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護衛騎士ケインの日常

作者: トモ

6作目になります。【無気力令嬢の日常と宰相令息の苦悩】の伯爵家専属騎士ケインのお話しです。先に前作をお読みいただいた方がわかりやすいかと思います。

 初めて会話を交わした。浮かれ過ぎて変に思われただろうか…学校卒業以来一年ぶりに再会したマリア様は変わらず冷静沈着だった。



ーーーーーーーー



 一目惚れだった。貴族学校に入学して同じクラスになった時から。



 見た目が…ものすごく好みだった。女性にしては背が高くアプリコットの髪を結い、大きく切れ長なアクアマリンの瞳は実家の領地のそばにある海を思い出させる落ち着いた雰囲気の女性だ。



 …名前を知りたい。

 …どんな性格か知りたい。

 …家格は?

 …住まいは?



 一瞬で頭の中は彼女でいっぱいになった。




ーーーーーーーーーー




 私は男爵家の次男。領地は王国の南に位置し、海が近く温暖な気候で他国との貿易で栄えている。家は長男が継ぐため以下兄弟はのびのびと自由に育った。



 幼い頃から体格に恵まれ体力にも自信があった。十五歳になったら王都に出て騎士団に入団したいと両親に話をしたら、我が家の方針は【必ず貴族学校を卒業すること】だそうだ。初めて知った。




 領地から王都まで馬車で数日かかるため入寮した。入学して驚いた。男子学生も女子学生も華奢なのだ。皆色白でシュッとしている。私は背が高く体格が良い。しかも日焼けをしているので少々周りから浮いていた。そういえば制服の採寸の時驚かれていたような気がする。なるべく目立たないよう一番後ろの隅の席を確保した。




 そんな時一目惚れしたのだ。彼女に。




 程なく子爵令息の友人が出来た。私は男兄弟しかいないので女性と関わるのが少々苦手だ。何を話して良いかわからない。その点彼は男女分け隔てなく接する事が出来る尊敬すべき友人となった。




 女子学生同士の話を聞いていると(決して盗み聞きをしているわけではない。)彼女の名前はマリアという男爵令嬢らしい。どうやら婚約者はおらず卒業後は働きに出たいようだ。竹を割ったような性格で冷静沈着。また成績も良い。見た目だけで無く中身も好ましい。




 学校生活も半年が過ぎ、今だに話しかけられず無意識に彼女を目で追っていた。友人に告白しろだの何だの言われたりもしたが、話しかけたとしても何を話して良いかわからないし、おそらく挙動不審になってしまうだろう。私など眼中にないだろうし告白されるだけ迷惑だろうと思っている。



 

 あっという間に一学年が終了した。この学校は毎年クラス替えがあるらしい。何て制度なんだ…。願いも虚しくマリア様とは別のクラスになってしまった。




 悶々とした日々を過ごし、体力作りのため毎日走り込みをしている。気分転換でルートを変え王城の方まで足を伸ばしてみた。




 王城には一般人も見学出来る庭園があり、その周りにはぐるりと遊歩道がある。しばらく歩いていると王城に近い道の片隅に母猫と子猫数匹がいた。野良猫か?と思ったがどの猫も綺麗で、奥まった所には猫小屋のようなものもある。王城で飼われているのかもしれない。人馴れしているのか私に気付いた猫たちは近寄ってきた。



「可愛いなぁ。今は何も手持ちがないんだ。ごめんね。」と呟くと、猫たちは答えるように「にゃー」と言って小屋に戻って行った。それからは時折猫の様子を見に行き、領地から届いた干した小魚をあげたりしていた。





 ……それを遠くから伯爵が見ているのをケインは知らない……


 




 週に一度ほど猫小屋に通うようになった二学年も終わりの頃、珍しく先客がいた。マリア様だった。いきなりだったので焦ってしまい話しかける事が出来なかった。木陰に隠れ様子を伺っていると、マリア様は優しい声で猫に話しかけている。どうやら猫好きのようだ。この時ほど猫になりたいと思った事はない。





 ……それを遠くから伯爵が見ているのをケインとマリアは知らない……






 時折猫小屋でマリア様を見かけるようになった。だが、あと一歩踏み出せず話しかける事が出来ずにいる。よく知りもしない者に話しかけられても困るだろう。遠くから眺める事しか出来なかった。




 そんな日々も過ぎ、三学年に進級した。またマリア様とは別のクラスだった。自分のツキの無さを呪う。友人はマリア様と同じクラスになったというのに…。友人からマリア様の情報を仕入れた。どうやら王城の女官の試験を受けたらしい。




