんのか?あそこの生徒数ハンパねえぞ。」

隼人「戦いっていうのは全面戦争っていうことなのか?」

王史「いや、全面というわけではない。選抜メンバーで戦うようだ。ま、人数に限りはないらしいがな。」

義景「じゃあ、私たちも・・・」

王史「いや、我々の場合は無理だ。」

流堂「なぜ?」

王史「他の学校のエナジースーツは、一部を除いて、量産型なのだ。だから、統率がとれやすい仕掛けになっている。しかし、ここのエナジースーツは一人一人が全く違う性質をしている。だから統率をとることが非常に難しくなるのだ。ましてや、個性がありすぎる分、人数が多い方がかえって弱体化を招いてしまうかもしれない。」

興「だから、[列強]だけで動いたほうがいい、と。」

王史「そうだ。だから6人で・・・」


「くっくっく」


誰かが笑った。

王史「どうした?」

鋼健「くっくっく・・・栄己!九条!」

興「ん?」

流堂「はい?」

鋼健「俺たち3人でやらねえか!?」

義景「それは無理だろう。」

隼人「いくら何でも3人は・・・」

鋼健「わかってるって。3人だけでってわけじゃねぇよ。『[列強]3人と3人が認めた奴数人』でだ。」

王史「ほう・・・自信があるというのか?」

鋼健「藤崎と伊能はたった4人でB級組織、それも大型のB級組織の[ブラックジーベン]を潰したんだ。俺らにもできるだろ?」

義景「だからといって、わざわざ僕らを抜きにする必要はないだろ。」

鋼健「まあな。だが、ちょっとした腕試しをしてみたいんだよ。お前ら2人はどうだ?」

興「あのな、俺たち3人はそんなに仲よくねえだろ?」

流堂「ま、そうですね。」

確かに3人は幼馴染というわけでもなければ、親友でもなかった。

流堂「しかし、私たち3人はそんなに仲がよくないからこそ、どこか認め合っているところがあるんじゃないですか?」

興「まあ、そうか・・・」

確かにそうである。興が実際に鋼健の実力を目の当たりにして、[列強]に値する能力を持っていると思った。

流堂「どうです?座原の誘いに乗ってみたらどうですか?」

興「・・・ああ、わかった。」

鋼健「お前ら2人ならそういうと思ったぜ。」

興「おい、ありがとうの一言ぐらい言えよ。」

鋼健「わかったわかった。ありがとよ。」

王史「・・・ま、いいだろう。『真華学園』との対決はおそらく一ヵ月後になるだろう。それまでにメンバーを作っておくんだな。」


『真華学園』―

守口市最大の生徒数を誇るこの学校には500人を超える能力者がいる。しかし、他の学校同様、大抵のエナジースーツが量産化されており、『光和学園』に比べると、いささか、おもしろさに欠ける・・・

???「ふっ、日本政府がこんな紙を送ってきたか。」

???「紙とは何なのですか?主席。」

主席「『光和学園』との[模範戦闘]の企画書だ。」

???「『光和学園』といいますと。」

主席「そうだ。エナジースーツの量産化がされていない守口市唯一の学校だ・・・意外に距離も近いし、何度か見かけたこともある。知り合いはいないがな。」

???「私もです。で、[赤光シャッコウ]からは誰を・・・」

主席「全員だ。」

???「ぜ、全員ですと!?」

[赤光シャッコウ]とは『真華学園』唯一にして最強のファクションである。そして主席とはリーダーの肩書きである。

主席「そうだ。お前にも出てもらうぞ。」

???「は、ははっ。」

主席「一ヵ月後か・・・それまではゆるりとしておけ。」

???「・・・ははっ。」

『真華学園』との戦いは一ヵ月後に始まる



どうも、ラスプーチンです。この第二部はエナジースーツ同士の戦いが中心になり、これからはいよいよ、他校も登場してきます。読者のみなさんは、犯罪組織と戦う第一部と第二部ではどちらが好きですか?。

さて次からは『真華学園』との戦いです。独特な[列強]3人が生み出す、激しく、すさまじく、そしてえげつなく熱くない物語を期待していてください

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