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覚醒と逃避

 《月曜日・昼~》

 俺の携帯には橋本病院からの通知が来ていた。

 俺は通話に出る。


「もしもし?五十嵐様の電話で間違い無いでしょうか?」


「はい」


「棗様が目を覚まされました。です……」


「本当ですか!!直ぐに行きます!!」


 海斗は失礼だと言う事も忘れて電話を切ってしまっていた。


「未寄子!!結子の所に行こう!」


 喜びから隣にいる未寄子に大声で誘ってしまった。

 元から行く気だった未寄子はそこまで焦っていなかった。


「行く」


 海斗は未寄子を引き連れて橋本病院に向かう。

 結子の病室に向かって。

 未寄子は結子のネームプレートを見るとすぐに扉を開けて確認した。


「結子お姉ちゃん…」


 泣きながら未寄子が呼ぶ。


「心配かけてごめんね未寄子ちゃん。彼女の事を心配させてしまい申し訳ありませんでした」


「は……」


 彼女?何故謝られた?結子?何を言って…


「未寄子ちゃんは良い子だから大切にしてあげて下さいね」


 何で今更そんな事を言うんだよ……そんなの分かってるよ何時も一緒にいたんだから。

 その時違和感は感じていた。

 結子から向けられる他人に向けた様な視線。

 そんな物を向けられた事が無い。


「結…子?」


「彼女である未寄子ちゃんが居るのに他の女の子を呼び捨てにするのは良くないと思いますよ?」


 この人は誰だ?


「結子お姉ちゃんは勘違いしてます。彼と付き合ってるのは美彩です」


「おい!」


「え?美彩ちゃんなの?」


 は?信じるのか?まさか…そんな筈

 俺はその場に留まる事が出来なかった。

 今は早く遠くに行きたい。

 何もかも投げ捨てて。

 何で折角起きたのに忘れてるんだよ!

 何も分かんねぇよ!


「クソッ!!」


「海斗さん待って」


 海斗を止めようとした未寄子は間に合わなく目の前で背中を見ている事しか出来なかった。

 扉は開いたままで放置されそこに残るのは結子と未寄子だけだった。


 ………………………………………………………


「はぁ〜」


 その後の俺は何もする気が起きなかった。

 沢山迷惑かけておいて俺の事を忘れるって何だよ!


「未寄子も美彩も分かってるなら俺も覚えてろよ!!」


 結子を失ってからの喪失感……

 結子が目覚めてからの喪失感……

 海斗の心の穴は決して塞がれる事は無かった。


 ………………………………………………………


 未寄子はすぐに電話をした。


「美彩!海斗さんが失踪した!!」


「え?は?!何やってんの!!」


「結子お姉ちゃんが起きた」


「は?で何で失踪するの?」


「結子お姉ちゃん……恐らくだけど海斗さんの事だけ覚えて無い」


「そんな冗談面白く無いよ」


 本気で少し何時もよりも低い声で語る美彩。


「本当の事……止めようとしたけど間に合わなくて病室から出て行っちゃった」


「未寄子と私だけじゃ何も出来ないから楓さんにも聞いてみる…高校の同級生として海お兄ちゃんの行きそうな場所知ってるかもだし」


「そうだね」




イチャイチャしたい……でも作者的にはなんの理由も無く簡単に付き合う事は余り好ましくない。

書きたいのに書けないのが非常に辛いので頑張ります。

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