 マリア様は王城で働く事になりそうだな…。私は騎士団に内定した。どうやら騎士団は王城での護衛もあるらしい。機会があれば王城で会えるかもしれない。





 やはり優秀なマリア様は王城で女官として働く事になったようだ。学校ではたまに廊下ですれ違ったり、友人に話に行くフリをして姿を見たりする事が出来ていたのだが…。働き始めたらそうはいかない。なるべく王城での護衛になれるよう騎士団の仕事に励もうと思った。そうしているうちにマリア様との接点が無いまま貴族学校を卒業してしまった。




ーーーーーーーーーー




 騎士団に入団してから判明した事だが完全に私の調査不足だった…。騎士団は第一から第五まである。王城護衛は第一のみだったのだ。



 入団してから騎士団とは何かを学び、入団試験とは別でさらに細かい基礎体力測定や、適正試験などがありそこから配属が決定する。よほどのことがない限り団の移動は無いようだ。



 一ヶ月後、私は第三騎士団に決定した。王城での護衛の希望は完全に打ち砕かれた。




ーーーーーーーーーー




 マリア様にも会えず、王城での勤務の目標も無くなり打ちひしがれながらも仕事に励み、入団してから半年経った仕事終わりのある日、財務官兼伯爵に声をかけられた。




 騎士団に入団してからでも、週に一度ほど休みの日に猫小屋に通っている。マリア様に会えるかもしれないと淡い期待を抱きながら。その時に伯爵と顔見知りになった。



 

「やあ。ケイン君。仕事は慣れてきたかな?」



「ええ。少しずつですが。」



「あまり元気が無いようだが?」



「…そのように見えますか?」



「何となくであるがね。ところで…。」




 伯爵は「我が伯爵家の領地で専属の護衛騎士として働かないか?」と言った。



(唐突に何だろう?)

「…返答いたしかねます。」



「急に申し訳ない。よく知りもしない者に言われても困るだろう。」伯爵はしょんぼりした。



(しょんぼりしてる…。話だけでも聞いてみるか。)

「…領地はどの辺りにごさいますか?」



「王都から東に馬車で二時間ほどのところだねぇ。」



(王都から遠いな…)

「そうですか。王都からは離れたくありませんので…」やんわりお断りした。



「何故だい?」伯爵は続ける。



「…理由を申し上げる事は出来ません。」



「そうか…それは残念だなぁ。護衛騎士以外にも侍女が必要で、男爵令嬢の()()()さんという方に打診しているのだがな…。」



(男爵令嬢でマリア…)

 ケインはハッとし「彼女は何と?!」つい声が大きくなってしまった。



「今はまだ検討中だそうだ。」


「もし彼女が伯爵家で勤めてくれると言うなら、君も同様と考えて良いのだろう?」伯爵は口角を上げながら言った。


「また進展があったら連絡してもいいかい?二人とも良い返事をくれると良いなぁ。」




 伯爵は帰って行った。




(伯爵は私の気持ちに気付いているな。誰にも気付かれないと思っていたのに。)




 騎士団の寮の自室に戻ったケインは、シャワーを浴びベッドで横になりながら考えていた。



(マリア様はどうするのだろう。)

(将来性を考えたら女官の方が安定しているのだろう。)

(マリア様にとって伯爵家で働く利点は?)

(伯爵家について調べてみよう。)

 


 色々考えているうちに眠りについた。

 



ーーーーーーーーーー




 後日、王城で働く友人を誘い、行きつけの店で食事をしながら伯爵家について聞いてみた。



 情報通の友人は「伯爵家は財政が豊かで領地経営も安定している。もし彼女が転職するならチャンスではないのか?」と言った。



「伯爵家に問題が無いのであれば、是非マリア様と一緒に働きたい。だが浮かれ過ぎて仕事にならないかもしれん。」



「そういうのは彼女は嫌がりそうだしなぁ。ま、お前は真面目だからコツコツ目の前の仕事を頑張っていれば認めてもらえるんじゃないか?それに浮かれているのは表には出ていないから大丈夫だ。」



「そうか。ならば何故伯爵は私のマリア様への想いを知っているのだろうか…」



「伯爵はやり手だからなぁ。王城での仕事は抜かりないしな。」



「そうなのか?」



「ああ。見た目は穏やかに見えるがなかなかだぞ。大臣をも動かすくらいだ。」



「…何で目を付けられたのだろう…。」



「何か思惑があるのかもしれないが、これは良い機会じゃないか!同じ職場になったら告白して結婚しろ。」



「結婚?!!」ケインは飲んでいたワインを吹き出しそうになった。



「ああ。昔から思っていたがお前たちお似合いだと思うぞ。長年拗らせているんだこれはまたとないことだ。絶対逃すなよ。」友人は激励した。



 話は大いに盛り上がり(主に友人が。)少し酔いながらお互い家路についた。




「…結婚なんて考えてもみなかった。…もし結婚出来るなら…マリア様の望むまま何でもしたい。」思わずケインは声に出していた。




ーーーーーーーーーー




 それから数週間後、伯爵から手紙が届いた。



『マリアさんが半年後から伯爵家で働く事になった。君はどうしたい?』合わせて私の雇用条件が書かれた物も同封されていたがよく読まずにすぐに返事を出した。



『謹んでお受けいたします。』




ーーーーーーーーーー




 それからは怒涛の日々だった。マリア様に合わせ半年後から伯爵家で勤めることにしたので、騎士団に退職の打診をし、仕事をしながら諸々の手続きをし、友人、知人、猫たちへの挨拶。実家は…事後報告で良いだろう。




