浅くも単純な魔王計画
一つ…まずは進化先は『エビルパイソン』で決定
二つ…全てのスキルを解禁し。どんな手を使ってでも生き延びる
三つ…人間と呼べる者達を敵に回す
魔王。魔人。その他の勢力に付いては要情報。
余計な感情は不要。
全てを食らい、魔物の道を突き進めば自分の謎が解けるだろう。
本能の向くままに、自らの意思は魔物に委ねよう。
守護者よ、自分に何かがあったら後は頼んだぞ。
という訳で、ステータスの確認を。
―――確認 その前にいくつかのスキルが変化しました 確認願います
そういえば、前回は戦闘中で不明な所も出ていたな。
ランクAの魔物が持つというスキルらしいからね。
一体どんなものがと期待出来るか。
―――確認
新たなスキルとして『ラプラス感応』をユニークスキルとして取得
以下のスキルが『ラプラス感応』に吸収されます。
『魔力操作』『魔力感知』『魔力奉仕』『魔分採集』
『魔分増幅』『無詠唱』『魔法適正』
吸収されたスキルについては効果が劣化する事なく発揮されています。
なんだか魔力関連のスキルが変わったようだが。
『ラプラス感応』ね、何か説明はあるかい?
―――確認
先に述べたスキル全ての効果に合わせ その一部にプラス修正
その他ラプラスに関して深く理解が得られるとの事
ふむ、そもそもラプラスとやらが分からんので保留。
魔力関連で良い具合に纏まったようだし、
今理解できる分にはそれだけで良いか。
そもそも魔法関連等、感覚でしか扱っていないんだし。
下手に覚えるとややこしくなりそうな感がする。
―――確認 察しの通り 現時点での理解は難しいかと思われます
それは暗に馬鹿呼ばわりされてるのか。
逆に潔く引き下がる自分を褒めているのかもしれないか、守護者だし。
―――確認 その他 幾つかのスキルを統合 ステータスを表示します
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ランクF 種族名『リトルスネーク』
Lv:1 HP24/24 MP90/90
攻撃:11
防御:15
魔法:80
速度:13
特性
『蛇王の象徴』『不死の肉体』
『ユニーク:ラプラス感応 - Lv1』『ユニーク:蛇王の呪い』
『ユニーク:触手 - Lv8』『ユニーク:守護者 - Lv3』
『蛇王の権威』
『世界樹干渉』『生命の源』『精霊干渉』
『硬質化』『精霊化』『液化』『隠蔽』『熱源感知』
通常スキル
『蛇王の嗜み』
『危険感知 - Lv5』『追跡能力 - Lv4』『暗殺者 - Lv4』
『悪魔の牙 - Lv3』『受身 - Lv6』『眷属化 - Lv1』
『再生能力 - Lv1』『植物操作 - Lv4』『液体操作 - Lv4』
『蛇王の英知』
『脳内地図作成 - Lv5』『急所狙い - Lv3』
『毒生成 - Lv3』『解析 - Lv5』『鑑定 - Lv5』
『ユニーク:セーブ&ロード』
攻撃スキル
『ユニーク:星食い』
『蛇王流剣術』
『触手剣技 - Lv5』『見切り - Lv2』『ガード - Lv2』
『抜刀 - Lv2』『魔法付与 - Lv3』『触手マスタリー - Lv8』
『蛇王の戦技』
『まきつき - Lv4』『かみつき - Lv3』『テールスピア - Lv3』
『回転乱舞 - Lv4』『捕食 - Lv5』
『蛇王の暗技』
『スケイルシューター - Lv4』『蛇眼 - Lv3』『威圧 - Lv3』
『体液注入 - Lv3』『毒霧散布 - Lv2』
『蛇王流魔術』
『生命吸収 - Lv1』『魔力弾 - Lv7』
『魔法障壁 - Lv3』『元素魔法 - Lv6』『呪術 - Lv*』
EXスキル
『視覚的呪術』
『色彩魔法飴』
耐性スキル
『属性耐性 - Lv2』『肉体変化 - Lv2』
『毒無効』『麻痺無効』
『魔法吸収』『完全なる精神』
『呪術無効』『封印耐性』
称号
『フェチズム関連』
『被食者 - Lv3』『触手 - Lv9』『マゾヒスト - Lv5』
『決意を得た者』『魔物の探究心』『魔物の吟遊詩人』
『森の主』『悪食』『蛇の王』
『うわばみ』『魔王の種子』『世界樹マスコット』
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こうして見ると、とんでもない量になってきたな。
初期ステータスが若干の伸びを見せているのは。スキルの影響か。
そのスキルのレベルも転生直後だというのに殆ど減った様子は見当たらない。
蛇王シリーズも影ながら増やして整頓していたお陰で。
中身を開いてみるとやはり、相当な数が揃っている。
通常時の確認では閉じておいた方が良いな。
折角だ、この際聞けるものは聞いておく。
久しぶりだが守護者よ、スキルの説明を求む。
まずはコレだ。
・特性
『蛇王の象徴』
力を持った蛇として呪いの力を得た者の象徴
翼として使う事で空を飛ぶ事が可能
盾として扱うことでMPを消費し物理的な攻撃の大半を防ぐ
攻撃として魔力に応じたダメージを与える
…飛ぶ為だけの物ではなかったのか。
やはり直感で説明を聞かなくても問題無いスタイルはいかんな。
それじゃ守護者。次々行くぞ。
・特性
『世界樹干渉』
世界を支えていると伝わる世界樹に干渉し恩恵を受ける
その身を世界樹の一部と変える事も可能なスキル
『生命の源』
自らの体内に生物の一部を取り込むことにより
その子孫を残す事ができる。
『精霊化』
自らを精霊と化し。
元素の強い場所でのみ意志体となり行動が可能
外的要因により強制的に解除もしくは死亡する可能性がある
…ほほぅ、体から根が生えたのは世界樹干渉のスキルのお陰か?
