龍華「はぁ、憂鬱。」
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いつも通りの時間に起きて、飯食って着替えてさあ出ようとする時から、俺の気だるい1日が始まる。
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どーも。
俺の名前は黒崎龍華。
龍の華で龍華だ。
我ながら痛い名前だと思う。
ま、それは置いといてだ。
突然だが俺は、不本意ながらある主人公の脇役的ポジションにいる。
その主人公は────。
聖也「あ!おはよう、龍華!今日も一緒に行こう!」キラキラ
俺の目の前にいる神木聖也だ。
……俺にキラキラすんじゃねぇ。
ああ、それとただの主人公ではなく────、
ハ1「あ、聖也ー!一緒に行こー!」手を握る
ハ2「あ、私も!」手を握る
ハ3「私も繋ぎたいですぅ!」
ハ4「……定位置。」後ろから服を握る
聖也「みんなおはよう!とりあえず歩きづらいから離れ────」
4「「「「やだ(……。)(!)(ですぅ)」」」」
────よくあるハーレム主人公って奴だ。
現実にそんな奴いないとか思ってたけど、目の前にいるんだもんなぁ。
しかも俺が通ってる高校って、普通の一般校の筈なんだが、どういう理由か(聖也目当てだろうが)お嬢様とかいるんだよ。
ナンデダローネー。
はぁ。
まあ何にせよ、俺はコイツが嫌いだ。
理由なんていくらでもでてくる。
正義感があるのはいいが、「みんなも僕と同じ気持ちだよね!」みたいな無駄に強制力のある正義感はいらない。
後、相手を悪と認識したら話を聞かずに問答無用で殴りかかるのもどうかと思う。
コイツのハーレムメンバーも色々あって助けに入ったんだけど、ものの見事に返り討ち。
まあ、コイツが返り討ちにされんのは別にいい。
けど、4回。
4回俺の目の前で助けに入って返り討ちにあって俺を巻き込む。
狙ってんのか。
ハーレムメンバーの人数ぴったりだぞ。
こういう周り(大概俺)を巻き込むのはどうかと思う。
俺はお前の守護者じゃねぇ。
……あー、イライラしてきた。
っと、これで八つ当たりなんてしたらそれこそアウトだ。
あ、そう言えば学校行ってない。
時間は…………まだ大丈夫だな。
うし、……行くか。