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除霊
〈番外編〉
2019年10月21日月曜日
先々週の出来事
知り合いからメールが入る
右目の苦労話を聞いてくれていた友人
もう20年くらいの付き合いになる人だ
「あなたの全身の写真送れますか?」
知り合いに写メで撮ってもらえれば
すぐに送れますけど、とメール送ると
「今ある有名なお寺のお坊さんと話しを
しているのですが、病は除霊すれば治るらしいのです。除霊するから僕の全身写真が必要なのだそうです。」
はい、分かりましたと答え
僕は会社の若い子に僕の全身写真を撮って貰い、すぐに送信した
暫くすると
「除霊できたそうです。明日の朝の目覚めはかなりスッキリするはずだそうですよ」
ありがとうございますと丁重にお礼のメールを送る
まさか、後で法外な請求書が届かないかなと
心配しつつ翌朝を迎える
全くかわり映えのしない朝だった
洗面台の鏡には辛そうないつもの充血した
右目が写っている
まあ期待していた訳ではないけど
もしもということもあるし
でも、もし、スッキリした朝で
びっくりするほど病状が良くなっていたら
それはそれで怖い気もする
まあ、何でもいいから早く
良くなっておくれ!
〜つづく