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初登校と職員室

基本短いですが時々1500以上で書けたらいいと思ってます。

 翌朝の俺はいつも通りにしっかり起きれていた。

 俺の部屋の鍵は結子も持っていて勝手に朝は入って来ていた。


「あ…そうだよな」


 今まで当たり前だった2人の朝の日常が1人になっただけなのに心から喪失感を感じた。

 テーブルは1つ椅子は2つでお椀とお箸とコップは2セットずつ…とはっきりいって同棲してるようにしか見えない道具の配置だ。

 実際結子の家にある物は服とベッドとかそこら辺の男子の部屋に置けない物位しかない。

 食材すら俺の部屋の冷蔵庫に突っ込む位だからな。


「…料理出来ないのに食材どうしよう」


 結子が買っておいたであろう食材達が綺麗に並べられている。

 とりあえずとパンを用意してそこにジャムを塗る。

 そして頬張る。

 朝からパン何て久しぶりだな…夜は何とかしてみないと朝昼晩全てパン生活になる。

 食べ終わるとお皿1枚を洗ってから制服の用意をする。

 着替えを初めて時間を確認するがまだ時間に余裕があった。


「今日位は昨日行けなかったししっかり行けるように余分に時間を取るか」


 早めに出ることにした。

 しかしたった1人俺を分かる人なんているはずも無い。

 空気に紛れて登校をした。

 これが初登校の俺は勿論クラス発表の紙はなかった。


「…自分のクラスが分からない」


 そもそも俺の靴入れ何処だ?

 室内靴を履いて申し訳ないが外靴は手に持って中に入る。

 職員室を探して彷徨う。

 流石にここで聞くと昨日何してたのか問われそうで少し周りには聞き難い。


「早く来て正解だったなこれ…てあった」


 暫く歩いてとうとう職員室の3文字のプレートを見つけた。

 ドアをノックして教室に入ると上履きを持ったまま校舎を歩く生徒を不思議がる生徒。


「上履きは靴入れにしまってから来なさい」


「…申し訳ありませんでした」


「松宮先生ちょっと待って下さい」


 松宮と呼ばれた先生?…それにしても若くないか?

 普通に生徒にモテそうな優しそうな人だな…でも規則に厳しいのかな?

 それなら結子頼みで半分生きて来た俺とは合わなそう…

 って横から話しかけた男がこちらに来る。


「教頭先生!でも!!」


「教頭!!!!」


「松宮先生が関わるかもしれない子ですよ?嫌われても良いんですか?」


「…でもこんな子昨日居ませんでしたよ?」


「名前を聞いても良いですか?彼女は初めての担任だから少し気が張っているだけだから気にしないでね。おっちょこちょいだから許してね」


 教頭と呼ばれた男性と初担任らしい女性教師が話してる。

 俺は聞かれた事に答える事にした。


「五十嵐…海斗です」


「……………五十嵐?五十嵐…ん?あっ!」


 何かに気付いたのか走り出す初担任。


「昨日来なかった子!!私のクラスじゃないですか!!」


 驚いた様に声を上げる先生。

 そして来なかった事を追求しようとしたであろう女性の前で教頭が言葉を被せて来た。


「大丈夫ですか?事情は聞きました。今回はとても悲しい事があったのにも関わらず登校してくれて私はとても嬉しく思っています」


「何で…」


「貴方の出身の孤児院から昨夜に連絡がありました…事情に関してもある少数の教師にだけは伝えています」


「流石に彼女の理由はおいそれと周りに言いふらして良い問題ではありませんからね」


 そんな会話を目を丸くして聞いてる担任は知らないのだろう。


「松宮先生には貴方が教えたいと思ったら教えてあげて下さい…これから1年も時間があるのですから」


「わかりました…結子に対する配慮本当にありがとうございます」


「よく分からないけどよろしくね…五十嵐君」


「あの…クラス聞いても良いでしょうか?」


「へ?…そうね昨日いなかったんだから分からないわね…1組よ」


「分かりました。1-1ですね」


「そう」


 教頭の言葉の後に聞きたいことを聞いて職員室から退室した。

 下駄箱の自分のクラスのところを見ると五十嵐海斗と書かれたプレートを見つけてそこに靴をしまう。

 1日遅れの同級生との対面に緊張しながら教室に向けて歩きだした。

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