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(*´▽`)ノ 雪の短編集 ლ(╹◡╹ლ)

何でもない日にケーキが食べたい

作者: 松内 雪

 ――ケーキが食べたいなぁ。

 ふと、そんなことを思った。


 でもなぜか躊躇してしまう。

 それはきっと、今日が特別な日じゃないからだ。

 

 クリスマスでもなければ、誕生日でもない。

 今日はケーキを食べられるような特別な日じゃない。


 だから無意識のうちに避けてしまっているのかな。


 ――別にお祝いの時にしか食べちゃいけないわけでもないのにね。

 

 なんだか、不思議な思い込みで閉ざされていた扉が開いた気がする。


 そんなわけで、わたしは今日ケーキを食べる。

 なぜかというと、ケーキが食べたいからだ。


 おめでたいことがあったわけでもないし、特別に頑張ったわけでもない。

 何でもない日にケーキを食べる。


 だって、可愛くて甘くて美味しいから。

 

 それだけで、何でもない日がちょっといい日になる。

 そんな毎日が増えればいいな、と思う。

 

 きっと町のケーキ屋さんも大喜びだろうね。

 ――わたしのお財布と体重はちょっと心配だけど。


 ……でも、ついでに言うと特別な日もケーキが食べたい。

 特別な日が、もっともっと特別な日になるから。


 つまりは、わたしは毎日ケーキを食べたいと思っているわけです。


 というわけでケーキ屋さん、明日も会いに行くからよろしくね。

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― 新着の感想 ―
[良い点] ケーキへの素直な愛が素敵です。 [気になる点] 確かに体重、そして虫歯。 運動したら大丈夫ですよ! 遠くのケーキ屋さんを開拓して歩くのもおすすめ。 [一言] ケーキは特別なものだけど、特別…
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