世界樹とやらがどの程度の物なのか分からんが、相当な力を感じた。
十分に戦力として役立つであろう。
生命の源については、特に言及はすまい。
精霊化については、使い所によっては面白い効果が期待できそうだ。
ではさっさと次にいこう。一つだけ、特に気になる物がある。
・通常
『眷属化』
他の生物を自らの眷属と化すスキル
魔力の影響下で屈服した者が対象となる
眷属と化した生物の意思は使用者の手で改変が可能
………これがランクAとやらの真骨頂ですか。
世界征服とやらの道筋が見えてきたが。
じっくりと効果を見極めねばならんな。
よし、次だ。
・通常
『再生能力』
失った部位を再生するスキル
予め予見しておけば頭部の再生ですら容易に行える
元の部位が残っていれば特に消耗も少なく修復可能
不死の肉体と合わせさらに不死身になった気分だ。
より短時間で再生出来るという事だろう、戦闘中にも使えそうだ。
そうなれば、もう一方的に嬲られ続ける要素など無きに等しいレベルである。
だが、油断はせずに決意を固めねばならん。
あとは残りのスキルだが。
・攻撃
『生命吸収』
直接触れる必要があるが
触れた部位よりHPとMPを吸収するスキル
吸収量は密着の度合いにより比例する
つまり、殴るついでに吸収だとそこまで効果は無いが。
まきついたりなんて状態だと効果が高い訳だ。
…まきつきで動きを封じ、生命吸収にて動けなくなるまで吸い取る。
もしくは『液化』により相手に密着して取り込んでじっくり吸い尽くすとか。
その後は動けない程度に衰弱させ…その後にじっくり丸ごと呑み込んで……
などと相手を恐怖させる行動が……
―――確認『フェチズム:捕食者』を得ました
久しぶりに来ましたね。
これから魔物の道を自ら選ぼうとしている自分に対しての…
ご褒美ですね、分かります、流石守護者たんや。
―――確認 心からの喜びを感じさせてしまいました
うむよろしい。ついでに3つぐらい確認していなかった
称号があるみたいなので説明求む。
・称号
『うわばみ』
大酒飲みの蛇に与えた称号 進化の先に影響があるとかないとか
『魔王の種子』
魔物としての本能に従い
魔王をとなれる力を持つモノに与えられる称号
進化の先に影響を与える
『世界樹マスコット』
ユグドラシル・ティアとなった者へ送られる称号
記憶に残る進化先へいつでも変身が可能となる
やはり、説明は聞くべきであった。
『うわばみ』の説明は一体なんですか?守護者が作ったのですね。
それでいて進化の先に影響を与えるとはこれいかに。
蛇に酒を飲ませてその隙に討伐する!なんていう逸話は聞いた事あるけど。
そして『世界樹マスコット』なのですが。
称号でもそんな能力を持つ事があるのですか。
そもそも、マスコットとは一体。確かに可愛い姿だったけども。
一体どの程度まで変身とやらができるのでしょう?
―――確認
実際にその種族となり 能力値もその種のものとなります
本来であれば『ユグドラシル・ティア』自体の変身能力です
『セーブ&ロード』のスキルによる影響で、その特性を会得した模様
ロード直後のデメリットすらも無くなってしまわれた…
とはいえ、変身縛りというのは楽に縛れる系の優しいスキル。
今後があれば楽しむのもありだろう。
ここまで来ると変身先に人間があれば…とは思ったが。
決意が揺らぐ、今回の自分はやると決めたのだから。
引き返しはすまい。確固たる決意をもって挑まねばなるまい。
エビルパイソンとなり、本能の赴くままに行動するのだ。
理性など捨て去り、純粋な魔物として生き抜き…
他者を省みず、己の欲望のままに。
…と考えるも、己の欲望ってなんだろうね。
この姿になってからというものの、欲なんて自分に何が出来るか調べたいとか。
腹が減ったから何か食べたいとか、孤独なんで何かと触れ合いたいとか。
そのぐらいなんだよね。
考えれば欲しいものなんて幾らでも思いつくが。
この世界で手に入るものなんて、何があるのか。
そう考えれば、金銀財宝、その他諸々レアなお宝。
あれやこれやと、自分の力で掻き集めるも楽しそうだ。
流石にネットワークが充実していて掲示板なんかで情報仕入れたり。
なんてある訳ないし。
…いや、むしろ魔法的な何かであるかもしれんな。
この世界の独自の技術によって、
何かしら似たようなモノはあるかもしれないからね。
妄信は禁物、あらゆる可能性は頭の片隅にいれておこう。
そんな訳で、世界の人間側の情報水準どころか
生活水準なんかも実は分からない自分だが。
自身のユニークスキルとして『セーブ&ロード』がある。
それで情報不足は補えば良いのだ。
今回は縛るつもりなど毛頭無い。
暴虐無人に我が物顔で、全てのものを破壊しつくす存在に。
自分がどこまで魔王のような存在となれるのか。
自分の中の存在を…この世界に復帰させる事が出来るのか。
さて、そうなれば。
早速進化だ。『エビルパイソン』だ。その先の進化も気になるコトだし。
魔物でも人間でもあらゆる生命を。全てをこの身に捧げてやろう。
自分を咎める者など誰もいないのだから。
―――確認 『エビルパイソン』へ進化します
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ステータス関連 改行関連 手直し中




