嫌悪操作《ヘイトコントロール》の天才は今日も喋り倒す
ちょっと書いてみたかったんです……。
本作はかなりノリと遊びですが、ヘイトコントロールのスキル持ちは構想はあるので、連載作品をいずれ書こうと考えています。
※この作品は第四回なろうラジオ大賞投稿作品で1000文字以内の超短編ですぐ読めます!
「おい、ディス。お前パーティーから出て行け」
リーダーであるシーリオが僕に向かって言う。
「え? なんでですか?」
「お前がいると、俺達の評判が下がるんだよ! 迷惑なんだ!」
「そんな事言われても……それ、貴方の感想ですよね?」
「はあ!?」
「それ、データ出てるんですか? 僕のせいで評判が落ちているって。そもそも、僕が加入する前の、直前一か月のクエスト達成ポイントは、約200ポイント。僕が入ってからの一か月平均は大体1000ポイント。明確にデータで差が出ていますよね? もしかして、僕が一々口を挟んでくるのがうっとおしいって事ですか? だったら、口を挟まれないように頑張ればいい話だと思うんですけど。『訓練』って知ってます? 上手くできるように技術的・身体的練習を継続的に行うことなんですけど。やってないですよね? 貴方だけ。他は嫌々ながらも僕の言う事が少しでも減るならとやって明確に進歩しました。なのに、貴方だけ、全然進歩してない。何故か、訓練してないですよね? 仮に同じようにしてるというのなら、何故、貴方だけこんなに伸びが悪いのかをちゃんと言語化して説明してください。僕はどこぞの話を聞かずに追放してざまぁされる馬鹿とも説明せずに追放されるバカとも違うので貴方の話をちゃんと聞きますよ。え? 僕のせいでやる気が出ない? 僕を追放したらやる気が出る? はあ!? 追放せずともやる気は出せよ。貴方のせいでこのパーティーが上に行けないんですよ。だか「……それ、お前の感想だよな?」……そっちも口挟んでるじゃないですか。で、違いますけど? ちゃんと他のメンバーで潜った実績もありますけど? 貴方が怠いとか言って行かなかった日に。怪我の度合いや武具の損耗度も客観的に判断してもらって圧倒的にいない方が良かったです。「う、うるせえええ!」口で勝てないから手。スキル【嫌悪操作】。からの、カウンター! ……床で吐かないでくださいよ。え? ああ、スキルです。僕に対する嫌悪感を後ろの壁にズラしてカウンターパンチ。説明しましたよね? じゃあ、五月蠅いのは態とかって? あ、これは普通に僕の性格です。嫌いなんです。話聞かない奴と論点すり替えるやつ。で、どうします? 口でも手でも勝てないなら何で勝つつもりです? はいはい、お帰りはあちらです。対戦ありが「お前なんか嫌いだー!」 ……それ、貴方の感想ですよね?」
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