心配(立河母娘視点)
予定通り母娘視点を書きました。
「先生…明日から娘を宜しくお願いします」
「こちらこそありがとうございましす」
「楓も明日からよろしくね」
「やってみる」
「では失礼します」
「また明日よろしくね楓ちゃん」
「宜しくお願いします」
3人の会話が終わり母娘は孤児院から出て行く。
楓の母親立河紅葉が真剣な顔で話し出す。
「楓…彼の事宜しくね」
「明日から教えてもらうの私だから世話されるの私だよきっと」
「そうじゃないわ…今の彼はとても危険な状態だと先生と話を聞いてからと実際に見てからで思いが強くなったわ」
「今の彼にはブレーキが無いと思う」
「冷静じゃないって思ってくれたら良いわ…同じ学校で良かった」
「ま…そうだけど」
「楓に1つお願い。彼の学校の様子を見て置いてくれない?」
何かストーカーみたいって思ってしまった。
「彼が生きるか死ぬかに関わるかもしれない事なのお願い」
「分かった」
「ありがとね楓」
今の彼は唐突に失った柱の1本を補おうとして無理をしてる。
軽い物なら良いけど無理をし過ぎて疲労が溜まれば倒れるかも知れないし注意力散漫にもなる。
居場所を護る為に1人でやるは下手をすれば睡眠時間を多少削り兼ねない案だった。
今の彼には自分の身体を大切にするって考えが抜けているかも知れない。
そこで楓に外側からの視線としてストッパーになって貰えるならきっと大丈夫。
「詳しい事は言えないけど棗結子さんって彼のお姉さんみたいに育ってきた子が居たんだけどその子は勿論彼にとっても大切な人だった。本人が居ないからね。本当の事は言えないけど唐突に結子ちゃんと話したりあったり彼は出来なくなった…そうなったのが貴方の入学式の日よ」
「じゃあ…あの時の」
「何か知ってるの??」
「ただ似てる人かなって人を見掛けただけだから」
「彼の中で結子ちゃんは大きい存在だった…それを失った彼は喪失、孤独、絶望…まいい感情で生活は出来てないと思うから何かの拍子に間違えを起こさない様に彼を監視して欲しいの」
「五十嵐君と棗さんってそんなに仲良かったんだ…」
「先生の話だと棗さんの世話焼き加減から夫婦に見える時もあるって話よ…本人はお姉さんかお姉ちゃんと言い張ってたみたいだけど」
2人の関係性は本当に良かったんだと思った。
それから母から予想を言われた。
「きっと2人とも幼い時から一緒に育ったから1人の男の子としてよりも弟みたいに見てしまうから恋愛対象外なのでしょう」
「それは彼も同じでしょうけどね」
「そ…そうですか」
「隠してるつもり?耳赤いわよ??」
「そんな筈がある訳ありません!」
「嘘よ」
「驚かさないでよ」
「今日会ったばかりじゃないの?楓ちょっとチョロ過ぎない?少しお母さん怖いんだけど」
「うるさいよ!お母さんのバカッ!!」
でもあの感じから優しいしホントに海斗君とその付きあっちゃえばいいとうけど。
そんな軽口を母娘でしてるうち家に到着していた。
次回からは学校で楓と海斗が接触。
海斗の危険と言うの意味が分からない楓も頼まれた事をする。
その間に海斗に惹かれていくとかいかないとかはまだ先の話。
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