二話 こうして真田源三郎が生まれたってワケ
歴史ガバガバですがご愛嬌で。
目が覚めると見知らぬ女性たちに囲まれていた。死んだとばかり思っていたが生きながらえたか、と思ったが、何かがおかしい。俺は何故か濡れている。手足を動かしてみると、手足が顔のかなり近くにある。また、赤ちゃんの泣き声も聞こえる。うるさいなあ、でもなんだか声が近いぞ、、、。あれ、この泣き声俺が出してないか?そう思うや否や、俺は軽々と抱きかかえられ、周りの水分は拭き取られて、裸体の女性の元に置かれた。ここでやっと気づいた。俺はどうやら今産まれたらしい。
時が経つにつれ段々と自分の置かれている状況が理解できるようになった。これは転生と言うやつだな。しかもどうやら過去に転生している。俺がいる場所も今では珍しい日本家屋風の家で、洋服を着ている人なんていないし、口調も大河ドラマのようだ。自由に動けないのは残念だが、待遇はすこぶる良い。相当良い家に生まれたようだ。しかしどこの時代だろう?俺は誰に転生したんだ?未だ残る疑問について考えを巡らしていると、
「奥方様!殿がお見えです!」
従者らしき声が響き渡る。「奥方」や「殿」という言葉、やはり名門の生まれに違いない。従者が伝え終わるや否や、ずかずかと足音が近づいてくる。
「男子を産むとは、でかしたぞ!」
「殿、産まれて間もない子なのですからそんなに乱暴にゆすらないで下さい。」
俺は「殿」に抱き上げられ高い高いをさせられている。
「良いではないか。この武藤喜兵衛に抱かれればこの子も息災に育つであろう。」
武藤喜兵衛?聞き覚えがあるような、、、。
「それで、この子の名はどうなさるのです?」
「そうじゃのう。」
「殿」はまだ名前を決めていなかったようで、少し考えている。俺は「殿」に抱かれたまま、己の名前が発表される瞬間を待ち構える。
「よし、此奴の名は源三郎じゃ!わしは三男だし、この名が良かろう。のう、源三郎!」
「殿、名前の付け方が適当ではありませんか?」
「なに、元服したら良い名を付けてやるから安心せい。」
まだ俺の親たちは話しているようだが、それどころではない。今頭の中で全てが繋がった。武藤喜兵衛は、真田昌幸が真田家を継ぐ前の名である。そして、現座は俺の名前。つまり、俺は真田信之に転生していた!
信之より源三郎の方が有名説




