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強者として生れ落ちたような気がしますが実感が沸きません

 あてもなく。移動する事、約数時間。

 何者にも出会うことなく変わらぬ大地を走り続け。

 何時の間にやら空腹感が収まっている事に気づく。


 本当に自分はアンデッドみたいな存在となってしまったのかもしれない。

 と不安になってしまうが、自我があるのでまだ問題はない。

 直ちに影響は無い! ので気持ちを落ち着かせ。


 達成出来なかった目的を丁度良く発見した、

 蛇の身である自分だからこそ侵入出来る隙間の中で試すことにする。



 さて守護者よ。スキルの説明を聞きたい。

 まずは『不死の肉体』について。



―――確認 HPが0になった場合 最大値まで回復するスキル



 ………率直な感想を述べると、チートだ。ズルだ。だがしかし。

 思えば訳も分からない世界に、何をすれば良いかも分からず。

 多分であろう、弱肉強食っぽい所にて、これは有難い。むしろ無かったら死んでいた。

 むしろ、こんなスキルを何故に持てたのか。

 前世の自分はあっさりヤられていたようですが。

 回数制限があり、アナウンスも無く消えてしまうのだけは簡便である。



―――確認 『不死の肉体』が失われる可能性はゼロ



 うむ。ネガティブ思考をして間違ってると守護者が教えてくれる。

 可能性もゼロと言い切ってくれた。

 99%でも無くなる時は無くなるものとの認識がある故に。

 かなり安心した。守護者が輝いて見える気がするよ。



―――確認 気のせいです



 …まあいいか、まずは全容の把握が第一。

 次に気になるのは『セーブ&ロード』について。



―――確認 記録と復帰 容量は最大3つまで記録が可能



 ………これの記録と復帰というのが自分が考えているような物であれば。

 だがこれだけの情報では誤解を招く。詳しい説明を求む。



―――確認

 セーブ(記録)とは世界の状態をそのまま記録するスキル

 ロード(復帰)とは記録した状態にまで時を遡り世界の状態を復元するスキル

 尚、使用者の記憶。一部の取得スキルはロード時にも引き継ぎます。



 ………率直な感想を述べる。チートである。その2。

 もしかして自分最強なんじゃないか?

 と思うも、ココまで簡単に手に入ってしまうスキル。

 実は意外な落とし穴。壊れやすいセーブデータとかがあるかもしれん。

 それに、このスキルを持っている者が自分だけとは限らない。

 もしもこのスキルを自分以外に持っている者が居たとしたらだ

 いつの間にか時が戻っていての気が付かず

 此方も使い返し、相手が気づかずの永久ループ怖いでしょう?



―――確認

 ユニークスキルとは 世界において唯一無二の固有スキル

 他者が持つことは無く また奪うことも出来ません



 ………へぇ、つまりだ。

 この3つの枠のスキルを上手く使用し立ち回る事により。

 他には分からず自分だけが知っている状況を作り出すのも容易な訳か。

 『不死の肉体』といい『セーブ&ロード』といい…大盤振舞ではあるが。


 何やら不安は残る。

 先に述べた、この微妙な3つという枠。

 嫌な音楽と共に、壊れてしまいましたアナウンスが来たら絶望するぞ。



 とはいえ、相当に便利な能力だ。文句は無い。むしろ感謝感激だ。



―――確認 心の底からの喜びを感じました



 あ…いやそんな所まで確認するの?

 別にいいけどなんだか恥ずかしい気がする。

 一人で少し寂しい気がするんだよね。ほんと。



―――確認 一人芝居のようなものです



 うぐぅ…傍から見ればそう見えるが今は誰もいない。

 それはそうと続きだ続き。スキルを全部見るぞ。




―――確認

 『危険感知-Lv1』自らに及ぶ危険を前もって感知するスキル

 『追跡能力-Lv1』意識し標的として選んだ相手を見逃さないスキル

 『解析-Lv1』生物。物質。魔法の構造を解析し情報を得るスキル

 『鑑定-Lv1』物事の価値を正しく認識し知識として蓄えるスキル



 あれ、『蛇王の呪い』は?



―――確認

 『蛇王の呪い』は分類は特性もしくは パッシブスキルと表記

 HPが0に近くなった状態 もしくは0になった場合に発動

 対象に逃れられない死を与えます

 そしていかなる事象をもってしても

 『封印』もしくは『解除』される事はありません。



 ………マジっすか?

 ええと、それは『不死の肉体』とやらを併用したとしても発動するのでしょうか?



―――確認 発動します



 ………ああ、そういう。まあ、アレだ。やっぱりチートだ。

 なんとかモード発動中、この世界で自分最強なんじゃないか?

