energy19:ストロング
翌日―
興「・・・」
興は教室で一人、考え事をしていた。
昨日―
ボナパルト『おい!バカにしてんのか!?ここで戦ったっていいんだぜ!』
ジュガシヴ『わりぃわりぃ!そう怒んなって。お前とは、やるべきことをやってから戦おう。』
ボナパルト『何だよ?やるべき事って?」
ジュガシヴ『なぁに。あの革命バカに比べたらちっぽけなことさ。』
ボナパルト『ちっぽけなこと?」
ジュガシヴ『ああ、俺は・・・・・・」
タッタッタッ
王史「栄己、放課後に特別室に来てくれ。」
興「ん?て、帝塚・・・」
放課後―特別室―
ガチャ
興「けっ、そういうことか・・・」
王史「全員そろったな。」
義景「お前が4人目の[列強]か。」
隼人「意外だな。」
流堂「エナジースーツは何が起こるかわかりませんから。」
興「意外?それはこっちのセリフだっての。」
特別室には[列強]が揃っていた。
王史「今回[列強]を呼んだのは、お前たちも知っていると思うが[ボリシェヴィキ]というファクションについてのことだ。」
義景「革命を目論んだ組織だそうだな。伊能。」
隼人「ああ。昨日、オレと帝塚でアジトへ乗り込んだ。」
流堂「で、結果はどうなったのですか?」
隼人「オレたちの圧勝。[メンシェヴィキ]の奴らは腰抜けで、[ボリシェヴィキ]も弱かった。なあ?」
王史「だが、あと一人いる。」
隼人「確か、そうだったな。」
興・流堂「座原か。」
王史「座原だと?」
興「ああ、自分で言ってたな。」
流堂「革命を起こす側と。」
興「まあ、今は全然その気はないらしいがな。昨日会った。」
義景「あいつは[ボリシェヴィキ]じゃないのか?」
王史「乗り気はなかったらしい。」
義景「そういえば、[ボリシェヴィキ]には誰がいるんだ?」
王史「浦地と登呂津だ。2人は革命思想を持っていたんだ。」
興「座原とあの2人が同じファクションだと?ありえないな。」
流堂「確かにそうですね。」
興「だが、伊能。お前らが戦った2人は弱かったんだろ?」
隼人「オレが戦ったのは登呂津だ。やっかいな能力使っていたけど、経験不足だったからすぐに倒せたな。」
王史「私は浦地と戦ったが、伊能でも充分倒せた。」
義景「[列強]の足元にも及ばなかったわけだ。」
王史「だが、ファクションの解散はまだしていない。またいつ動き出すかわからない。」
隼人「ああ、あいつ、革命を起こす気、全然失っちゃいねえからな。」
王史「そこでだ、君たちには[ボリシェヴィキ]と[メンシェヴィキ]への対応を最優先してほしい。」
義景「そういうことか。エナジースーツ同士の戦いは避けられないようだな・・・」
興「いや・・・俺達が戦う必要はない。」
流堂「そうですか?それはあまりにも楽天的では・・・」
興「どちらにしろ、あの勢力は今日で終わりだ。」
[ボリシェヴィキ]アジト―
[メンシェヴィキ]No.1のメンバーは呼ばれていた
ドサァッ・・・
メンバーA「ぐはぁっ!!」
バズグ「貴様、なぜ通した?[列強]は我々の敵だぞ!!」
メンバーB「[帝王]にかなうわけないでしょ!無茶じゃないですか!」
セドルフ「うるさい!!」
ドン!! ボガァァッ
セドルフの爆烈棍がメンバーBに直撃した。
メンバーB「そ、そんな・・・」
ピッ ピッ
バズグ「今、[メンシェヴィキ]のメンバー全員に連絡を入れた。お前らはリンチだ。」
メンバーC「へっ、[列強]に負けたような奴に皆ついてくんのか?」
ギュィィィン!! ズガァァッ!
メンバーC「げふっ!!」
バズグ「えらそうな口きくじゃねえか?残念ながら、No.5〜No.8までは自分から恭順を示した。裏切るようなことはしねえよ。だが、心配するな。」
ギュィィン!!
バズグ「お前は先につぶしてやるよ!!」
メンバーC「うわぁぁぁっ!!」
ヴァン・・・ バチィィィ!!
バズグのドリルはバリアに弾かれた。
バズグ「ん?」
セドルフ「このバリアは・・・」
???「クックック。[列強]に負けておいてなお尊大な態度をとるか。あきれたな。」
バズグ「ジュガシヴ!!貴様、あの時何してた!?」
ジュガシヴ「今、4時59分だ。あと数秒でわかるさ。」
4時59分―特別室―
興「もうすぐだな。」
王史「何がだ?」
興「5時になればチェインジビジョンが更新される。」
王史「ああ、そうだな。」
昨日―
ジュガシヴ『さ、B級組織を潰したが、これで本当に[列強]になれんのか?』
ボナパルト『ああ、直にお達しが来ると思う。』
ジュガシヴ『そうか・・・』
ピピッ
〜B級組織[ジパング革命軍]を倒したあなたは[列強]に選ばれました〜
チェインジビジョンから突然、通達の音声が流れた。
ボナパルト『これで6人目か。[列強]も。』
ジュガシヴ『意外と簡単だったぜ。[列強]ってこんなもんか。』
ボナパルト『おい!バカにしてんのか!?ここで戦ったっていいんだぜ!』
5時―[ボリシェヴィキ]アジト―
ピピッ
バズグ「ん?・・・お前、どういうことだ!?」
セドルフ「え?・・・うそだ・・・お前が・・・」
チェインジビジョンには[列強]リストにジュガシヴの名があった。
ジュガシヴ「悪いな。革命ごっこにはもう飽きたんだ。」
バズグ「革命ごっこだと!?貴様!!どういうつもりだ!!!???」
ジュガシヴ「へっ、俺はな・・・」
5時―特別室―
義景「なっ・・・」
隼人「こいつ、まさか座原か・・・」
流堂「じゃあ、テロを起こす側の座原が味方だというのですか?」
王史「[列強]がまた一人・・・栄己、なぜお前は知っていた?」
興「この目で見たからさ。[列強]になった瞬間を。」
義景「で、座原は一体何がしたいんだ?」
興「さあな、大した目的はねえと思うが、今は・・・」
「「[ボリシェヴィキ]を潰す」」
終