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心の脆さ
暫く短いのが続きます。
《月曜日・昼~夕》
何だよ。
俺は結子とまた話せると思ってたのにどうして俺は忘れられてるんだよ…
「逃げ出す必要はなかったのかも……でもあの部屋にいたくなかった」
あの視線は怖かった。
あんな視線を結子から向けられた事が無かったからこそ心に刺さった。
そして棘の先からは焦燥感と恐怖がまるで毒の様に心を蝕む。
「逃げたって何も変わらないのにな」
自らの不甲斐なさをそして無力さを知りただ笑う事しか出来なかった。
事実を受け入れる事が怖かった。
変わらないと分かっていても目覚めたらいつもの様に優しい笑顔を向けてくれると思っていた。
しかし…そんな時は訪れなかった。
「また会うのか……怖いな」
1人でどんどんと海斗の心は闇に沈んでいくのだった。