 と思うぐらいに怖いぐらいに整ったスキルだ。

 人生イージーモード、むしろ蛇生イージーモード。

 さらにはユニーク特性、この特性は自分だけのもの。



 そこまで考え、思慮深い自分はそんな自分が負ける可能性について考える。

 ここでの負けは、行動不能~完全なる死を迎える為の考察である。

 何か突っ込みどころがあれば守護者に任せよう。出来るかな?



―――確認 無理



 あっそう、そりゃ自分だもんな。出来てノリツッコミを自分に向けるだけか。



―――確認 了解



 あっ、いや、お願いしとこう。

 意外と気さくな奴だ、流石自分としておこう。



 とりあえずだ、ゲーム感覚で言えばだ。

 直接的な耐性で言えば最高クラスだろう。

 『不死の肉体』にてHPが0になっても回復。

 『蛇王の呪い』にて殺しにかかる相手は自滅。


 さらに逃げる相手には『追跡能力』にてハント可能。

 『危険感知』がどの程度かは知らないが、

 もし命に危険があるのなら知らせてくれるかもしれない。



 怖いといえば、自分以外の相手にもスキルとやらが存在する筈。

 例えば『不死の肉体』を封印し、

 その隙にHPを0にされれば死んでしまうのであろう。


 だが仮にも肉体である。魔法であれば封印されそうなものだが。

 知識に残る、とあるゲームのダンジョン物が思い浮かびましたが、

 それっぽい道具なんかでも封印されそうな感じがしないでもない。

 今の自分、魔物らしいし。なんて考えるのは前世のゲーム感覚。


 実際問題、この世界のルールは、ほぼ分からないので保留。



 むしろこの魔物の姿として、不利に働く点といえば。

 ここからは数字で簡単にあげられるだけあげてみよう。

 後で纏めればよし、スキルに関係ない事もガンガン考える。

 困っている事も考える。分からない事も考える



 1.蛇の外見にて人間との接触が難しい、むしろ人間が存在するのかも疑わしい

 2.まず言葉が喋れない。キシャーだのフシャーだのそんな程度

 3.コミュニケーションがとれる相手が見つからない

   迂闊に殺されるような目にあえば相手が勝手に死ぬ

 4.この世界について分からない事だらけ

 5.さっき簡単に殺された。スキル関連以外の自分が弱そう

 6.そもそも、この世界にどうやって自分が生まれた?

 7.何故この小さい体躯でココまでよく考えられる?

 8.サバイバル能力を鍛える事を強制されている

 9.守護者が冷たい



―――確認 体温低下中 調節は出来ません



 ………いや、そういう事じゃなくて。

 でも本当に寒い。防寒具が欲しいぐらいだ。

 野生の動物はどうやって暖をとってるんだろう。

 意識をしたとたんに、体が震え始めキバをカチカチ鳴らしてしまう。


 フシャー!これはイカん。死ぬ!冬?冬眠するの?今は夜?


 そうそう、そうだ。視界は熱源を感知出来るという蛇の特性が発揮されている。

 これで少しでも温かそうな場所を探せれば…


 そう、例えば今目の前に現れたこの。

 とんでもなく大きな犬っころ。



 否、狼である。

 しかも普通の狼ではない。

 明らかにデカイ。自分の体が小さいにしても明らかにデカイ。

 さらには体中に妙な模様が浮かんでは消え浮かんでは消え。

 明らかに魔物の類であろう幻想的な姿から多少なりとも知性の見える表情。


 そして無情にも、パクリと、自分は頭から。




 フギャー!!!




 丸呑みであった。

 中がどんなおぞましい光景であったかは語るに語れず。

 体が喉の奥にズルリズルリと押し込まれ、胃袋に到達したであろう、ぬぷりと嫌な感触を味わい。

 ああ、こりゃ狼さんの中…あったかいなり。

 なんて遊ぶ余裕もなく、初めて体験する胃袋の中の内容物扱いという苦痛に耐え忍ぶハメになった。


・スキル『蛇王の呪い』

・スキル『不死の肉体』


 思惑通りというかなんというか。

 死ぬ事はないんだろうという安心感から

 特に目立った精神的ダメージは受ける事がなかったよ。


 『蛇王の呪い』とはなんて恐ろしいものなんだ。

 まるで実感が沸いていない。




―――HP(34/34)




 確認すればHPは最大値だ。という事は、自分が考えるような情報が他にもあるとするならば。

 守護者よ、このHPという物の他に能力として見れるものはあるだろうか?



―――確認 能力値詳細を閲覧しますか? (はい/いいえ)



 勿論はいを選択。そう念じる。

 するとどうした事だろう。

 ステータスウインドウとでも表現すれば良いのか。


 目に見えて現れるそれは自分を驚かさせた。



   *   *   *

以後も、守護者の対話表記は

―――確認 が続きます。個人的には気に入ってます。


『確認』が右向き三角として脳内で固まってしまってる為です。

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