救出
1939年9月。
インド洋を数隻の日本軍艦艇が西へ向かっていた。ユダヤ人救出艦隊である。
旗艦はこんごうで、後に、きさらぎ、ましゅうが続いている。
「艦長、現在我が艦隊周辺に敵機、敵艦はありません。」
「そうか、きさらぎに伝えろ。引き続き対潜警戒を厳とせよ。我が艦も対空警戒をこのまま怠るな。」
このユダヤ人救出計画はどの国にも見つかってはいけない、極秘作戦である。航海に出て数日、彼らの緊張はかなり高まっていた。
その頃、ドイツ沿岸部の都市上空に中国の飛行場から飛んできた陸上爆撃機銀河の姿があった。
そこから特殊部隊員3名がパラシュートで降下していく。彼らの手には、総理大臣からのユダヤ人クリューゲへの親書があった。
さらに数日後。
救出艦隊は、北海のドイツにかなり近い場所にいた。こんごうから小型艇2隻が沿岸へ向かっていった。クリューゲ等は排水溝を通って既に到着していた。後はドイツに見つからない事を祈るだけだった。
小型艇にクリューゲ等が乗り込み、沿岸を離れた時にSS(ドイツ親衛隊)の車がやってきたが、幸い見つからなかった。後数分遅かったら交戦になっていたかもしれない。
その後日本に迎えられたクリューゲは、満州国建国に協力する事と、世界中のユダヤ人に日本への援助を呼びかける事を約束した。
少し展開が早すぎたような、、、
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