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再会と帰宅

一先ずここまでコメント誤字報告等あればよろしくお願いします。

 あれから非常階段のドアの向こうで1人で泣き続けた。目が赤く腫れ上がって少し恥ずかしかったが教えて貰っていた場所に行く。

 そこには数本の管に繋がれたまま目を瞑る結子がいた。

 心拍モニターを見る。

 そして動いてる事を確認すると…


「生きてるんだよな…」


 まだ目覚める可能性があると知り少し安心した。

 結子の事を眺め続ける。

 そして既に時間は遅刻してた事から登校はしなかった。


「初登校でサボりとか結子ならしないし…俺にもさせなかっただろうな」


 何を考えるにしても結子がいる前提で考えてる自分に笑いしか出ない。


 もうそろそろ学校は終わりの時間かな?

 昼間から制服の少年が歩き回ってたら補導されかねないからずっと結子の傍で時間を潰していた。

 そろそろ丁度良いだろうしまた来ると聞こえていないだろうが呟いてから結子元から去る。

 その後は結子の着替え等は病院服で看護婦さん達に変えてもらうから要らないそうだが一応孤児院の先生達にも連絡しておこうと報告をした。

 涙を流す人もいれば、まだ目覚めない訳じゃないと励ます先生、俺に辛かったねと言ってくれる先生…本当にここの先生達は良い人ばかりだ。

 報告を終えたら俺は帰る事にした。


「あ…そう言えば結子の住んでる孤児院の職員の宿泊施設の部屋ってどうするんですか?」


「辞めてないあの子の部屋を無くす訳には行かないだろ??」


 皆声を揃えて同じ事を言う。

 やっぱりここにいて良かった。

 俺と結子は元々孤児院の職員が孤児院の職員宛に用意した寮制度みたいな物を利用させて貰っていた。

 部屋はお互い隣同士だから何時も勉強見てもらったり起こされてたりした訳だがそれも無いのか…

 涙が出そう…と思ったが出なかった。


「涙は既に枯れているってか?」


 全く上手くないがそうでも言って無理にでも元気な振りをしてないと自分を守れないと思った。

 孤児院の凄い近くという訳でも無いから孤児院から歩いて帰宅する。

 いつものように孤児院の施設に向かう。

 その途中で今にも壊れそうな程の心を持って歩く目の前に泣いてる少女を見つける。

 少女でも自分以外の女の子が泣いてる姿を見てその子の話を聞く事で自分の苦しみから逃避しようと考えた。


「どうしたの?」


 しかし、帰って来たのは泣き声だけ…

 そんな事をしてると2人の少女がこちらに来るのが見えた。

 男の自分よりも彼女達の方が良いと思い2人が少女に構っていた間に俺は自宅に足を向けた。

 そして今度こそ家に着いた。

 隣の部屋が見える。

 灯りのついてない隣の部屋…帰ることの無い結子考えるだけなのに目が潤んできたと錯覚を起こす。


「やっぱり逃避しても逃げられないなこれは…」


 改めて自分の中の結子の存在の大きさを再確認した。

 彼女ではない…きっと姉の様な何時も優しく傍に居てくれた筈の人。

 時々怖がりで妹の様にくっついて来る所。

 その全てが今はとても懐かしい。

 今はただ願う。


「結子と制服を来て2人で登校したいな」


 本来なら今日する筈だった約束を……

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