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鏡花水月18 詩:赤風車と彼岸花
2018年12月24日 月曜日
▽情趣も何もないが言わずにはいられない
クリスマスイブ夜更け過ぎても僕に雪はふらないけっして
▽思い出のあり方
雪降る町埋め尽くされた七年前の思い出より七年間の思い出
~赤風車と彼岸花~
カラカラカラッと赤風車 サヤサヤサヤッと彼岸花
鄙びた里の一角に 赤い赤い戯れがあって
若い女が名前を呼んで 草臥れた女は佇むばかり たったひとりの老婆が 赤風車をまた挿した
母が恋しいか、と彼岸花
母がおそろしい、と赤風車
カラカラカラッと赤風車 サヤサヤサヤッと彼岸花