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目覚めと羞恥

今回から曜日を決めて書きたいと思います。


 《土曜日》

 …………………………

 あれ?ここは何処だ?

 目を覚ました海斗が初めて覚えた感想だった。

 昨日未寄子と和解出来なくて帰ってる途中で結子が…


「結子!!」


 そうだあの時結子がまた俺を助けてくれた。

 そんな声が聞こえたのか声をドアの外から掛けられた。


「目が覚めた?五十嵐君」


「五十嵐君?」


 苗字で呼ばれた事に誰か分からなかった。

 そして声の主が扉を開ける。


「結……立河さん?」


「大丈夫?」


「あれ?何で俺はここに……」


「昨日帰ってる途中に倒れたんだよ」


「倒れた?」


 信じられなかった。

 しかし、そうでもしなければこの状況がそもそもおかしい。


「今日は学校……は休みか」


「うん…時間はあるからゆっくり休んで」


 クラスメイトだから恥ずかしいからとすぐに追い出すとは思わなかった。

 病人って事が大きかった。


「でも何で俺が倒れた時に立河さんがいたの?」


「院長先生から見ておいて欲しいって言われたから」


「……」


 あの人は何処まで俺達の事を理解してるんだ。

 人が倒れる前兆を察知出来るか?

 呆れながらも感謝しか頭の中には浮かばなかった。


「眠ったの良いけど顔色真っ青だよ?」


「疲れは抜けたと思うけど……」


「ホントに?」


「大丈夫」


「楓に教えてあげる。それは嘘よ」


 は?


「お母さん?嘘って?」


「彼の疲れは抜けてない……と言うよりも減らせない」


「どうゆう事?」


「楓からの説明で予測したけど今回のは寝不足と栄養不足そして……ストレスからなる貧血だと思うわ」


「貧血……」


「彼の状況だとストレスと寝不足は恐らく解消するのは不可能よ」


「そんな……」


 紅葉の話を聞いて絶句する楓。

 それもそうだ。

 彼の倒れた原因の2つは解消出来ない。

 つまり……また倒れる危険性が多いにあると言っているようなものだ。

 そこで楓は思った。


「彼はそこまで何を背負っているの?」


 紅葉に聞いてしまう楓。

 しかしその質問に対して紅葉は口を開かなかった。

 そして疲れが取れてない実感が無いから取れてると思い込んでいた。

 何時からか体調の悪い状態を正常だと身体が思い込んでいた。

 本人すら知らない事実は簡単に明かされた。


「すみません……お世話になりました」


 俺は帰る準備を始めた。

 制服の脱がされていた服を着た。

 敷いてもらっていた布団を畳む。


「ちょ……何してるの!!」


 海斗の行動に驚き声をあげる楓。


「迷惑をこれ以上かける訳にはいけないし帰るから……」


「駄目っ!!」


 真っ先に否定したのは楓だった。

 そして続く言葉を紅葉が告げた。


「今日は海斗君は帰さないように院長に言われてるから素直に泊まりなさい」


 院長達の前だと強がると考えた院長が今の海斗の状況を調べる為に紅葉に依頼していたのが泊めて1日様子を観察する事だった。


「嫌……でも」


「これはしたく無かったんだけどね」


「何を?」


「院長に許可もらってたのよね」


 聞くにつれて嫌な予感がする。


「これを美彩ちゃんに見せるわよ?勿論データ残ってるから破っても無駄よ」


 そこに写っているのは立河さんに膝枕されながら寝ている俺の写真だった。

 それを見て俺以上に反応した人がいた……


「あ……それってイヤァァァァァ」


 横で顔を真っ赤にして絶叫する少女すなわち立河さん自身だ。


「こんなの見せたら貴方が結子ちゃんを捨てたって話否定出来ないんじゃない?」


 確かにこんなのあったら幾ら美彩でも信じてくれるか分からない。


「分かりました。お世話になります」


「私は何もしないわよ……お世話するのは楓何だからね。それと同じ所で働くなら呼び方位苗字で呼ぶの辞めなさい」


 とニヤニヤして去る紅葉と言葉の意味を理解して更に羞恥に悶える楓だった。

次回は立河家訪問のお泊まり会(笑)です。

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