 あっという間に半年が過ぎ軽い足取りで伯爵家へ向かった。




 伯爵家に到着したケインは伯爵付き侍従だという老齢の男性に出迎えられた。気分が高揚し過ぎて玄関ホールでマリア様を探していると、侍従の方に「マリアさんは一週間後に来ますよ。」と言われた。




(…っ。)

(何故わかるのだ!)

(せっかく今日会えると思って挨拶も考えてきたのに…。)



 肩を落としていると、ふと足元にとても毛艶の良い黒猫が寄ってきた。



「にゃー」



(可愛いなぁ。)

「可愛い黒猫さんだね。」ケインは思わず呟き、しゃがんで撫でようとした。その時、背後から女性の声がした。



「ようこそいらっしゃいました。よろしくお願いしますね。」



 立ち上がり振り向くとそこには姿勢の良いご婦人がおり、伯爵付き侍従が「伯爵夫人でございます。」と紹介した。




「本日からこちらでお世話になりますケインと申します。どうぞよろしくお願いいたします。」



「こちらこそよろしくお願いします。ところで雇用条件の通知書はお読みになられて?」




 ケインはハッとした。よく読まずに返事をしてしまったからだ。「…申し訳ございません。読んでおりません…。」




 伯爵夫人は「わかりました。正直な方ね。伯爵の言ったとおりだわ。」とくすくす笑い出した。



 ケインは下を向き頬をかいた。



 ケインが気恥ずかしい気持ちでいると、黒猫がケインの足に擦り寄った。そしてすぐに離れ「にゃー」とひと鳴きしたその時、美少女に変身した。




「…?」よく状況が把握できずにいた。



 伯爵夫人は「一人娘のセシリアです。黒猫の時はリアというの。」と言った。



「…。よろしくお願いいたします。」ケインはセシリアに向かって頭を下げた。



「驚いたかしら?」



「…そうですね。」



「そうでもなさそうね。」



 それから伯爵夫人からお嬢様やこの家の事などの説明をされた。お嬢様が不憫でならない。伯爵家を全力でお守りしようと思った。私はマリア様と一緒に仕事が出来れば良いので細かいことは気にならない。




「出来ることは何でもします。なんなりとお申し付け下さい。」




「ふふ。ありがとう。私たちも協力しますよ。」伯爵夫人はよくわからない事を言って執務室に帰って行った。




 それからはマリア様が到着するまで落ち着かないので、とにかく動いていた。馬の世話、庭の手入れ、その他力仕事、朝から晩まで働いた。




 とうとうマリア様の初出勤の日が来た。朝から落ち着かずソワソワしていると、「どっしり構えていなさい。」伯爵付き侍従の方に注意されてしまった。



(平常心!)思わず両頬を叩いた。




ーーーーーそして。




 ケインは玄関ホールの窓から馬車が到着し彼女が馬車から降りるのを確認した。



(マリア様だ!!!)

(一年振り!!相変わらずお美しい!)

(制服以外の姿!最高!これからはメイド服か!)

(想像しただけでも倒れそうだ。)

(…平常心。)



 そんな心の内ををおくびにも出さずケインは玄関ホールで待機していた。



 伯爵付き侍従が案内し、マリア様が入って来た。




(念願のマリア様!)ついケインはチラチラ見てしまい、彼女はこちらに気付いたようで目が合った。



(挨拶を!!)「私はケインと申します。」



「本日からこちらで勤めるマリアと申します。よろしくお願いします。」



(ああ!初めて挨拶した!感動!)

(よし!この流れで聞いてみよう!)「よろしくお願いします。あの…貴族学校で同級生だったのは覚えていますか?」



「ええ。」



(覚えてくれていたなんて!!)「あぁ。良かった。知っている人がいると安心しますね。」



「そうですね…」



 相変わらずマリア様は冷静沈着だった。温度差があるのはわかっているが、興奮してこの日は眠れなかった。




ーーーーーーーーーー



 ケインは一生懸命仕事をしながらも、庭でマリア様が休憩している様子を遠くから眺めていた。何度か庭に姿を現してみたが、全く進展が無かった。



「どうしたら良いものか…。」呟いていると伯爵夫人の侍女の方に「これを持ってマリアさんのところに行ってきなさいな。」とクッキーを渡された。



 せっかく背中を押してもらったし勇気を出してマリア様に話しかけた。



 隣に座る許可をもらいクッキーを渡した。とても美味しそうに食べている。可愛い!クッキーになりたい!!この瞬間を目に焼き付けないと!!



 ついジッと見てしまったらマナー違反だと叱られてしまった…。このままではいかん!マリア様にマナーを教えてもらおう!厳しいって言ってるけどそれすら私にとってはご褒美だ!



 こうしてマナー指導の約束を取り付けた。




ーーーーーーーーーー




 ラッキーな事にほぼ毎日のようにマナー勉強会が開催されている。お嬢様とマリア様と私で。お嬢様はとても優秀なのでほぼ指導の必要が無く、マリア様は私にかかりっきりだ。



(お嬢様ありがとうございます!感謝します!!)



 マリア様は手取り足取り教えてくれる。めちゃくちゃ緊張するけれど、かっこ悪い所は見せたく無い。なるべく一回で覚えるようものすごく努力した。時折褒めてくれるマリア様の笑顔にこれ以上の幸せはないとかみしめていた。



「あいつが早く告白して結婚しろなんて言っていたけど、このままでも充分幸せだ。」思わず小さな声で呟いた。セシリアに聞かれていたのをケインは知らない。




 そんなある日、伯爵夫人の侍女の方に話があると応接室に呼ばれた。(何かやらかしてしまったっけ…)色々考えていると伯爵夫人とお嬢様がやって来た。



 伯爵夫人は神妙な面持ちで言った。「ケインさん。ここに来て半年が経ちました。覚悟は出来て?」



(何の覚悟だ?)

(もしかして解雇か?)

(雇用条件をよく読まなかったな)

(試用期間があったのか?)

(実家に転職報告の手紙を出してしまった…)

(…。)

(…私が必要無いのならば仕方が無い。)


「…はい。」



 するとお嬢様は「やったー!」と飛び跳ねた。



(お嬢様…私が嫌だったのかな…。)

 ケインはしょんぼりして「お世話になりました…」と言った。



「何を言っているのかしら?」伯爵夫人はキョトンとして言った。



「え?」


「え?」




 何故だかわからないが、私が伯爵家に来て半年経ったらマリア様にプロポーズする事になっていたようだ。



「何でこうなったんだ…?」呟いていると伯爵夫人の侍女の方に「これを持ってマリアさんのところに行ってきなさいな。」と薔薇の花束を渡された。



「突然このような事だと彼女は困ってしまうのではないだろうか。断られたら立ち直れません…。」



「絶対大丈夫!とにかく押して!」お嬢様は屈託のない笑顔で言った。




ーーー結果大成功だった。




 プロポーズの返事に「?」が付いていたような気がするが気のせいにしておこう。嬉し過ぎて飛び上がってしまった。だって【お付き合い】じゃなくて【結婚】!!もうこれからずっと一緒にいるって事!!幸せすぎて死んでもいい!まだ死にたくないけど!これから私の事を好きになってもらう努力をしよう!心に誓った。




ーーーーーーーーーー




 それから数年経ち、変わらず愛しの妻と伯爵家をお守りしている。伯爵家では色々な事があったが、お嬢様が結婚することになった。私たちにはずっと仕えて欲しいと改めて伯爵家から言われた。勿論一生仕えますとも。愛しの妻と出逢わせてくれたこの伯爵家は第二の故郷だから。




 そんなある日、私の愛しの妻が体調不良で数日寝込んでしまった。今までそのような事が無かったから気が気でなく医者に診てもらい別室で報告を受けた。



 報告を受け私は嬉し過ぎて倒れそうになった。だが、いつもは冷静沈着な愛しの妻が不安になっている。ここは気を引き締めないと。愛しの妻をそっと抱きしめ言った。



「おめでただよ。」



 それからは死に物狂いで仕事と愛しの妻のケアに励んだ。体力だけは自信がある。そうして愛しの妻は無事に可愛らしい女の子を産んでくれた。ありがとう!感謝してもしきれない!!




 そんな中、ふと愛しの妻が「ケインと結婚して本当に良かった。益々好きになる。」って言った!!



(え?!)

(空耳じゃないよな?!)

(益々って事は、元々好きだったって事だよね?!)

(愛しの妻が私の事をずっと前から好き?!)



 カッと顔が熱くなり、喜びを噛み締め愛しの妻の言葉を脳裏に刻み付けた。




 その後里帰り出産されたお嬢様に何か言われたらしく愛しの妻が動揺していた。動揺している姿初めて見たかも!可愛い!!お嬢様ありがとうございます!!




 この時大事な一人娘の婚約が決まった事をケインはまだ知らない。




(完)



お読みいただきありがとうございます。もっと拗らせたかった…難しい。

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